ク ソ 田 舎 へ ようこそ!!
【第二弾】15th Anniversaryの発売を記念してhook系列作品を駆け抜けよう!!!に選ばれた作品は本作――
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ㅤㅤ╭━━━━━━━━━━━━━━━╮
ㅤㅤ『カノジョ*ステップ』(smee)(2016)
ㅤㅤㅤ 公式ジャンル:学園恋愛AVG
ㅤㅤ╰━━━━━━━v━━━━━━━╯
ㅤ「恋は受け身じゃ始まらない」💞
ㅤㅤ糞田舎の白鷺町で、二人の恋が始まる――
英題は "The love story starts from zero."
(郊外に飛ばされたのは, sugar*style “ひだまり寮” 以来でした、春-夏ゲー!!!🌸🌸)
※【第一弾】は『プラマイウォーーズッ!!』(ASa project)
(https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=21325&uid=GENKImorimori)
以下感想です。
◇システム面(コンセプト, セールスポイント他)
▫推奨攻略順 👘
ヒロインの浴衣姿を “順番通りに正しく拝む” のであれば、【のえ → 明日香 → 椎名 → 久遠】という順番が正しいです。
ㅤ本作では、告白パートの縁日にてヒロインの浴衣姿が披露されますが、攻略中のメインヒロイン以外のヒロインの浴衣立ち絵が何の感動もなしにサクッとお披露目されてしまうシーンが何度もあるので、全ルートで登場する【のえ】を一番最初に攻略したかったです私は……(浴衣姿への感動が台無しでした)
(【久遠ルート】序盤・【明日香ルート】における神社での縁日の場面では、『椎名の浴衣姿が隠される』という展開があるのにもかかわらず【久遠ルート】のお泊り回ではちゃっかり着ちゃっている)(その上、「好きな男の隣以外では絶対に浴衣を着ない」と言っていた椎名パイセンが同ルート内で普通に着ていた。もちろん主人公以外の男はあの場所にはいない)
(愛するカノジョの浴衣姿への感動シーンを無下にしないのであれば、ほんとうにこれがオススメ)
(なんなら「ヒロインたちの浴衣の花柄とその開花時期に推奨される攻略順が込められているのではないか?」という考察班みたいな切り口を試してみましたが、あまり関係はなかったようです…)
pic.twitter.com/v7oBtZC7Pw
▫システムボイスの廃止
ㅤこれは決して『録り忘れた』とかではなく、彼らが “作品の雰囲気作り” に配慮した結果だったと考えています。例えば、とあるヒロインの攻略中に他のヒロインの声が聞こえてきたり、セーブしてゲーム終了する際に謎の男性ボイスが耳に入ることは、ヒロインと主人公の『二人きりの時間』を妨害する恐れがあります。
(これを逆手に取って『システムボイスがルート攻略中のヒロインの声になる』なんていうのも面白いかもしれませんね!)
▫BGMやボイス,声色調節(?)
ㅤミサンガ騒動後からの明日香の声色の変化や、告白パート後の久遠のゆったりとした声質への変化には驚かされました。ヒロインが主人公に惹かれていく様子が、彼女たちの “声の変化” によって演出されています。
・髪型変化
ㅤこの萌え要素もSMEEの伝統の一つですね。『ラブラブル』ではプレイヤーがヒロインに似合っていると思う髪形を選択すると、『ヒロインが主人公とのデートでお気に入りの髪型を披露してくれる』という面白い試みがあったんですが、これはもう採用されないようです?
(差分が手間)(束縛彼氏っぽさ)
▫『小早川 秋』という変更可能な名前
【※主人公の名前は、変更可能です】という注釈もSMEEがもつ伝統の一つ。このシステムでは、呼称セリフのテキスト・音声が変更されます。
(昔のゲームだと『ヒロインがプレイヤーの名前を呼ぼうとすると声が消失する』みたいなものがありましたが、smeeの対応にはこだわりを感じます)
▫『ゆびさき*カノジョステップ』👆
ㅤ文字めちゃくちゃ読みやすいし、日常の中で突然メッセが来るのがリアリティあって最高だったんですが、ヒロインのアイコンだけがちょっと残念でした…(真顔の自画像をSNSのアイコンに?)
ㅤ"pic.twitter.com/uM3WnOWRL5"
▫WHO IS 原画担当者? 🎨
ㅤ立ち絵可愛い!!って思って調べたら『カノジョ*ステップ制作部』という正体不明の団体でした。
(原画担当者 = 作品イメージではないこと)
(個ではなく全員で作り上げられた作品であることの意思表示なんだなぁと感じた)
ㅤしかし、エンディングテーマ内において「原画担当の名前はOPでは明記しないけどプレイ後のプレイヤーには明かしちゃうよ~」というトリックが披露されました(Mos, ari1129)
▫告白シーン, セリフ回しの変化についての検討
ㅤまず、以下に追加選択肢についてチャート化した画像URLを添付します(久遠ルート)
ㅤ"pic.twitter.com/qVJ6mhkpEe"
ㅤ私が確認できた告白シーンのセリフ変化は各ヒロイン『2つ』のみで、追加選択肢で起きた出来事をヒロインが振り返るという内容になっていました。
この告白シーンの “セリフ回しの変化” という作品のコンセプト(売り文句)の問題点として指摘できるのが、ヒロインの好感度を『微妙に下げること』によって発生する追加選択肢のイベントを見なければ、この変化が発生しないことでした。通常、プレイヤーはヒロインが喜ぶ反応やハートマーク💞がウィンドウから湧き出るような正解の選択肢を求めてQロード・Qセーブを繰り返して「何としてでも好感度を上げたい!!!」と思いがちですがこのゲームは全くの逆で、『ヒロインが求める返答ばかりしていると、告白シーンで振り返る思い出が減ってしまう』
↓↓こちらも参照してください
bowbow11さんの感想 (https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=23610&uid=bowbow11)
▫攻略パートについて
ㅤ用意されている最大日数はイベントを含めて 26日 (12+3+11)(最短イベント数+固定イベント+追加イベント)
