海の色、空の色、青春の色 📘
プレイ後にあなたは「一体何故、群青へと繋がる選択肢がないのか?」と思う。
彼女の名字である『空木(ウツギ)』の花言葉は、「秘密」「古風」「乙女の香り」「再生」「新しい始まり」。しかし、彼女は自身のことを『関係者席の鑑賞者』『青春の思い出作りを演出する裏方』と自称しています。彼女のいう「自分を好きになるための人生」とは、町と彼女への別れであり、過去との決別の中断であり、明かされることのない志音の将来設計であり、人生の目標探しと自己肯定感の積み重ねです。これは個人的な感想ですが、ヒロインの恋人になった志音を見ていたとしても、頭の片隅の何処かには彼女の姿がありました。それらの描写がもし、私のような『あえて描かないこと』に悩み尽くしてしまうプレイヤーを誘うためなのであれば、その企みは現に成功しています…。
(隣の芝生は “青” く、彼女の想いが隠されたままになっていることは確かに 最 高 です――)
この作品において最も重要なのは、メインヒロインではない登場人物たちとの関係性です。彼ら全員が学園生活を終え、新しい人生を始めるために準備した “思い出作り” が重要な要素となります。琴羽ルートにおける「志音が七といなばの3人で出かける」という約束は、その世界を琴羽だけの閉じたものにせず、より高次な示唆(ヒロインが諦めたことをプレイヤーだけに悟らせるのではない描写)を与えています。これは共通ルートでキャラクターの事情を知ったプレイヤーに対する、登場人物全員が納得するような多面的な事後処理です。
(一方、衣良ルートでは、清木さんに対して「もっと早く力になれたかもしれない……」という過去を悔いるような文章や、卒業式での志音による質問「もしかして、俺たち、前にどこかで会ったことある?」が選択肢システムによって運命づけられた強制力によって切断される描写、上京の日付を伝えてすらいないいなばへの「小さな背中を見送るのは、どこか大事なことがひと区切りしたような……不思議な感覚を伴った」という寂しすぎる自己解決が描かれます。
個人的な注釈/参考として
恋愛ゲームのヒロインについて。複数の攻略可能なヒロインがいた場合、本命のルートにてその故意(コイ=鈍感主人公)が報われないヒロインについて「ヒロインと主人公の中だけで自己解決させる(プレイヤーにはそれが失恋だと知らされない)」という描写する意義についての考察。私は、その本命ヒロインのルートを描いた作者が、他ヒロインの内情について触れたくない(または本当に知らない)という意味で、『次のヒロインへ繋げるための予防線』のような役割があるのだと考えています。
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志音の進学での上京を尊重しつつ、ヒロインが追いかけてくる/地元にとどまるという結末。ここまで卒業後の結末が決定づけられてしまうと、彼の将来について言及がないことが不思議に思えます。ヒロインとの別れを描くのであれば「なぜ別れなくてはならないのか?」という理由付けがあってもよかったかもしれません。(町との別れが『自立』を支持したとしても。彼の花言葉以外の要素で「別れを惜しまなければならない理由」 🌼
ヒロインの共通事項
・いまの状況を心のどこかで憂いでいて、周囲の人間がそれを変えようとする
・本当の友達がいなかった
・ED前/エピローグで思い出エッチ
・クリスマスに用事のあるいなば
・シミ付きパンツ
・アイキャッチの変更
・最後のセリフ「ずっと一緒」を誓うヒロイン
謎のままになっている事象
・タマの名前の由来「この町にぴったりな名前」
・志音と群青「一つ目の約束」
=== 以下、個人ルートの感想です ===
◇七編
テーマとして「兄妹」「絵画(思い出)」「印象的な場所: 屋 上 」
・海辺について
第一印象として、「単純に見えるようになるまでじっくり考えて、それから結論を出すべきなのさ」という群青お姉ちゃんの言葉と彼女との二つの約束が影を引いている、というもどかしさがあります。また、私が彼女のテーマとして「印象的な場所: 海 辺 」としなかった理由は、絵画『新たなる夜明け』が意味するものが彼女の描きたいこと(=記憶として残したいもの, 志音)(作中では触れられていない本当の母親との別れ)であったように、作品の題名としての「海」が芸術の一部分だったことです 🖼
