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GENKImorimoriさんのスキとスキとでサンカク恋愛の長文感想

ユーザー
GENKImorimori
ゲーム
スキとスキとでサンカク恋愛
ブランド
ASa Project
得点
73
参照数
253

一言コメント

いつものASa Project!!!(※報われない妹ヒロインあり)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 
【第三弾📣】15th Anniversaryの発売を記念して、hook系列作品を駆け抜けよう!!!に選ばれた作品は……


『スキとスキとでサンカク恋愛』(2016)
公式ジャンル:ドキドキ三角恋愛AVG 💖


ㅤ~暑い夏すら凍える😰(?)二つのサンカク関係~


・公式HP:https://asa-pro.com/sankakurenai/index.html
(第一弾はプラマイウォーズへ: https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=21325&uid=GENKImorimori)
(第二弾はsmeeカノステへ: https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=23610&uid=GENKImorimori)
















◇総評: 妹△における失恋描写
以下には、私がTwitLonger (https://twitlonger.com/show/n_1ss6slq) に殴り書きした文章を、一部改変して掲載します。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
▫三角関係の終着点とその過程
ㅤ『三角関係が題材になっている作品』を読む際に、私が常に意識していることは二つあります。
それは……
ㅤ【選ばれなかった結末の事後処理, 主人公の動向】についてです。
(前者は「三角関係の内どちらか一方が幸せになるが、もう一方が報われないという究極の二者択一の “その後” 」を)
(後者は「揺れ動く三角関係の中で翻弄される/主導権を握る主人公が、ヒロインたちの気持ちにどのように向き合ったのか」を指しています)
ㅤ同様にピクシブ百科事典には、『創作における恋愛の三角関係』について以下のような記述があります。
「三角関係をどう清算するのかが作品の鍵となる。多くは修羅場を潜りぬけてハッピーエンドとなるが、そうならない陰惨な結末で終わる作品もある。また決着をつけずに開き直ったものもあれば、四角・五角関係とハーレム状態に進展して恋愛関係を放擲して終了といった結末もある」(一部改変)
"https://dic.pixiv.net/a/%E4%B8%89%E8%A7%92%E9%96%A2%E4%BF%82"

ㅤ本作ではハーレムエンドには行きつかず、修羅場を乗り越えてハッピーエンドという結果に落ち着きます。ここで私の中で議題に上がったのは、ある一方の報われなかったヒロインが持つ『恋する気持ちの行方』と、主人公が持つ『中途半端さ』の二つについてです。



▫結末を描き切ることの必要性
ここでは三つの事象( 初恋・主人公の鈍感さ・報われないヒロイン)について触れます。
・初恋
ㅤ共通ルート内において、過去に『宗介は真帆へ告白して振られていること』が説明されます。また、幼い頃のすずとの結婚の約束のシーンにおいても、宗介は真帆の顔を頭に思い浮かべています。この際の「お兄ちゃんは嘘つかないだろ?」というセリフはすずを安心させるためのものなのかもしれませんが、『兄妹は結婚しない』という社会的規範によって宗介は幼馴染みである真帆に告白をします。しかし、すずと恋人同士になってからは、宗介と真帆の関係について触れられることはありません。

【すず】
ㅤ「怖かったけど、素敵な女の子になるために我慢したの」
ㅤ「素敵な女の子になって、兄さんに会いに行くために」
(個人ルートにおける彼女の想いが過去の宗介の恋愛感情と交錯しているのにもかかわらず、主人公がその気持ちを決着せずに『親友/恋人/家族』の境界線を曖昧にしてしまっている)

【宗介】
ㅤ「真帆のこと好きだと思ってた時と、なんかちょっと違うんだよ……」(七瑠に対して)



・主人公の鈍感さ
▫「それはどういう意味なのだろうか」「俺には分からなかった」
ㅤ"pic.twitter.com/DLYufm9IkL"
▫「ただ、それを見た七瑠がどこか寂しそうな顔をしていたことは……この時の俺は気づいていなかった」
ㅤ"pic.twitter.com/oOwk8sKmlr"
▫「どうしてこんな状況でそんな話をしているのか、俺には理解できない」
ㅤ"pic.twitter.com/JuMsmg7jwB"
▫「その顔がどこか寂しげに見えたのは、きっと俺の気のせいに過ぎないのだろう」
ㅤ"pic.twitter.com/tvbhMiqKJ6"
▫「すずは、好きな奴いないのか?」