ㅤ告白までに必要な最短日数は15日で、放課後map移動の三択の数は12回。固定イベントにて一緒に並んで歩くシーンにもメッセージウィンドウ内に選択肢が登場するが、明日香や他のヒロインは 2*2の4回 (8通り) だったのに対し、久遠のみが2回 (4通り)とヒロインごとに差がある。また三択の選択肢にて、16回連続でハートマークが出ないものを選ぶと、それ以降マップ移動パートにヒロインアイコンが出現しなくなる。(16回目でハートマークを出した場合でも出現しなくなるため、“ある一定回数以上の好感度” を各イベント前までに稼いでおく必要がある?)(もしくは残り日数との関係)
(固定イベントの選択肢の存在意義とは? 全年齢版では差分が用意されていたようですが、『フレラバ』とは違って “手繋ぎシーン” などは用意されていません)
▫やきもちイベントについて
ㅤクリア後にやきもちイベントを探そうとすると、辛すぎて作品の評価に影響しそうなので攻略サイトみました。
(一体何故、体育館の渡り廊下限定でやきもちイベントが発生して、渡り廊下を選択したはずなのに階段へ強制ワープするのかは、誰にもわかりません)
▫OPEN/CLOSEの違いと、その結果 (1/2)
ㅤ個人的にはOPENのが好きだったんですが、これはキャラにマッチしたほうを選んだほうがいいですよね。明日香のような快活で周囲の人間と関わるシーンが多いヒロインの場合はひけらかした方がより自然だし(closeだと二人の距離が開いてしまうように思えたこと)、椎名の場合は「二人だけの世界」が輝きます。
ㅤこの選択肢の結果は完全分岐にはならないので、シーン回収だけのために二度ほぼ同じものを読まなくてはいけないのが最大の難点だと感じましたけど、一周目の方の展開を読むのが楽しすぎました(初頭効果)(二周目がほんの少し退屈, 作業感)
・久遠編の o/c
ㅤ彼女のCLOSE版では久遠パパに交際報告ができないため、『久遠の両親には恋人であることを報告するけど、学校の皆には秘密にしておく…』みたいな展開も見たかった気がします(o/c折衷案)
ㅤ何度も言うようで少しくどいですが、o/c 選択肢の結果が “完全分岐” ではないことは『どちらが先に作られたか?』に強く影響を受けます。ラストシーンのお母さんに気持ちを打ち明けるシーンをOPEN編で読んだ後にCLOSE版で読むと、「お父さんにも報告しなきゃね」というセリフが後付けのようにしか聞こえませんでした。
・のえ編の o/c
ㅤclose版では『クラスメイトたちにヒロインと付き合っていることを隠す, 公にしない』というのが前提でしたが、「ファーストキスはいつ?」という鋭すぎる質問に対してのえ先生はうっかり明かしてしまっており、椎名と奈々に交際を勘付かれてしまうシーンがある。ホームページにある『秘密・独占』の線引きが、CLOSE版であいまいになってしまっています。
・椎名編の o/c
ㅤ椎名が槙姉ちゃんに挨拶をしようとするパートでは、OPENを選んでいるにもかかわらず、彼らが二人の関係をまるで隠しているかのようなセリフの言い回しがなされる。また、彼女の父親に対しても、付き合っていることをオープンにするという彼らの方針と、父親が交際を知っていることを椎名が知らないという矛盾が生じていました。
(親子の仲違い, 約束を破っている後ろめたさがあったとするならば頷けるが、そういった描写は一切ない)
(田舎の噂話で話題にならなかったこと)
▫o/c 総評 (2/2)
ㅤすべて終わってみると、分岐システムが巧く活用されていたのは【のえ編】でした。
『オープンにする/秘密にする』という選択肢をプレイヤー直接的に提示するのではなく、登場人物たちの行動・シーン内の出来事に溶け込ませることによって交際のスタンスが変わるという “展開の自然さ” が演出されていたシーンがあったこと。(選択肢: 「ここはあえて堂々とする」or「恥ずかしいので逃げる」)また、分岐による “重複部分”(Skip該当箇所)が最も少なかったのも同様に【のえ編】で、話の展開と結末に変化はないものの、画面演出(のえママに抱きつかれるシーン, 星形の画面移動など)を強化しつつ、二周目で重要なシーンをあえて違う形で繰り返す(イチゴオレ)という技法などが取り入れられていたことも印象的でした。
ㅤ・イチゴオレ, バナナオレ "https://t.co/OsdjhEc0M4"
ㅤ・のえママおっぱい "https://t.co/NcQ6KA1IQN"
ㅤ・派手な画面切り替え "https://t.co/sbrs6Vbu5t"
ㅤ・子ども頃の話 "https://t.co/gNGqz8up2H"
ㅤㅤ(奈々との関係)(“ひとりぼっち” との矛盾?)
ㅤもちろん両方にそれぞれの佳さがあるため、我々はどちらも読むべきですが、OPEN or CLOSE の私のおすすめを最後にまとめておくと――
ㅤ椎名: CLOSE
ㅤのえ: CLOSE
ㅤ久遠: OPEN
ㅤ明日香: OPEN
ㅤ(とみ子: none) ㅤでした。
▫縁日のジンクス
ㅤ縁日の風習、そのお誘いパターンを以下にまとめました
・男子が誘う展開
ㅤ明日香←秋が誘う
ㅤ久遠ㅤ←秋が誘う
・女子が誘う展開
ㅤとみ子→秋を誘う(無自覚)
ㅤのえㅤ→秋を誘う
(椎名は成り行き)
(椎名編で “女の子の方から誘う” という決まりがあるような描写がありましたが、統一感はありません)
以下には各ルートへの感想をまとめます
(ヒロインの総評はルートの最初に)
◇共通ルート
▫追加特典求む👕
ㅤ秋が制服の下に着ていた『はじめての失禁・美穂ちゃんTシャツ』は、15th boxの特典に付きますか??(impossible)
▫こだわりすぎたSE
ㅤオオスズメバチ🐝の飛行SEがリアルすぎてイヤホンぶん投げたくなりました。のえ先生が「共存は可能なんです!」とか言ってる間も地味にハチ飛んでる音が流れてましたし、もうマヂムリ……
ㅤまた、背景音で触れたいのが『人込み(校内)』『人込み(お祭り)』の音が繰り返しで流れるシーンがあるんですが、一部に大きい声が入っていたのでその部分だけがやけに目立っているように聞こえました。
▫土地開発の話
ㅤ石関工業による工場建設と町の展望(埋め立て? 自然破壊?)。PICKUP_椎名で『臨終会』の方が金の猛者だったーとか、生徒会長がみんなの頼れる人だーというギャグを交えたシーンに使われて以来、本編では一度もこの話に触れられることはなかったですね。大自然溢れる田舎が舞台だったので、結構深刻な問題になるかと思ってたんですけど普通にネタでした。環境破壊は楽しいZOY!