絵画に映し出された “七が見て感じ取っている世界” とは、つまり志音によって共有された幼い頃の「海」の情景であり、群青への秘められた恋の始まりがエピローグにも意図的に隠されているように思えました。また、彼らは「堂々とつき合えたら、それが一番幸せ」としながらも、両親への報告や友人たちに関係を打ち明けるシーンさえ描かず、秘密の性行為に専念してしまっています。ベンチでエッチ(波の音と潮の香)にプルースト効果を用いることは、お母さんとの記憶とお兄ちゃんとの性行為を違えることになりそうです。
- 倫理観とか、世間体とか、そういうのは溢れる愛しさに一瞬で押し流された [原文ママ]
・結末について
このルートで最も特徴的な考え方は主人公による「順番が逆なだけなんだ」であり、志音と七の関係が “恋人” になったことよりも先に彼らが “家族” になったこと。“恋人” になってから “家族” になったという説明が、「群青にも言われたっけ」という共通ルートの内容を的確に汲んでいました。
七の気持ち「私は、お兄ちゃんを好きでいちゃいけない」が揺らいだ原因は「じゃあ、今は……他に好きな人、いるの?」という質問に対して志音が沈黙したためで、海が見える場所という二人の “印象的な場所”(美術展のモチーフによる, 志音の告白)を引き出して、BGM『明日への希望』までを描いています。普通じゃなくても楽しいと感じられること。
完璧主義で料理上手な一面を見せる七が、方向音痴で嫉妬深いというギャップ(EDのむくれ顔)は小さくて可愛い七の最大の特徴でしょう。一般プレイヤーである私たちは「方向音痴な七ちゃん、𝕦𝕝𝕥𝕣𝕒かわいいなぁ――」によって思考が停止するため、彼らの本当の両親についての言及や、群青があの街に戻ってきた理由について難しい結論を出す必要はありません!
フリルマシマシ七ちゃんを一緒に探そう!!!
◇琴羽編
テーマとして「過去との再会」「優しい微笑み」「成熟した人格」
・性格について
琴羽の性格である『いつも一線を引いている』『傷つかないために自己防衛する』という設定は、クラスのまとめ役で頼りになる人という外見からは判断できないような素晴らしい一面です。また、志音にしか見せない彼女の悩みが披露されるシーンで、彼女はいつもの微笑みを浮かべながら “プレイヤーを突然殴りつけるような文章”(居場所がないから自分から折れた方が楽, 色々考えすぎることが多い, 頭がモヤモヤしてどうしようもなくなっちゃう時がある, 同級生とは思えないような達観したような表情)を表に出します。さらに追い打ちをかけるように、「もし、志音くんと~~だったら――。」というIF文として、「私にも、青野くんみたいに心配してくれる人が居たらもっと違ってたかも」(→クラスメイトとの関係, 自身の性格)/「私一人だったらきっと、もっとひどいことになってた」(→受験の失敗)を引用して、志音が彼女との過去を思い出さない世界線を意識させています。彼女が育て続けていた、プリムラの花言葉は『青春の始まりと悲しみ』です。
・主人公によるお世辞について
このルートの序盤では「清木さんの横顔は、どこか悲しそうだった」「彼女の不安げな表情を、昔どこかで見た気がした」という描写が繰り返されています。上記で述べたように、ヒロインが自身の性格を諦観しているので、主人公による配慮のなさが強調されているように感じました。例えば、「……清木さん心が綺麗すぎない?」という志音によるセリフは、彼女にとっては言われ慣れ、謙遜するためだけの褒め言葉であり、周囲の人物から「優しいね」と言われるといつの間にか「優しい人間」になってしまっているという人格形成の過程です。約束の花を枯らせてしまった主人公は、「誰も琴羽を忘れてなんかいない」と言います。卒業アルバムの色調不良は、確かに『琴羽とクラスメイトの関わり』と『大変そうなアルバム制作の過程』という二つに盛り上がりを付け加えていました! 📚
結末として、琴羽は恋人が出来たことによって『誰かを頼ること』を知って自分に自信を持つようになり、卒業後も在校生の後片付けを手伝っているという描写から “海みたいな清らかさ” というタイトル回収・名前の由来を結び付けています。地元の大学に進学するという彼女の希望は、居場所を得るという “アパートの合鍵” の場所と競合していますが、志音にとって町を離れることとはつまり『知らない世界』であり『自立』です。
