ついにこの時がきた……!
このPSP版の最大の魅力は、なんといっても紗凪を攻略出来るということでしょう。
原作PC版をプレイした人の多くは、
「え? なんでこれで紗凪攻略出来ないの? 馬鹿なの? 死ぬの?」
と思ったことでしょう。
どんなギャルゲーやエロゲにおいても、「こいつ攻略出来たらいいのになぁ…」と思ってしまうサブキャラクターはいたりするものですが、特に、みうルートにおける紗凪は、そのような次元ではなかったですからね…
もちろん私も含め、そんな人々の想いがついにこのPSP版で開放されることに。
既存のヒロインとそのシナリオに関しては、基本的にPC版と同じなので、ここでは割愛します。
まずは、新キャラクターの結月について。
公式サイトでサンプルボイスが公開されてなかったので、プレイするまでどんなキャラなのか分からなかったのですが、良くも悪くもかなり意外なキャラでした。
シナリオを大雑把に説明すると、「男前な女の子である結月が真の女の子になるべく主人公と共に奮闘し、そしてその過程でお互い惹かれ合う」といった感じでしょうか。
割と無難で平坦なシナリオですが、そこはもちろん、ましろ色シンフォニーらしく、「コイツらw」的な甘々な展開で、とても良かったです。
新キャラクターゆえに、他のルートには一切登場しないのが少々残念なところ。
そして、肝心の紗凪ルートについて。
他の5人は共通ルートからの分岐であるのに対し、紗凪ルートのみ、みうルートの途中からの分岐。
ゆえに、やはりシナリオはぬこ部の活動が中心で、その中で二人は結ばれるという展開も概ね予想通り。
しかし、他の5人のルートと比較すると、明らかに尺が長い。
愛理ルートの1.5倍くらいはあるでしょうか。
そして、これもまたましろ色シンフォニーらしく、ほどほどに山あり谷ありしつつ、甘々な展開がこれでもかというくらいに続いてくれます。
道中、二人が結ばれる少し手前あたり、すでにお互いに惹かれ合っているのは明らかなのに、互いに今一歩前に進めないでいる様子は、それだけでもうお腹いっぱいでした(笑)
プレイ中、「何をしている新吾、早く男を見せてみろ…!」と何度思ったことでしょうか。
そして、ようやく結ばれた後の展開がこれまた凄まじく、明らかにプレイヤーを萌え殺しにかかってきています。
PC版で焦らされたこともあり、紗凪ルートには期待しすぎてしまっていましたが、その過度な期待を良い意味で大幅に裏切ってくれました。
その他に思うこととして、エロゲのコンシューマー移植というものは、内容やシステムなど殆どの面で劣化してしまうのが常ですが、本作品にはそのようなことがほとんどなく、とても快適にプレイすることができ、そして、内容はむしろパワーアップしています。
最後に。
紗凪はギャルゲー、エロゲ史上、至高のヒロインの一人だと思います。
そして……、
逆移植 or FDキボン。
………新キャラクターの結月役の声優さんに、田口宏子さんを起用しているあたり、期待してしまっても大丈夫ですよね??