ㅤちょっとだけ補足すると、smee作品には『プレイヤーが不快になること』を避けようとする傾向があるため、こういった “明確な悪意” によってヒロインと主人公の障害が演出されることはありません。(『“チャラ男” の存在がヒロインの魅力を引き立てるためのナンパ役に用いられることはあっても、絶対にトラブルに発展しないこと』などがいい例です)
▫CV. 夏村 伊介
ㅤ都会系サブキャラメガネ君……
ㅤあなた、前世で “ツッコミ役のシェフ長” とか “リザードマン好きな変態同級生” とかやってましたよね?????(愛すべきいじられキャラ)
▫主人公のバックグラウンド
ㅤフレラバ主人公が片親で裏では寂しそうにしていたり、本作の主人公が10年以上前に両親を亡くしていたりと、恵まれない環境で育ちつつも、我々を常に楽しませてくれる主人公たちにはそろそろ感謝しなくてはなりませんね…
(早瀬ゆうtwitter「主人公」:https://twitter.com/search?q=%40yuu_hayase%20%E4%B8%BB%E4%BA%BA%E5%85%AC&src)
ㅤクリア後に誰も覚えていない設定: 『応援委員所属, 黒板消し担当』
▫椎名への第一印象
ㅤ明日香に対して「表情が変わって感情が豊かそうだ…」みたいに秋が言ってる文章がありましたけど、個人的には普段しっかりものなんだけどそこからは想像もできないような照れ顔とか、恥ずかしがる顔とかを見せてくれるようなキャラが好き。つまり何が言いたいかというと……“通常の元気が80%な人” よりも、普段お淑やかに40%くらいの感情しか見せてくれない人が “興奮して90%くらいまで跳ね上がる” っていう感情の高ぶりを見るのが好きなんですよね。
◇OPムービー
▫intro
ㅤ𝗜 𝗱𝗶𝗱𝗻'𝘁 𝗸𝗻𝗼𝘄 𝘄𝗵𝗮𝘁 𝘁𝗿𝘂𝗲 𝗹𝗼𝘃𝗲 𝘄𝗮𝘀 𝘂𝗻𝘁𝗶𝗹 𝗜 𝗺𝗲𝘁 𝘆𝗼𝘂.
(あなたに出会うまでは、本当の愛を知らなかった)
ㅤ "pic.twitter.com/44soOfWO0n"
▫明日香の投身自殺シーン
【PICKUP_久遠】での、明日香の2度の飛び降り自殺未遂(嘘)を久遠が窓から目撃していたシーンが、OPムービー内で再現されています。(この一瞬のカットに自分の名前を隠すyo-yuさんの謙虚っぷりには脱帽します)
(自殺という表現は本編で一度だけ用いられています)
ㅤ "pic.twitter.com/d6TCzSW3a0"
▫白鷺 🕊
ㅤ椎名の田植えカットから空を見上げるまでの白いデカめの鳥。このタイミングで飛び立っていったのは、町の由来となっている『白鷺』か?
ㅤ"pic.twitter.com/AVuY4uPDZT"
▫サビ前
ㅤサビ前には映像職人yo-yuさんの技が見受けられます。通常であればヒロインの顔のアップを4回連続で流すことを提案してしまいがちですが、その場合顔が連続で映るだけで尺が退屈になってしまう。『4人のカット』を挟むことで、画面の切り替わりを増やし、楽曲とのバランス調整や音取りをしている。
ㅤ"pic.twitter.com/S7GQCJ2uCy"
▫ヒロイン紹介の和訳
ㅤ椎名(学年 3年生, 高い女性性, 寛容, 自立した, 生徒会長)
ㅤのえ(学年 2年生, 純粋な女の子, マイペース, ヤキモチタイプ, 控えめな性格)
ㅤ明日香(学年 2年生, 天真爛漫な, スポーツが得意, 不器用な女の子, 新体操部)
ㅤ久遠(学年 1年生, とても賢い, 成熟した, 自信に満ちた, 小悪魔女子)
ㅤ(久遠の一番下「小悪魔女子」について少し。かなり見えにくいですが、Little diabolic girlと英語の記載がありました。直訳すると「小さい悪魔の女の子」となり、人外ヒロインであることの伏線なのかと思ったですけど、普通に違いました。グーグル翻訳?)
ㅤ"pic.twitter.com/Ta9QRUpeXj"
▫用いられたCG数
ㅤ椎名: 5, のえ: 1, 明日香: 3, 久遠: 4
ㅤ(のえは主に立ち絵が使用されたため、彼女のCGが極端に少なくなっていました)
ㅤ(少し解りにくいですが「未来へ駈け出そう」で走り出すのも『のえ』)
◇PICKUPパート
・pickup_椎名
ㅤ原チャリYO?!・教室で鍋 ・土地開発~
ㅤ私が彼女のことを三年生だと気付けなかったように、私の第一印象として彼女からは『お姉さん感』はあんまり感じられていなかったんですけど、全校生徒の前でフランクに話す姿とか、裏で描かれている多忙な様子 (「水やりが息抜き」といったセリフ) 、みんなから慕われている様子を見ていると彼女が “できる人間” であることが認識できてとても佳かったです。
・pickup_明日香
ㅤ海釣りに反応して目を覚ます明日香がポケモンのカビゴンみたいで可愛かったあ…
ㅤ職員室前の廊下の造りが、2階の廊下とは違って窓側の簀の子を動かして土足で出入りできたり何かを搬入したりできるようになっているのは細かい背景素材。
ㅤ体操部の地獄の練習を経て、湿布を貼ってもらうシーン。男子と女子の距離感を学ぶこと・新体操の “型にとらわれない” 学習が明日香ルートラストの明日香お婆ちゃんの指導方法へ伏線になっていました。
・pickup_のえ
ㅤ街を良くする為のクラス内レクリエーションで、ついつい熱くなって空回りしてしまったのえ先生。
ㅤサギちゃん、詐欺くん、詐欺ッシー(opに登場した白鷺はもうこの白鷺町には一匹もおらず、恋ヶ原セントラルパークへと名称変更に…)
ㅤ展望台へ。柱に彫ってあった恋人たちのラクカギ(図書室の秘密ノートで回収)
ㅤのえの性格の説明が締め。好きな人への告白, ためらいと不安
・pickup_久遠