ㅤ……これらを作中に登場するメタ発言っぽく言い表せば、「あなたは鈍感主人公設定なのでヒロインの気持ちに気づけませんよね~」とでも木須パイセンは言うでしょうか。
ㅤ総じて、主人公が気づくことのできない “ヒロインの秘めたる想い” をプレイヤーに意識させるような表現になっています。主人公の鈍感っぷりによって『悲しんでいる女の子が放置される』というシーンが繰り返し描かれることは、プレイヤーにもどかしさを与えると同時に、ヒロイン分岐を “選ばされたこと” への葛藤を植え付けます。

ㅤではどうしてこのような描写が必要なのか?
ㅤシナリオライターがヒロインをただ苦しませたい訳ではないはずなので、この不可解な描写を自分なりに嚙み砕いてみると、『他ルートへ伏線・期待値』という計算尽くされた “読ませ方” が見えてきます。ルート外のヒロインが報われない姿を描くことによって、「このヒロインの恋が成就するルートを攻略しなければならない!」という気持ちにさせ、ゲームを飽きさせないような/期待値を高めるような意図があった(?)
(たとえそうだったとしても、それはただの “先延ばし行為” すぎないこと)
(もう分かりません。誰か説明してください…泣)



▫報われないヒロイン
- すずルートにおける描写
ㅤすずルート4 の『妹の恋心と映画デート』(すずの恋心ではなく “妹の恋心”)では、すずと宗介の距離が元の家族のように近づくイベントであるはずが、二人のことを想って映画館に行くことを断った七瑠の表情がちらついてしまいます。

【七瑠】
ㅤ「ばいばい……私の、初恋」
(笑っているようで、泣いているようで……でも、どこかすっきりとしたさわやかな七瑠の声)
(その直後に、「すずと宗介が何度もキスをして」という七瑠が目にしたら泣いてしまうくらい残酷な描写がなされる)

- 七瑠ルートにおける描写
【すず】
ㅤ「私は、兄さんが誇りに思てくれるような妹でないといけないのに……いつもの私が、わからない」
(好きな人の告白現場を目撃し、なおかつ実の妹であるすずさえも『妹らしさ』に苦しんでしまう描写)
(七瑠ルート3『よき仲間たち』の彼女の笑顔は偽物で、心は泣いている)

【七瑠】
 「もし今後何かがあって、私がすずの大事な物を壊しちゃったら。その時は、許してくれる?」
(共通ルート3でのセリフ)(“大事な物”= 初恋 と結び付けるには安直でしょうか…?)



▫好きな人の背中を押す彼女たちの気持ちと自己犠牲
ㅤ“姉妹共通の” 失恋後のセリフである「これでよかったんだよね……」という自分に言い聞かせるような悲しい言葉からは、恋愛感情の終結ではなく彼女たちの後悔や迷いが窺えてしまいます。繰り返し行われる自己暗示は、受け入れ難い現実を自己完結させ、大切な家族として “正しく” 合理化させようとします。
(過度なシリアス展開へと持ち込ませないために、兄のことを大好きな気持ちを抑圧することは本当に “正しい” 選択だったのか?)
(恋△では『親友』や『恋敵ポジション』としての決着がなされるが、何故妹△では妹たちに涙を飲ませたのか?)

"pic.twitter.com/OH7kKSCU5g"
ㅤさらに上記URLの画像のように、姉妹による失恋後の描写が『完全に一致』していたことは私を奈落の底に叩き落しました。恋△ルートの告白シーンのCGが「海辺の夕焼け」「距離が縮まる二人」という似通った構図になっていたのはとっても素敵だったんですが、妹△のセリフ回しをここまで似通ったものにしたことは到底理解できません。