このルートにおいて、"There are just encounters to be celebrated and farewells" に沿わせた内容で素晴らしいのが、七といなばの恋心が主人公によるセリフ「七。今度、いなばも混ぜて遊びに行くか」という具体的な思い出作りの行動によって救われることでしょう。アルバム委員の仕事によって煽られた七による独占欲が解消されることは、青野家の家族にとって必要な条件でした、また、衣良ルートと琴羽ルートの違いについて面白いことは、02/19(Fri.) まで日程が設定されている試験で周人が琴羽と同じ大学を受験していないということです。
・感情表現について
彼女との性行為は、5人のヒロインの中で最も背徳的で、想像を絶するような面白さがあるのだと思います。それはまるで「ヘヴィメタル好きの優等生」が内に秘めた “大胆さ” のようで、「普段は誰にでも笑顔でいるのに、こんなにも乱暴に快楽をむさぼるなんて――。」という一文が構成されていることを安易に想像させました。
(彼女の本当の笑顔が志音から「天使」と称される理由の一つとして、①盛り上がる気持ち→②言葉にならない喜びを噛みしめる→③嬉しさの爆発→④冷静になって謝罪するもまだまだ嬉しい→⑤周りの人を幸せにするような笑顔 といった形式で特徴的に描かれていることがあります!)
そう、まさしく彼女は「天使」だ――。
◇いなば編
テーマとして「本当の自分」「自分の居場所」「本の虫」
・周囲との関係性について
このルートは、隠し事ばっかりで頭の回転が速いヒロイン vs 他人の友達関係に疎い主人公 という会話展開が逆転し、特別な出会いをした二人が趣味や状況の変化に揉まれながらも成長していく構成になっています。最も素晴らしいのは、いなばの歴史である『ビュッフェ以降/七の存在 🍰』や『志音の送り出しパーティー』、『琴羽の失恋と友達』に代表される "メインヒロインではない登場人物たちとの関係性" の終わりです。他ルートヒロインが本命のヒロインに干渉することを避けるという暗黙の了解を破ることは、このルート最大の挑戦だったに違いありません。
いなばを応援するためとはいえ、大好きなお兄ちゃんへ過度に甘える演技をする彼女。いなばに妹要素を投げつける気はありませんが、年下ヒロインたちの聖妹戦争が勃発しそうなイベントスチルが用意されたことは、私にとって予想外の出来事でした。
・母親との結末について
因幡の白兎に対して、『18時前に友人宅に「あまり遅い時間までお邪魔してはご迷惑かと思いますので、すぐ帰るよう伝えていただけますか?」と電話する』『親は娘が喫茶店に通うことすらも疑い、店長である群青を問い詰めた過去がある』という介入をさせながらも、親の態度まで踏み込まなかったことは、"大きな事件が起きたりしない" という公約を守るための措置にすぎません。直接的には明言されませんでしたが、いなばの親の学歴コンプレックスが彼女の「先輩のそばにいたい」という恋心から始まったのだとすると、確かに彼らがエピローグで母親サイドからの意見に触れなかったことも頷けます。(注: 自分自身を信じられるようになったという結末は、彼女が抱いていた親への疑いを良い方向に進めていました。それは志音との “特別な出会い” と友達である七たちとの出会いによって影響されています)
しかし、特に理由もなく、親友に「塾通い」と「本への関心」を明かすシーンを描く必要はありません。また、七ルートではいなばの恋心は隠され、恋人との世界を二人だけのものにします。七とのビュッフェへの参加について、いなばの外面を内面への印象と異なるものにするための『甘いものが得意ではない』という設定を疑う必要もありません。
群青-志音
親-いなば
(条件反射的な反応と、会話後に引き摺るような感覚)
・アイテムに込められた意味について 🔖
花言葉, いなばからお勧めされる本
本作で唯一、主人公の初恋相手である群青の存在にエピローグで触れたのが、このいなばルートです。
- 群青のいう “いなばちゃんのサイン” にあなたは気付けたでしょうか?