ㅤ他の人とは距離感が違う女の子, 秋のお姉ちゃんに似ていて『他人と接するときの仮面』を持っている。
(私は、彼女が目を細めて笑う姿に『sugar*style』の “冬月かなめ” の幻影を見つつ、あの『ド ス ケ ベ 猫耳衣装』を思い出すんだ…)
◇攻略パート
▫怒涛の連絡交換
ㅤのえ先生のIDの文末はStagBeetle(クワガタ)
ㅤ椎名先生と同じクラスの荒木千絵の紹介は少し突然だった気もしました。
ㅤ主人公の目標:『卒業までも、そして卒業後もその子と楽しい青春を送ること……!』
▫𝘬𝘢𝘯𝘰𝘫𝘰 𝘴𝘵𝘦𝘱 “𝘮𝘢𝘱 𝘮𝘰𝘷𝘦𝘮𝘦𝘯𝘵”
ㅤキャラクターのアイコンが地味に横揺れしてるのがちょっとじわじわ来てました。
(ヒロインがいない行動可能箇所にもイベントが盛り込まれているということで、ℂ𝕝𝕖𝕒𝕣表記回収しないとモッタイナイ精神が沸きたってしまったので、一番下にすべて記録しました)(攻略情報とでも思ってください)
ㅤまた、ヒロインの攻略状況によってはマップ移動先と内容が食い違ってしまっている場面が多く見受けられました。
(食堂で腹筋を始める男女, 教室に猫, 昇降口で煎餅を食べ始めたり, 何の脈絡もなく突然職員室で日常会話を始めたりする)
(久遠ルートでは「よしっ、~へ移動しよう!」というような場面変化でよって対応がなされていた)(なされていたが、攻略パート中の喫茶店シーンで2回目の来店時に1回目の記憶が消えてしまっている描写がある)
▫激アツ考察ポイント
ㅤ槙姉ちゃんが学校に突然現れて、知り合いが特別講師になる展開ってどっかで見たことあったなぁ、と思ってラブラブルの中探し回ってたらあの店長が先生になってて、しかも『20年前のウメ婆さんが登場してる』のなんなんだ…
(誰も気づかないようなネタでクロスオーバーの考察をさせないでください、DoDとニーアかよ)
ㅤ"pic.twitter.com/SE6T8zu9dc"
◇明日香ルート
▫総評『成長, 克服, 新しい目標』
ㅤED前ラストのCGがとても素晴らしかった。
ㅤ本作は複数の原画担当(またグラフィッカー)が入り混じっているため、『体のバランス崩壊 (エチチシーンが特に)・CGと立ち絵との違い』が目立ってしまっていたんですが、彼女の夕焼けのCGは確実に一線を画す出来栄えとなっていました。🌄
ㅤ内容としては、彼女の『女性としての自信』が競技者としての成長を支え、また自転車事故による “肩の怪我” というハンディキャップをケジメという形で克服。「いつまでもあなたの傍に……」という新たな目標に向かって二人で歩き出す、という展開になっていました。『女性の魅力』という点が彼女の祖母の指導方法との繋がりを見せ、脳筋で男女のことを何も知らない彼女の “精神的・身体的成長” に拍車をかけていたことは言うまでもありませんが、恋愛面において彼女の最大の特徴といっても過言ではないのは『謙遜と嫉妬』です。まず私が彼女から違和感を覚えたのは攻略パート、お試しで壁ドンをしていた際のセリフの「なんでほかの子と喋ってるの?」で、そこからミサンガ騒動・告白シーン・ピロトークCGの会話にも、彼女が『私の周りには可愛い子がたくさんいる』『他の女性との交際を疑う』といったシーンが展開されていました。彼女の男性経験の無さから繰り出される、こういった嫉妬, 謙遜の感情はとても純粋無垢な心の動きのように思えました。
ㅤまた、私が『新しい目標』について語らなくてはならないのが、レオタード姿でのエッチについてです(真剣)
ㅤお姉ちゃんに最後の演技を見せる前の練習シーンで彼女のレオタード立ち絵を見た瞬間に私は、「ちょっと感動シーン→レオタードえっち」までを一瞬で予感してしまいました。即落ち即エッチではなかったんですが、もうこれが “そういうゲームである” と解ってしまってる自分がかなり嫌でした。これは決して作品が悪い訳ではなく、彼女の真剣なレオタード姿を見るとすぐにそういったことを思い浮かべてしまう自分が心底醜かったです。さらにそこから、「新体操から離れること=衣装でエッチ」論を彼女から感じ取ってしまったわたしは、普段は妊娠シーンを少しでも回避するために【外に出す】を意味もなく選択する習性があるのにもかかわらず、彼女のレオタードが汚れて欲しくないがために泣きながら【中に出す】をクリックすることに………(なおレオタードは連続エッチによって精液まみれになった模様)
ㅤ会話パートで明日香との出会いのシーン(飛び降り)が、2回くらい秋にネタにされていたのが個人的に好きでしたね…! ヒロインが全裸で土下座することを描いた勇気も称賛されるべきです。ㅤ
ㅤ天真爛漫な明日香は可愛い!!!!!🏃♀️🏃♀️
▫明日香「新体操を性的な目で見ないで!!」
(↑かわいい)(しかし、秋の検索履歴には『レオタード エロ画像』が…)
▫一年生の新体操部員の人数についての疑問
Q. 一年は葵ちゃん以外に何人いるの?
A. 明日香「葵ちゃん含めて2人」, 秋「15人から “3人” も引っ張れたのは奇跡に近い」
▫七色の声 🌈
ㅤ新体操部一年の葵ちゃんと槙姉ちゃんが同じ声だということは判ったのですが(cv. かわしまりの)、柳明日香の婆ちゃんの声は誰なのか全く分かりませんでした。ウメ婆さんと久遠ママ、椎名の婆ちゃんが “smeeのママ役” っぽい安心できる声色であったことは、SMEEファンであれば最低限理解しなくてはなりません(cv. 歌織)
▫浴衣への感想(140文字)👘
ㅤふぁああああ、お柳さんの浴衣が可愛いのもそうなんですが『髪型変化』がぁ!!!
ㅤ前髪っ!! 気になるあの人へのオシャレ!!!
ㅤ普段は見せないような、ふと覗く彼女の表情ぉぉあああ!!!