ㅤ率直に言うと、妹△ルートにおいて『報われなかったヒロインに慈悲のかけらも与えなかったこと』は私を中途半端な気持ちにさせています。
(唯一の救いは七瑠ルートのW妹デート。すずの目に映る宗介と七瑠が以前と同じ姿で、七瑠の寝言である「すず、ごめんね」が「……ありがとう、すず」に変わったことは彼らと私たちを一時的な安心で満たしました)
ㅤ最終的に彼女たちが幸せな形であれば、志衣菜パイセンのエロゲ脳には概ね賛成できるので、FDでぜひとも【姉妹丼】をば… (そもそも妹△はそういうルートなのかと思っていたんですが、分岐のための通過点にすぎなかった)




















以下、OPムービー・個人ルートの感想です。

◇OP映像
▫オタク属性
ㅤ七瑠「MOE-Anime is GOD!」    (可愛い系のアニメが好きよ!)
ㅤすず「Hot Blood Anime is epic!」  (熱血バトル系良いよね ♪ )
ㅤ真帆「Fighting GAME is exciting!」(格ゲーひと筋だ!)
ㅤ志衣菜「Hentai GAME is Life!」  (エロゲー最高!)
"pic.twitter.com/3U5GwpLbru"

▫過去作, パロディネタ
ㅤ『恋愛飛ばしウォーズ』
(恋愛0キロメートル, ひとつ飛ばし恋愛, プラマイウォーズ)(歴代 “おもしれー女” がパッケージになっている)
ㅤ『ギャルパンはいいぞ』
(GYALPAN is amazing!)(さささOP)
※本編に登場したギャールズ&パンツァーネタ
ㅤ『あいじゃすりまいりー♪』
- DreamRiser あんこう ver. https://youtu.be/VF4OSJU9t4M
ㅤ『えーんたーえーんだーみ~っしょーぱやくー』
- Enter Enter MISSION! https://youtu.be/J1f0MYxteBM

【みほりん】
ㅤ「学校がなくなっちゃう!?」


▫サンカク恋愛 (一部に誤字)
(妹△)
ㅤㅤㅤTriangle among 𝐒𝐢𝐬𝐭𝐞𝐫𝐬
ㅤㅤ ㅤㅤNewer&Older
(恋△)
ㅤㅤㅤTriangle among 𝐅𝐫𝐢𝐞𝐧𝐝𝐬
Childf(*h)ood Friend & Have a Crush on
"pic.twitter.com/oWjc2pZ1bU"




















◇すずルート
▫ラストシーン
ㅤすずルート14『俺たちが進む未来』にて七瑠とすずの会話シーンが設けられました。『妹が必至で隠すさみしさ』に気づいていた二人ですが、宗介が七瑠の初恋に気づくことはありません。…ありませんでしたが、ラストの結婚指輪💍のCGがぼやけていたのは私が泣いているからなのか、はたまたすずとの未来が輝いているからなのかは判りません。つまり、最高のシーンでした!!✨
"pic.twitter.com/iNuXcqvy7F"

【すず】
ㅤ 「ありがとう。私の姉さんになってくれて」
ㅤ 「私、七瑠の妹になれて本当によかった」



▫scene:「立 ち 絵 で 胴 上 げ」
"pic.twitter.com/1xej3yykQp"
(さすがにこれは無理があります…w)

▫押し込んだ気持ち
このシーン(pic.twitter.com/C28omvadm5)では、『主人公視点では見えなかった心の動きを明かすはずのマルチビューで、あえてヒロインの心情を隠す』とかいう高度なテクニックが披露されました…
【七瑠】
「すずはそういうの乗り越えてるわけだから、強いに決まってるでしょ」
【すず】
ㅤ「だけど――」(七瑠は兄さんとずっと一緒に…)(←これが伏せられている)

▫ASa定番のデートスポットへ(カフェ)☕
ㅤデート中のすずが可愛すぎました。昔と同じことをしちゃう兄妹の関係も素敵ですし、適度なギャグテイストを織り交ぜつつ『互いのことを一番に理解していること』が伝わってくるようなテンポのいい会話。鈍感主人公とは思えないような妹への愛…!!