いなばによる感嘆詞「うにゃ!?」にはバリエーションがあります。これは「にゃはは」(他人への虚勢と話題転換の強制)と対になる機能を持ったセリフであり、自然な感情表現(焦り/照れ/...) です。
・主人公の役割について
名前の由来がここで明かされる/特別な場所
幼い頃のいなばにとって、周囲の人間から独立できる唯一の居場所だった『県立図書館』が、志音との出会いによって自身を表現できる “特別な場所” という価値を持つまでの過程が描かれていました。自分を守るために背伸びをしていた彼女が、自分でさえも知らない本当の自分に向き合い始めるという結末は彼女にとっての答えのひとつです。書痴仲間/ネット小説/勉強だけをしてきた/家庭の事情という共通点。
きっかけは「苦しい気持ちを誰にも話せなかったから」
→ 本当の自分でいられる居場所
◇夢編
テーマとして「思い出の写真」「猫っぽい彼女」「恋人・友達」
・素晴らしい写真, ヒロインの笑顔について
シンプルで理解しやすく、話の流れが一貫したストーリー展開です。志音の共通ルート当初の目的は『思い出作り』(群青への自慢)でしたが、そのための『クラスメイト全員の写真が必要』→『夢の心を開く』→『クラスの日常の写真』→『夢の進路』という目標が順番に設定され、その段階的な目標達成の連鎖が、クラスメイト側の登場人物たちを巻き込みながら、二人が愛し合うまでの過程を彩っています。
今回のED『夢ㅤクレジット』では、彼女が卒業証書を受け取って涙するシーン(該当するヒロインの最も印象的なイベントスチル)が選ばれていますが、こっそりと撮影した夢の笑顔の写真も素晴らしいです。
「生きててよかったかも、って思えた瞬間」――卒業写真に掲載された彼女の写真について、シャッターが切られる瞬間・映し出される対象・撮る側の気持ちが “猫の撮影方法” の紹介に暗示されていましたが、これは『七が何を美術展の “モチーフ” にして、その絵についてどう感じていたのか』という芸術的な問いに似ていて、元から彼女の写真を撮るのが好きという設定とも関連を見せました 🌃
また、『萩野さんを外へ連れ出す計画』で清木さんによって指摘された、明確な基準のない “普通”という感覚は、“普通じゃない” という没個性の排除運動の中で夢が文化祭前に感じてしまった生きづらさを刺激します。
彼女たちが抱えていた共通の悩みは、夢と志音が恋人になったことによって解決されていましたが、クラスメイトの友達ができたという描写も清木さんを救う上でも必要な段取りだったと考えられます。それは、意図的に隠されたようなルート外ヒロインの悩みが、メインヒロインの幸せによって副次的に解決されることと同義で、私たちが読むはずだったもう一つの世界線と競合します。卒業をテーマに "no major incident happens." と銘打たれた本作において、夢の悩みが彼女の性格によって押し込まれた(いじめに発展しなかった)ことは、プレイヤーの気分を悪くしないようにするための補助の役割を担っています。
・結末について
話の流れが一貫したストーリー展開において、『夢の進路』と並行して描かれなかったのが『志音の進路』です。この目標に唯一言及した登場人物は群青で、上京当日に志音へと語りかけます。彼女のいう「自分を好きになるための人生」とは人生の目標探しであり、主人公の成長("a story of Shion")という側面を、描かれない未来に託しています。