ㅤ(人混み → 近づいてくる足音(sound only) → 立ち絵 → 髪型変化 の流れが完璧すぎた)
▫告白シーンのセリフ変化
ㅤハ ッ カ 油
ㅤ"pic.twitter.com/kuRGyBVxn8"
▫マジでキスする3秒前・クロスコンバット
ㅤヒロインとのキスシーンや、甘えのシーンで彼女との距離が近くなると背景にボカシが入る手法が用いられていましたが、明日香ルートが最も印象的に使われていた。(キスシーンのみのヒロインもいた)
ㅤ"pic.twitter.com/driuVpjStc"
▫ネタの域を超えてきた誤字・指示の消し忘れ
- 明日香が水生生物になってしまうシーン
ㅤ「俺はアシカのの恥ずかしい一面も――」(原文ママ)
- セリフへの指示消し忘れ
ㅤ「これ以上明日香に変なこと吹き込んだらコロスッ! フシャ〜ッ!」/</ フォント大きく(原文ママ)
▫08_クラス合宿・みんなで寝泊まりキャンプ!!⛺
ㅤこういったローカルでしか実現しないイベントは、都会の冷めきった空気の中で育った私の心を温めてくれました。仲良くなったみんなと一緒にご飯を作って、寝泊まりして……大人になってしまったら絶対に経験できないようなある種の通過儀礼。
▫教頭先生のお気に入り
ㅤ『ぺったんこ就活日記、わいせつ面接。ロリもあるよ♪』
▫締めのセリフ
ㅤ「これからもこうして、放課後や休みの日は、私のそばにいてくれますか……?」
◇久遠ルート
▫総評『彼女の二面性, 無償の愛』
ㅤ芹沢久遠の感情を言葉にしてまとめるのが最も難しかったです。
ㅤ秋のいう久遠の “見えないブレーキ” は、普段は大人びて落ち着いた雰囲気を持っている久遠が持つ『もう一つの側面』のことを指しています。年相応な少女の興味・関心は、施設で一番の年長者だった彼女の性格によって抑圧されていましたが、秋に背中を押された久遠は両親に本心を打ち明けて、本当の『優しさ』に触れることができていました。ラストシーンでは、秋からの愛にすら『本心』を追求する姿を見せ、年相応のとびきりの笑顔を見せてくれました。
ㅤ“優しいがゆえの辛さ” は、『絵に描いたような家庭』と『施設での暮らし』との幸せの違いに迷っていた久遠にとって、秋だけが “甘えられる唯一の相手” であったこと。川辺のシーンで彼女は秋のことをそう表現していましたが、ラストパートで彼女が両親に本心を打ち明けたことによって秋にも「私への愛情を遠慮してほしくない」と感じていた。つまり、彼女は "アガペー" を知った。
ㅤタチアオイの花言葉は「豊かな実り」「気高く威厳に満ちた美」です。前者は子沢山で幸せいっぱいな家庭を、後者は彼女が持つ “表裏一体の美しさ” を体現していました。
▫「いい子」
ㅤ本当は総評に組み込もうと思っていたんですが、あえてこちらに書きます。この「いい子」というワードが一番最初に登場したのは、久遠ママのセリフ「やっぱり久遠はいい子だから――」で、その後に久遠が「い、いいこにするからぁああああ!?」と二つのシーン(田んぼ・大浴場)で叫び声を上げるシーンがあります。彼女にとっての「いい子」とは里親への仮面(レッテル)で、秋が “唯一の相手” であったことの証明になっていました。
▫印象的な選択肢
ㅤ久遠ちゃんの選択肢には「この選択肢で好感度上がるって久遠ちゃんまじ?」と思わせるようなものがいくつかありました。例えば、三択選択肢の【別に、言ってみただけ】,【お前】(= 好きなもの),【一人でやれ】など、彼女のことをあえて突き放したり、時には直接的に愛情表現をすることによって彼女の好感度が上がることは、彼女の “大人っぽさ” を演出しているようにも感じました。こういう恋愛はノロケも大人っぽくなるのでめちゃくちゃ好きです。
▫ゲテモノ商品 🍪
『新感覚スナック・ポメラニアン風味』
(ゆずゆのシャルロット?!!)(のえ編で再度登場します)
▫パロディネタ
ㅤ『ブラプリスター』
ㅤ『配管工紅蓮ノ旅路』
ㅤ『ぐにょぐにょ』
ㅤ『フリーズマークス英雄譚』
▫アルバイト体験
【秋】
ㅤ「アイスを温めるなんて、流石に俺もちょっと笑うんだけど」
(過去に私がローソンでアイス買おうとした際に、店員から「こちら温めますか?」と訊ねられたことがあって、「こいつ頭湧いてんのか?」って思っていたら、『カチコチなアイスを ”弱あたため” すると食べやすくなるんです』と優しい提案をされたことがありました。こういった接客マニュアルがあることも知っておいて損はないと思います)
▫浴衣への感想(140文字)👘
ㅤだああああ久遠ちゃんの浴衣。紫陽花の柄がいいアクセンツになってるぅう!!
ㅤガチロリっぽい見た目とは相反してこういう大人びた和装をされると、服に着られているという印象ではなく『彼女が持つギャップが一層際立って輝く』という点が彼女の照れ顔がタイプ一致でこうかばつくんなんじゃあっ!!!!
▫告白シーンのセリフ変化
ㅤ・パフェ🍨 "pic.twitter.com/7zqS2m3bOc"
ㅤ・落とし物 "pic.twitter.com/2J7eF9xgwE"
▫美術部特有の例え話 🖼
ㅤ『秋のモノクロだった青春を “染める” 久遠、“絵に描いたような” 家族』といった言い回しが会話内で用いられたのが、彼女の高い知性を表しているようでとっても素敵でした。
ㅤ"pic.twitter.com/IketwtdXgP"
▫駅前、“約束” のキス
【久遠_02】はセリフ回しが秀逸というか、考え尽くされた台本みたいな会話なんですけど、それが妙に久遠というキャラクターに自然と合致していて、秋くんのことが心の底から好きなんだなぁってのが伝わってくるのが読んでいて楽しかったです。
▫エチチシーン
ㅤ両親への挨拶後、彼女の部屋へ――
ㅤ対面座位の体の縮尺と構図がバグってパイズリなのかと思ってしまったのはここだけの話。ピロトークの髪を梳かすシーンで主人公が後ろに回って梳かす差分がなかったのも残念。彼女の表情はとても佳かった。
(久遠のベッドがエヴァ13号機にしか見えなかったことはここでは指摘しません)
▫『情景描写: 天気雨』🌦
ㅤ一学年先輩の秋が先に学校を卒業することを意識してしまった久遠が、寂しさを露わにする場面。涙の象徴である雨粒が彼女の頬を濡らすものの、秋が持っていた傘は『寂しい』を『楽しい』で包み込む。相合傘には小さすぎるその折りたたみ傘と、自然と近くなる二人の距離が~~~!!