▫軒先で雨宿りのシーン🌧
クッソ細かいことをわざわざ指摘してしまう自分が心底憎いんですが、雨音のSEが繰り返しなので結構な頻度で『雨の中を車が走る音』が聴こえることが『田舎であること』と矛盾してしまっています。
(いや、田舎だからといっても必ずしも車通りが少ないわけではないだろいい加減にしろ)

▫「押し」という漢字の表記
2016年には『~推し』という表現はあまり浸透していなかったように思えます。「押しのフィギュア」とか書かれてしまうとなんか迫力が強そうです。

▫すずの初体験
ㅤ緊張感/Zeroな処女喪失。私はこのシーンをイチャラブ初体験♡ではなく、ネタとして読んでいたので普通に面白かったんですけど、このシーンで自慰行為をする人たちからすれば「たまったもんじゃねぇ!!!」って感じだったんでしょうか……

▫実妹系ヒロインにあるまじきハードボイルド
【すず】
ㅤ「えっと、デートってホテルに行ってやることやったらホテルの入り口で別れるんだよね?」

▫モザイクアート?
すずルート13、浴衣フェラシーンのモザイク (pic.twitter.com/cTxvLKdgIv)
修正箇所が小ささとモザイクの粗さが相まって、現代アートっぽく仕上がってるのが神秘的でした。

▫好きだったセリフ
ㅤ「早く……兄さん好みの、淫乱・オブ・ジェイケイになれるように、頑張るね……っ」
ㅤ「私とセックスしたくて、こんなに𝘱𝘩𝘢𝘭𝘭𝘶𝘴を𝘦𝘳𝘦𝘤𝘵𝘪𝘰𝘯させてるんだね……」
(https://twitter.com/alter_alterr/status/1602731379271389185)

ㅤ(健気なことを言いながら、すずはさらに強く俺の手を握る)
ㅤ(まるで、これまで離れていた時間を取り戻すように――)
















◇志衣菜ルート
▫総評
ㅤ【木須志衣菜の構成要素】を円グラフ◔にしました→(pic.twitter.com/Xd4Ynr8U8d)
彼女自身についての描写があったのは告白シーン (画像右) の【逃避】のみであり、そのシーンの大部分は真帆との友情が占めていました。彼女の発言の大半はメタやエロゲネタを含む【ギャグ】であり、Hシーンにはギャグ要素が付き物でした。
ㅤつまりこのルートは「一目惚れに理由なんていらねぇ!!」 そういうことです。

ㅤすずルートを読み終わった後の私が言及した、『初恋・主人公の鈍感さ・報われないヒロイン』の三つを丁寧に回収してくれたのはとても佳かったですね…!!ㅤ七瑠は自分を抑え込んでいたのかは判りませんが、すずが軽く恋心を見せていたことが軽いジャブ程度で済みました。恋△ルートの妹たちの仲良し花火も大好きでした!!
(というか、先輩との岩陰セックス→エンディングまでが近すぎないか???)
(今作も全ヒロインに共通かと思われた『幼少期CG』もありませんでしたね。そういえば神宮実乃璃ちゃんにもなかったので、どことなく彼女と同じ匂いがします…)

▫舌ぺろりんちょ 😝
"pic.twitter.com/Xl6DxNOg7a"
ㅤ私が初めて志衣菜パイセンのことを「可愛いかもしれない…」って思ったシーンなのに、宗介には全く響いてないし何の反応もなかったの好きだけど好きです


















◇カーラ・茜ルート
▫コスプレCG
ㅤカーラ姫さんの十二単CGが可愛すぎた。真帆の茨木華扇のドスケベコスも、クソありがとうございました……
(コスプレの身体の構図が騎乗位エッチと似通っているのが背徳of背徳)
(あまりにも突然の黒船来航だったので、大砲73門が一斉掃射しかけました(?))

▫主人公 宗介による迷台詞
「いつものカーラの姿を思い返せば思い返すほど、コンドーム以外にカーラが俺の前で買いづらい物なんて無いのではないかという考えだけが募ってゆく。」
(↑ ???????)

▫カーラEND
ㅤ新時代の幕開け🌅
ㅤカーラ・オリヴィアがもし褐色キャラではなく、無名声優の声をしていたら、私はもしかしたら日本刀をしごいて体液を抜いていたかもしれません(?)