夢と交際する中で、最も登場する機会が少なかったヒロインはいなばです。また、卒業アルバム委員の活動で疲れている志音を見た、妹の七は夢との関わり方を模索しています。保健室の思い出エッチ ♡ が描かれることは、彼女が「保健室登校をしている」という説明なされた時点で想像できていました。EPの終わりさえも保健室エッチ(夜)です。
◇衣良編
テーマとして「秘密の愛(教師と生徒)」「生真面目で可愛い」
・ヒロインの成長について
『みんなに交際していることを伝えない』という制限の中で、担任教諭から見たクラスメイトたち全員の卒業と、他のヒロインたちがひそかに抱えている問題が志音の中で “自己解決” したような文章、こちらを甘く誘うような大人の余裕さえも描き切った卒業の物語です。群青さんの立ち位置については、「眼鏡を褒める」「屋上の絶景スポット」という要素で距離を置きつつも、「衣良へのアドバイス」「ミニスカサンタコス」「バレンタインの日」という仲介人のような役割になっています。
本ルート序盤で明らかになった「松木家の家制度」についての結末を描かなかったことは、他ルートヒロインへの仮の救済措置(琴羽: 志音のセリフ途中で会話が遮られる, 夢: 群青に紹介してもらった進学先, いなば: どこか大事なことがひと区切りしたような……不思議な感覚, 七: 展覧会のこととモチーフ)の設置を疑わせます。もしこの作品に推奨攻略順を立てるのであれば、彼女は一番最初にプレイされるべきヒロインになるのでしょう。
・教師としての役割について
彼女の一番の魅力は、最後のホームルームでの『5分間のスピーチ』に集約されています。
あのスピーチは確かに彼女の内情をよく表現していて、生徒たちの魅力・努力・将来について言及しながらも「幸せな教師生活」への感謝を自分の言葉で伝えようとする姿を印象付けます。生徒一人ひとりへのメッセージは、過干渉を避けつつも生徒のことを考えていた証です。
(志音へのメッセージは二人の秘密)
二人の関係である「教師と生徒」の終わりは、いつか感じた子どもっぽい独占欲を添えて性行為に集中させるための理解しやすい設定です。また、共通ルートから繰り返されている “俺だけが知っている先生の一面” には少し飽きさせられます。まるで主人公が持つ印象が意思的に復唱されているような感じがありました。
ヒロインからの指摘である「離れると分かっているから、急に特別なものに思えてくる」や「変化を恐れる気持ちが、無意識のうちに作用している」から先回り(現状維持や過去にすがる考え方/卒業前の錯覚という今までの生活で得たものを無視するような考え方への否定)した、自身の成長やその過程の共有、そして幸せな未来(生徒との良質な関係性/志音との生活/...)への落ち着きは誇らしいです!🏫
このルートのタイトルとしての、海・雪・シアンブルーを考えるのであれば、『青春』と『婚約指輪』の色が該当しますが、共通ルートに埋め込まれた『海辺』のシーンは衣良の本質を見た、志音の恋の始まりです。
◇ 終わりに
志音
「……いつか、本当の海でもみんなで集まれたら
ㅤ 楽しいだろう、なんて思うけど。」
(私はタイトル画面を眺めながら、この文章のことを想います。冬の海、主人公にとってあの町は “開かれて” います!)
『天国では海の話をするのが流行ってる』 - "Knockin' On Heaven's Door"