ㅤまた、秋のいう “雨が止まないこと” は、傘からはみ出した肩が濡れてしまっていたとしても『二人の歩く速度が次第に遅くなっていった』ように、彼女の「嫌いにならないで――」(告白シーン, 寝起きドッキリのシーン) という気持ちに歩調を合わせた形。(というかクレジットに名前はなかったですけど、ここのCGがめちゃくちゃRINKSっぽかったですね? 西渓静流かと思いました。
(椎名編の「相合傘なんてただの茶番よ」というセリフが、わたしが心を痛めたのは秘密です)
▫久遠と海へっ!
ㅤ二人とも都会っ子なので、海デートをあんまり楽しめてなかったのがハマってましたねw
ㅤ浜辺にいたカニたち🦀を対決させようとするシーンで、『爪が欠けた大きいカニと、小さいが優雅さがあるカニ』が登場したんですが、これは二人をカニに見立てていたんでしょうか。“爪が一本欠けている” を秋に当てはめると、外れた頭のネz…ではなく、この時の秋に欠けていたのはすぐさま青姦を始めてしまう彼の羞恥心? 放尿オチ。
▫お泊り会
ㅤ借りてきたサル・大はしゃぎなクマ・寂しいと死ぬウサギ(明日香🐵, 椎名🐻, のえ🐇)
ㅤクラスメイトごっこで登場したりとやけに生徒会長の登場が目立つなぁ、書いている人が同じなのかなぁ…?と思っていたんですが、これは久遠に同学年の友達がいなさすぎて、使える人材が立ち絵ありの他のヒロインたちだけだったからのようです? 『女4:男1のお泊り会』で何も起きない訳が……
▫女性声優 腕比べ
ㅤポサラ / "pic.twitter.com/jtw1vUmAwj"
ㅤ桜乃ひよ / "pic.twitter.com/i2XImjotU6"
▫楽譜(読めません)🎼
ㅤ"pic.twitter.com/wdEw5x6FCE"
▫不倫に対する久遠のスタンス
ㅤ彼女が秋の不倫すらも容認してしまうのは、普通とは違った考え方をする “家族のかたち” を体験してしまっていたから?
ㅤそれとも秋のことを心から愛していて、彼の生理的な欲求を抑え込んでしまうことを嫌ったからでしょうか。
▫EPのCG
ㅤ久遠が座っている助手席の後ろに、子どもの手がちょこんと乗っているのが心霊写真にしか見えませんでした。子どもたちはスヤスヤ眠っているはずなので何故あそこに手が描かれたのかが分かりません…
▫考察?
『久遠の本当の両親』と『秋の両親』が同一ではないか?という考察を始めようと思ったんですが、あまり的を得てなかったので省略します。素材を置いておくので誰か考察してください。
(考察の材料:「兄貴に近い感情(by秋)」,「兄妹みたいな雰囲気(by久遠ママ)」,「似た者同士(by秋)」, 開かれなかったロケット, 彼女の人種, 仕組まれた再会, 実は実妹ゲー?!)
◇とみ子ルート
▫総評『モブだって恋をする』
(環 奈々は?)(千絵ちゃんは?)(葵ちゃんは?)(ドキッ♡ 生徒との校内恋愛 モモ美編は????)
ㅤ作品のコンセプトにあった、「OPEN/CLOSE選択肢」,「告白シーンのセリフ変化」が用意されず、また浴衣姿も描かれなかった彼女が不憫でなりませんでした。そのくせ「君は外見で人を見ない…」とかいうとみ子攻略中のプレイヤーに刺さる一言をぶん投げてくれたり、攻略パートでは何度も繰り返される強い強迫観念・被害妄想に同情を求めたりと、なんだかよくわからないキャラクターに仕上がっていたなぁという感想が一番に来ます。
▫ライターはだぁれ?
ㅤとみ子編と久遠編を書いた人は同一人物ではないかと勝手に予想してみます。
ㅤ類似点:天気雨(狐の嫁入り),【生きろ】という三択選択, Q.好きな食べ物は?→【バナナは無理】, 紙パックのヨーグルトドリンク(久遠の好物・とみ子編での秋の好物)
・ゲームウィンドウの左上
ㅤ岡田とみ子の表記が【とみこ編】になってますね。制作者陣にヒロインの漢字表記を忘れ去られた女……
▫全員集合CG "pic.twitter.com/cZt8Ak39gI"
ㅤI FINALLY GOT IT LETS FUCKIN GO BABEYYY!!!!!!!!!!👏🏻👏🏻
ㅤSAY BYEBYE OOO TOMIKO~~🌊🌊🐋🌊
【わたし&とみ子】
ㅤ「ぐす……ありがてぇ、ありがてぇ……! ありがたいよぉ……!」
◇のえルート
▫総評『自己否定, 孤独, バナナオレ🍌』
ㅤ私がエチチシーンの導入やその事後について感想を抱くことはあんまりないんですが、【のえ編_04】のナイトデートからの初体験までの1パートを丸々使った “導入シーン” には少し驚かされてしまいました。
ㅤ彼女は、小さいころから周囲に気を遣ってもらっていたことに負い目を感じており、「そんな自分が凄く嫌だ」と自己嫌悪に陥ってしまうシーンがあります(【とみ子編】にも彼女が「自分が嫌い」と発言するシーンがある)。さらに、彼女は「いつもひとりぼっち」,「人と距離を置いている」と打ち明け、クラス内での明るい雰囲気からは想像もつかないような寂寥感・孤独感を一人で抱えていたことがここで明らかになります。彼女が図書委員という役職を得て、いつも図書室で本を読んでいた理由。体育の授業でクラスメイトの役に立てていないと感じていること。奈々からのプールの誘いをあまり悪びれもせずに断ったこと。これらの裏付けが、このたった一つのシーンに凝縮されていました。
ㅤ"pic.twitter.com/uL3H3XXSlf"
ㅤその反動形成からかのえは秋のことを強く求め、激しいヤキモチや『過去の自分との比較』をするようになっていきます。しかしそれは秋も同じで、のえが『過去の自分 or 今の自分』で悩んでしまった後の秋の自販機の前のシーン(秋が最も嫌いな食べ物であるバナナが含まれているバナナオレに手を伸ばし掛けた後に、イチゴオレを “のえっぽい” と購入するシーン)(OPEN版)から窺い知ることができます。これは『のえは付き合いたての頃はバナナオレを飲んでいたが、次第にのえ自身が秋の嗜好に合わせて選ぶものを変えていった』という意味が密かに込められており、主人公のバナナ嫌いという設定がここにきてようやく意味を持ちます。無意識に彼女のことを想い、愛を受け入れる彼は、「抱かれたい」というのえの正直な気持ちをも優しく包み込みました。(【のえ編_04】の “導入” の効果がここでも発揮される)