▫茜END
ㅤ普段の彼女の抑揚のない怠げな声と、エチチシーンとのギャップがかなり好きでした!
ㅤんでも、BL関係の話には全く付いていけませんでしたし、無機物にも『攻め/受け』という概念を見出す姿は私の眼には狂人のように映りました
(それを理解しようとして欲しくて必死に説明しようとする姿は確かに女の子してて可愛かったです)
(両名ともそうですが、告白シーンよりもエチチシーンを優先させたことはユーザーの意見を真摯に取り入れた結果なんだろう……と一人寂しく嘆いています)

















◇真帆ルート
▫総評
ㅤ最高の笑顔なENDでした、ありがとうございました。
ㅤルートのパート数が志衣菜12, すず14, 七瑠11だったんですけど、真帆さんは9つでした。シナリオ構成は志衣菜パイセンと似ていて、告白からマシンガンみたいなえちちシーン、EDを挟んで締めのEPCGへ
(彼女が喋るたびにストパンの北欧女が頭を掠めていたんですが、エチチシーンが普通にエッチでえっちでしたね……)

▫髪飾り
ㅤわたしがここで言及したいのが、パスカルの三角形(?)な『真帆の髪飾り』です。コスプレシーンとお風呂シーンでは外されましたが、それ以外のCGでは必ず身に着けています。サンカク関係というテーマに沿わせながら9つの三角形が描かれていますが注目したいのは、その “カラーリング”。
ㅤ偶然かもしれませんが、赤色が鳴滝真帆を、黄色がカーラ・オリヴィアを(結城リカ)。青色とピンク色が、前作『プラマイウォーズ』のヒロインである神宮藍咲、実乃璃(夕凪セシナ)を指しているのではないかとちょっと思いました。髪飾りのデザインは、おそらく前作の神宮巴と同様に結城リカだと思われます。
(いや、それじゃあ残りの緑色と濃いピンク色は誰なんだよ。真ん中のライトブルーはメッセージウィンドウか???ㅤ黒色は志衣菜パイセンなのかっ??)(……とか怒られてしまうともう何にも言えないんですけど、「それほど言及したくなるくらい目立っていた」と言いたかった。)
"pic.twitter.com/yOwqJOYlWG"

▫真帆ルート5の『制服コスプレで格ゲー』のCG
"pic.twitter.com/KlMruOXmzt"
ㅤこのCGによって、Extra - 鑑賞モードにある『CG回転パネル表示』の存在意義を理解しました。まさに、プレイ中の私の首は右側に90°傾いていました。

▫二人の過去
一度目の告白
【宗介】
ㅤ「……笑えよ、ベ○ータ」
真帆が言ってしまった “あんな事”
(過去スチルの告白時。真帆の声色が現在と少し違って幼くなっていたことに感心しました)

▫恋△ルート
ㅤ展開的に、恋△ルートに入ると妹たちが同時に失恋して、どちらか片方が涙を流さないで済むのが最高すぎたんですよね、このゲーム……
ㅤ彼らが最も幸せな結末で落ち着くのは、私が考えるに【真帆ルート】だったような気がします。

















◇七瑠ルート
▫総評
ㅤ本ルートでは『~らしさ』という気負い・義理という関係性がテーマになっていました(妹らしさ, 兄妹らしさ, 七瑠らしさ)
 普段は元気いっぱいな女の子が自分の気持ちに整理がつかなくなってしまうような描写は、彼女が持つ外的側面というかギャップ萌えというか……とてもすきです。

▫妹△の選択肢【七瑠の元へ】
ㅤ彼女の『素直になれない気持ち』は、血は繋がっていなくとも二人が兄妹であることを強く意識させます。血縁関係と恋愛感情は安直に結びつけることはできませんが、彼らには確かな信頼関係が築かれています…(すずが持つ妹のハンデ)

▫彼女の平熱🤒
ㅤ七瑠の平熱が35.7℃で、少し低めなのが好きでした。いつも楽しそうにしている彼女が夏になると体調を崩しやすいという設定は、彼女の『考え込んでしまうと遠慮をして、閉口してしまう』という性格を表しているような気がします。

▫ Q.「ぶっちゃけ、七瑠でチンチン勃つの?」
オタクの豆腐メンタルを考慮しながらも、母親に娘でチンチンが勃起するのかを問わせてしまうASaProjectしかもう信用できなくなっちゃうゥ!!!!
(ギャグとシリアスのバランス)