▫敬語
ㅤ彼女にとっての敬語は「人と距離を置いている」という意識と結びついており、【のえ編_04】から秋への敬語がようやく外れます。
(「敬語外すね?」みたいな会話が一切ない)(05のヤキモチイベントでなんとか気づけた)
▫宅本うと
『smee*黒髪ロング』だと、もう彼が一枚嚙んでいるとしか考えられません。フレラバ 沢渡岬へのキャラクターデザインで「黒髪ロングには髪飾りなんて必要ない」と断言したことによって彼は私から絶大な支持を得ています。
▫真面目キャラによる想像の斜め上を行く冗談
【のえ】 "pic.twitter.com/V8LKrhRyJp"
ㅤ「はい。お母さん譲りなんです。べらんめぇ、コンチクショウという感じです」(ドヤ顔)
ㅤ「……お、おうおうおう! な、何見てんだ兄ちゃん! これはおれっちのUFO🛸だぜ!」(つり眉)
▫SD絵
ㅤ本作では「ちびキャラ」がCGとして用いられることはありませんでしたが (攻略パートの謎の3Dアイコン?)、立ち絵だけでは表現できないような動作・キャラの表情が描写されたシーンが多くあったため、少し残念でした。
『のえがぷんすかしながら机を叩いても、“バンバン” ではなく “ぱんぱん” という可愛らしい音しか出ていないシーン』などなど。
▫地方特有の会話
ㅤのえと地元組のクラスメイト、担任の先生による『タケノコトーク』が、彼らが田舎で過ごしてきたという事実が伝わってきて結構好きでした。
ㅤ「春にしこたま食べたー」とか「家は水炊き派なんだ~」とか
▫帰り道
ㅤ攻略パートのある一文「こころなしか、のえ先生の歩調が少し遅い。それに合わせて歩いていく」
(のえは秋との帰り道の時間を長くゆっくり楽しみたかったため、意識してかはわからないが歩くスピードを落とした)
(こういった何気ないような文章に『もっと一緒にいたい』,『まだ別れたくない』という気持ちを隠すのはズルいです、最高…)
▫シャルロット その2
ㅤエアペットについての話題で、で秋がシャルロットという犬を抱きかかえるシーンがありました…!!!!
ㅤポメラニアンと発言しているのでこれは “判る人には判る” ブランドの作品共有ネタです。
ㅤ(ポメ太郎が元気そうで何よりでした、エアですが)
ㅤ"pic.twitter.com/wftcPuhyOY"
▫告白シーン
【のえ編】では、攻略パート内で展望台での告白成功シーンを描かないという構成になっていました。(『手紙をもらう=告白』という認識が、小早川流の早とちりなのかと勝手に勘違いしていたんですが、ジンクスを成功させるには “女子の方から縁日に誘う” という暗黙のルールが存在していたようです)
(また、その直前にはクラスメイトからの冷やかしでのえが泣いてしまうCGがありましたが、OPEN版に突入すると彼女を泣かせた張本人である環奈々から「私ののえ泣かせんじゃないわよ?」という謎の激励を受けます)
▫山へデート ⛰
ㅤおしゃれ着デートで山登って、木を勢いよく蹴り飛ばして昆虫探し。
ㅤこれぞ『ギャップ萌え』…ってコト~?!
◇椎名ルート
▫総評『不器用さ』
ㅤ自分が一年早く卒業してしまうことに涙してしまう椎名。普通は心配するはずが、その姿に不思議と落ち着いてしまう秋。彼が言う「泣いている先輩も好き」は決して意地悪で言っている訳ではなく、凛々しい姿を見せる彼女が自分の前だけでは安心できているという心の平穏を演出しています。彼らが持つ『不器用さ』(都会人・生徒会長とのギャップ)が二人の初々しい関係をより一層引き立てて、互いを愛し合う…
・赤バラの花言葉
ㅤ「あなたを愛しています」(椎名の浴衣の柄)
・秋はヒマワリ
ㅤ「あなただけを見つめている、あなたを思い続ける」
ㅤ腕を組んでおめでた結婚式END!!!!!
▫演劇部員A
ㅤ川辺での演劇部の練習シーン。“演劇部員A” の声帯からは、『声を充てる役ではないが、何かしらでsmeeに関わりのあった人物の声』がしました。彼女もまたゲスト出演の方だと予想してみます。
▫攻略パート椎名イベント①に登場したモラルゼロの子ども
「男の子B」と「女の子A」が聞けば聞くほど竹達彩奈か春河あかりなんですけど、おそらくどちらも違います。
(↑ いや誰なんだよ)
▫井戸端会議・噂話
ㅤ商店街で先輩と二人で買い物するだけで、一瞬で『あの二人、付き合ってるんですって!』ってあられもない噂が広がるの最高すぎました…
ㅤ華野椎名という人間にはそれだけの知名度と愛想のよさがあって、村のみんなに愛されているという証拠になります。(『たまこまーけっと』の商店街の温かさ・人情みたいな)
▫│誤字, 選択肢の重複
・1世, 1多分 "pic.twitter.com/69cCvpVGCq"
・「実は俺適当に答えてました」"pic.twitter.com/OEtCcx1q86"
▫華野 晴臣
ㅤ椎名パパの肌の質感・骨格の特徴は、どこか『志帆パパ』を思わせます。(越雪光 - 柚木サチ コンビ)
▫神社からの帰り道
ㅤ秋の言葉によって抑圧が和らいだ反動で椎名パイセンが涙しちゃうシーンで、「っ!!」って上半身が前のめりになってしまいました。秋は絶対に彼女を救わなくてはなりません。ここほんとに好きすぎて15回くらい読みました。
▫神社からの帰り道 その2
ㅤ微妙な人との距離感, 仲の良さの確認 → 「いま隣にいることがその証拠」
ㅤ「もし、今あんたがこうして私の隣にいなかったら……」
ㅤ「もしかしたら私、今日は寂しくて部屋で泣いてたかも……」
ㅤㅤㅤ↑ㅤ↑ㅤ↑ㅤㅤ
ㅤ「泣いてる先輩も好きですよ?」
ㅤ(秋の冗談, 人を笑顔にするような “不器用さ”)(お互いに不器用)
▫海デート
ㅤその後の「バスで二人っきり → 夜の学校で初エッチ」はちょっと理解できなかったんですが、椎名先輩の髪型が可愛すぎてマウスぶっ壊れました。急に大人の色気出すな、その毛先の遊ばせくるりんは性癖に刺さりまくりです…
▫変なニワトリのマスコット(close版)
ㅤこれはおそらく、のえがSNSのスタンプで使っていた “マラカス振って踊るニワトリ” と一致します。
ㅤ"pic.twitter.com/Rnbpq4Isyr"
▫EPの感想
ㅤウエディングドレスでお腹が膨らんでる感じが緩和されていたのが最高にありがたかったです。二児の母!!