▫性癖: 陥没乳頭
ㅤ陥没乳首については「まあそういう性癖もあるんだなぁ…」という感じでした。紫ソフトの某イラストレーターへの印象のように、特定の誰かの性癖がヒロイン設定にインプットされていることが作品内で意識されるのが少し苦手なんですが、こういった主義主張は尊重されるべきであるとも思います。
 その魅力として「私の乳首、他の人とは違って…」っぽく恥ずかしがる/気にしている姿や、「吸い出し→勃起」、「勃起しちゃったね♡ 下の方も一緒におっきくしちゃおっか…」的な性的欲求とその過程の表現がなされることなどがありますが、ステータス: 巨乳が伴うのであんまり好きじゃないです(小は大を兼ねない)

▫ ̶背̶景̶枚̶数̶の̶都̶合̶上̶
ㅤキャンセルを食らってしまった遊園地デートと、小森江家の家族旅行はFDで描いてどうぞ。

▫W妹デート
ㅤカフェでの漫画を七瑠と共有しようとする際のすずのセリフ、
「気にしないで。それが終わったら、こっちも読んでみて。面白いよ」
(オススメの本を手渡しながら笑みをこぼす音声が忠実に再現されていてとても佳かった…)

▫結婚式END!💒
ㅤ兄妹の結婚なので身内とB研メンバーだけの結婚式だったと考えられますが、私は彼女の幸せそうな笑顔を見ることができてひたすらに嬉しいです。
「Nanaru no koko (namidade) afuretyatteru YO!」













◇その他 雑記(システム面など)
▫幼少期立ち絵の使い方
ㅤ共通ルート序盤のみでしか、七瑠とすずの『幼少期立ち絵』が用いられなかったことが少し疑問でした。志衣菜パイセンを除く3人のメインヒロインには、『恭介との幼い頃の思い出』が少なくとも彼らの成長に影響を与えており、個人ルート内における回想シーンでも幼少期立ち絵を活用したエピソードを展開できていれば、もっと作品に入り込めたのかぁと感じました(七瑠の迷子・すずのリボン)
(冬壱もんめさんによる発売記念イラストがとっても可愛かったので、クリア後に勿体なさを抱いてしまったこと)(pic.twitter.com/tZugBuBkRO)
(七瑠・すずルートでは立ち絵ではなく、ASaの伝統である『幼少期のCG』が回想シーンに使用されていたこと)
(真帆ルートにおいて『中学時代の立ち絵』が用意されなかったこと)

ㅤすずルートにある一枚目の幼少期CGはおそらく結城リカによって描かれているんですけど、ミニ真帆も可愛いですね。彼女の笑顔が真帆ルートラストシーンとそっくりです……(同ルートの二枚目の幼少期CGも好き。こちらは冬壱もんめだと思うんですけど、両方ともめちゃくちゃ好きでした)


▫右上の情報テロップとシーンビューのサムネ
これから読むはずの話の内容やまだ閲覧していないCGのサムネが、情報テロップとシーンビューによって明らかになってしまうことが、セルフネタバレの域に到達していました。()
(また、前作同様にEDのスタッフロール内においてもルート外のCGが一部明らかになること)

▫SE
「なんで俺っ?!」(0.5s遅れて『ガーン…!!』SEが入る)
ㅤ……のように、ツッコミSEのタイミングが微妙に遅かったことが少し気になりました。なんとなく後付けっぽく仕上がっていたので少し面白かったですが。

▫pov『中だるみ・テンポ感』
ㅤ各キャラクターへの固定観念である、部長=ソシャゲ, 茜=BL, 志衣菜=エロゲネタ, カーラ=日本文化というボケが30回以上も繰り返されたことは、私を飽きさせました。「オタク特有の早口」「エロゲあるある」「腐女子にしか理解できないようなワード」などバリエーションは一定数用意されていたものの、パートごとにあるキーワードが出るとすぐさまBLやソシャゲの内容と結び付け、テンプレートのように話題を誘導していたことはただの “反復” だったように感じてしまいました。

▫サブヒロインルート
ㅤサブヒロインの導入が酷すぎて和呂田!になってました。
(告白シーンやサンカク関係などもちろん全てカット。過去CGもない)
「俺は色々あった結果、カーラと付き合い始めることになった」(カーラルート)
「どうしてこうなった」(茜ルート)

▫カーラのダイエット成功に伴うシステム設定のアイコン変更
"pic.twitter.com/rzO7Mvpm5e"
(こういった細かい変更を怠らなかったことは、私の本作に対する評価を高くします)

▫キャラクターの服装👕
ㅤ前作のネタである『minakoブランド』が登場したこともそうですが、キャラクターの服装変化にもこだわりを感じました。サマコミの際の部長の萌えTがそうで、普段は真っ白なTシャツだったのが “そういった場所” でしか社会的に目立ってしまう衣服を身に着けないというオタクの最低限のマナーを表現していたことがありました。
ㅤこのキャラ可愛い: pic.twitter.com/6vLceVilQx

▫バックログのアイコン
ㅤバックログに顔グラフィックを割り当てる作業を担当した人(また発案した人)を表彰するべきです。もしくは自動で割り当てがなされるんでしょうか…?

▫お漏らし
ㅤ部室に放置されていた甲冑に七瑠がビビッて漏らしてしまった話はどこに金を投げれば読めますか? 公式fantiaですか???
(本編エチチシーンにはお漏らしがなかったこと)
"pic.twitter.com/bCp3j86adC"

▫性欲底なし沼
「主人公が三回はイケる♂」は、本作で最も知りたくなかった情報の1つだと思ってたんですが、漢字の表記揺れがあるのでライターは別人のようです…?
"pic.twitter.com/HKq7bDkNWg"

▫伏字 ◯
ㅤ作中のテキストにある「おちんちん」や「おちんぽ」等には、「○○(修正)」によってその呼称が隠されることはありませんでしたが、セリフ音声に対して音の編集(消音)が施されていました。むやみやたらに「ピー音」を用いるよりも、こういった「消音・テキスト修正なし」の対応の方が、わたしは好きです。

▫お家芸
"pic.twitter.com/GQo0HJNjgQ"
(真帆の貴重なアへ顔ダブルピースです、見納めください)
(過去作の園原碧里や喜多境子のように『OPで走っている』という面においては、彼女がアサプロ唯一の美点である “純愛清楚系” の可能性があるので少し期待しているんですが、ご丁寧に裏切られてしまいました)

▫背景のフィギュア
・部室(右中央)
上段右から二番目は沙耶ちゃんぽいのと、中央のアイドルは真中らぁら
ケースのねんどろいどは、ゲーム内作品の『アイドラ』でしょうか。
下段は誰もわかりません。帽子被ってる茶髪は雛見沢出身っぽいですが…?
"pic.twitter.com/HD6XtjOPb7"
・宗介自室(右上部)
右から
宇佐美 みずき(この美術部には問題がある!)
羽川 翼(物語シリーズ)
……ここまでは分かるんですが、一番左のキャラが判らないっていうか恐らく知らないです。ユーフォの吉川優子? 凸守早苗???


▫OTS選曲 ♬
ㅤ『One Summer Day. again』(優勝!)
ㅤ『木漏れ日の下』(ザ・ASaのテーマって感じがしてめちゃくちゃ好き、安心する)
ㅤ『beach festa!』(マリンの海の家な曲、夏!!!!)

▫ED『夏恋』
ステレオオーディオっていうかサラウンドっぽいドラムの音で、『花火の爆発音』🎆が巧妙に再現されているのがマジで天才かと思った、というか天才すぎます rian×山下航生……
転調もバケモンですし、歌詞からは夏のキラメキがぁ!!!✨
「ずっと 夏恋しよう~ ♪ 」








対戦ありがとうございましたッ…!
15thがもうすぐ発売なので、私の企画である【第四弾】はなさそうです。
記念に『プラマイ → カノステ → サンカク恋愛』と走ってきましたが、実はasaの変遷をたどったようなものでした。出費が痛かったですが、なんとなく感慨深いです。
(『かりぐらし恋愛』🏠とか『フタマタ恋愛』💞もプレイしたいですー!!!)