GGでした!!
▫椎名が琴教室で弾いた曲
『草木の匂い 琴ver』でしょうか? もしくは『絶対無敵の生徒会長 琴ver』?
(クリア後の OmakeやOriginal Soundtrackにも掲載されていない楽曲だったので少し驚きました)
ㅤ@yuzi1192 氏によるツイート 「家神女房っていうPCゲームのタイトル画面のBGM、カノジョ*ステップの椎名ルートで琴を奏でるシーンの曲と一緒じゃね?って思った今日の出来事……気のせいだよね?( ・ω・)」を確認したところ――
ㅤ・Casketの『家神女房』シリーズのタイトル画面
ㅤ・SMEEの『カノジョ*ステップ』の一部シーンで用いられていた楽曲が “全く同じ” でした。
ㅤ(憶測にすぎませんが、SMEEの音楽制作をしているSound Studio BがCasketにも楽曲提供している)
ㅤ"https://twitter.com/yuzi1192/status/1054011408063520768"
◇おまけ
【彼女できないEND】のℂ𝕝𝕖𝕒𝕣回収をすべて終えました。
以下には『ヒロイン以外の立ち絵があるキャラクター』が登場する、場所・日時をまとめたものを貼ります。
もしあなたが、モモ美先生・八木正吾・安達健勝・環奈々のファンであるならば以下を参照してください。
※日付はヒロイン好感度(三択の結果)によって前後します。このチャートは誰にも会わないを繰り返した場合の最短ルートです。
ㅤ4/18 1階廊下 -先生, 昇降口 -正吾&健勝, 廊下2階 -???(1回目, クラスメイト)
ㅤ4/20 職員室 -モモ美, 階段 -???(2回目, 健勝)
ㅤ4/22 2年教室 -正吾, 体育館 -健勝正吾
ㅤ4/25 2年教室 -正吾健勝 階段 -正吾健勝, 1階廊下 -???(3回目, 正吾) 温室 -環, 渡り廊下 -健勝
ㅤ4/27 昇降口 -???(4回目, 女子生徒C)
ㅤ4/29 2年教室 -健勝正吾, 階段 -環, 職員室 -モモ美
ㅤ5/2 昇降口 -健勝, 職員室 -モモ美
ㅤ5/4 職員室 -モモ美, 階段 -???(5回目, 女子生徒A)
ㅤ5/6 職員室 -モモ美, 渡り廊下 -環
ㅤ5/9 2階廊下 -とみ子(6回目) 昇降口 -健勝
ㅤ5/11 2階廊下 -モモ美健勝正吾, 2年教室 -健勝, 1階廊下 -とみ子(7回目)
ㅤ5/13 温室 -環, 昇降口 -とみ子(8回目) 階段 -健勝正吾
ㅤ5/16 渡り廊下 -健勝, 昇降口 -モモ美健勝
ㅤ5/18 1階廊下 -とみ子(9回目) 階段 -モモ美
ㅤ5/20 校庭 -とみ子(10回目) 職員室 -モモ美
ㅤ5/23 2年教室 -正吾, 食堂 -正吾健勝, 階段 -健勝正吾
ㅤ5/25 2年教室 -健勝正吾
ㅤ5/27 職員室 -モモ美, 1階廊下 -とみ子(11回目)
ㅤ5/30 渡り廊下 -健勝正吾, 食堂 -モモ美健勝正吾
ㅤ6/01 食堂 -とみ子(12回目) 1階廊下 -モモ美, 職員室 -モモ美
ㅤ6/3 2年教室 -健勝正吾, 昇降口 -健勝モモ美, 階段 -とみ子(13回目) 職員室 -モモ美
ㅤ6/6 2階教室 -健勝, 1階廊下 -とみ子(14回目) 階段 -モモ美
ㅤ6/8 校庭 -モモ美, 職員室 -モモ美
ㅤ6/10 2階廊下 -モモ美, 昇降口 -とみ子(15回目) 職員室 -モモ美
ㅤ6/13 体育館 -モモ美, 1階廊下 -健勝正吾モモ美
ㅤ6/15 none
ㅤ6/17 渡り廊下 -とみ子(16回目)
ㅤ(先輩の千絵・体操部1年の葵・教頭・校長・女教師・その他モブ生徒の登場場所は明記していません)
ㅤ(千絵ちゃんは “3年教室”で、 葵ちゃんは “体育館” のみでエンカウント可能です)
ㅤ(5/30の “図書室” に、たった一度だけ登場したアラフォーの女教師はゲスト出演の声優さんだったんでしょうか?)
◇とみ子 追加選択肢まとめ(確認できたものだけ)
・9回目と個人イベントの間の追加選択肢
ㅤ校庭 -とみ子(磯釣り)
ㅤ1階廊下 -とみ子(漢字)
・12回目と個人イベントの間の追加選択肢
ㅤ階段 -とみ子(罰ゲーム)
ㅤ1階廊下 -とみ子(生パスタ)
ㅤ昇降口 -とみ子(男友達)
◇その他、私が気づけなかったこと集
このツイートでは他の人の感想に反応しています
"https://twitter.com/alter_alterr/status/1601555804515360768"
SMEEさん対戦ありがとうございました!!!!!!
15周年、本当におめでとうございます。これからも素晴らしい作品を作り続けてください…!!😭
『カノジョ*ステップifㅤDramaCD』が聴きたい!