ㅤ“もうはんぶん” と一緒に 、まっしろな世界を 。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤましろ色シンフォニー!! 対戦ありがとうございました~🤍❄
ㅤ一言でいうなら「純愛系の王道」で、タイトルテーマの “ましろ色” が(形は違えど)丁寧に表現されていました!!!!!⛄
ㅤ公式ジャンル: AVGで、略称は「ましフォニ」「ましろ色」。
(2011年にはテレビアニメ化)
(2023年6月には『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』と『ましろ色シンフォニー SANA EDITION』が発売予定)
以下、感想です。
(本作のビジュアルファンブックには「~ルート」という表現が用いられていますが、この感想では各個人ルートのことを「~編」と記載しています)
◇総評
『はんぶん』 ― 蘭華, 全校集会
・人間関係における『液体』(愛理編)
ㅤ瀬名親子は「水と油」。つまり、相容れない性格の持ち主であることを指していましたが、母親は人間関係は個体(固体)ではないことに気がつきました。火に油を注いで感情を爆発させるのはいつも愛理ですが、笑顔の蘭華はそれを鎮めようと彼女なりに努めていました。また、新吾はいわば “乳化剤” で、正式な学園統合(エマルション)を促進しようとしました。化学を絡めるなら「親水/親油」(“親”)、哲学を絡めるなら「精神は肉体 or 心?」 、心理学を絡めるなら「愛着」です。
ㅤ蘭の花言葉は「美しい淑女」「優雅」
・すこし特殊な二人(アンジェ編)
ㅤ彼らは文字通り “はんぶん” であり呪われ同士で、お互いのことを補完し合いました。またこの時、その彼らによるはんぶんが半月のように整った半球(◗)である必要はありませんでした。いびつがあるがために、ぴったりとそのいびつが重なり合って、噛み合う。重なるはずの部分がどれだけいびつであろうと彼らは転がり続け、一度溶け合ってしまえば美しい『球』を作り出します――
・母親の立ち位置(みう編)
ㅤ天羽結子と瀬名蘭華の共通項として、単身赴任/離婚という『もうはんぶん』が傍らにいないという寂しさを持っていますが、何処か似通っている娘たちがいて(「みう≒愛理」という式)、彼女たちのことを愛しています。蘭華のいう “こっち側” は、社会的格差を巻き込んだ男女平等と共同参画を目的とする学園統合(愛理編)で、その反対側に位置している “そっち側” は結子が築いた家庭が残す 『思い出』を教えること。
(パスケースの写真。別れは寂しさだけではなく素敵な思い出を作ること 📷)
・『世界』の全部がお互いだけ?(桜乃編)
ㅤそれは、『はんぶん』ではなくなってしまうこと。
互いを知ってから認め合うことと、自分色に塗り替える/塗りつぶすこととは本質的に異なる(みう編)
「ふたりの世界が、閉じたものにならないように」
自分たちを構成する要素は「ふたりだけ」ではないこと。親友や友人たち、家族もまた大切な存在であること。
春を告げる幸せの音色は、たとえ小さくても、みんなでこそ奏でられること――
▫「恋の色はしろいいろ。」🤍
ㅤ桜乃編では仲良し兄妹から始まる『新しい関係』(白いキャンバス)を。
ㅤアンジェ編では転がるたびに綺麗になっていく『祝福』を。
ㅤみう編では『自分の色』を大切にする、相手本意の信頼を。
ㅤ愛理編では何色にも染まっていない『未来』を、二人で一緒に。
▫笑顔と笑い
ㅤキャラが本当に佳い顔して笑うんですよね、このゲーム……
ㅤアンジェなんかは野良メイドとしてあちこち動き回っているので常に笑顔が絶えないですけど、お堅い愛理が稀に見せてくれる “窓の内側” の笑顔や、桜乃の見返り美人な立ち絵と “認められた愛”、みうパイセンのぽわぽわな朗らかさと全てを包み込むようなエンジェルスマイル。笑った顔がとっても高潔で、完璧なオチとしての役割を果たしていました。
ㅤプレイヤー側の笑いについては、たくさん笑ってたくさん泣けるみうルート。みうルートでは直接的笑いが披露され、反射的に笑ってしまうようなネタ/セリフが展開されていました。一方愛理ルートでは、画面演出やキャラ同士の会話をじっくりと使った穏やかな笑いが印象的です(意味を理解するとじわじわ心に来るものがある優しい笑顔)。アンジェルートは常に活力に溢れ、み な ぎ っ て い た 彼女の元気が作中の登場人物たちだけでなくこちら側にも元気をくれました。桜乃との会話は家族ならではの特徴を持ち、二人だけの空気を演出しました(詳細は後述の『深読み桜乃編』にて)。
▫どことないtl小説っぽさ(彼らにとっての純愛の定義?)
Hシーンを必ず一度我慢すること。挿入前に射精する主人公は作品にとってどのような役割があったのか?
(ヒロインたち全員に「ハジメテを失敗させること」は、果たして “純粋さ” とイコールなのか)
(共通に設計された “ピュアさ” とは ?)
以下、本編内容の感想です。
◇共通
▫紗凪の猫耳
ㅤ『猫耳ヒロイン by 保住圭』を考えると、私の頭に真っ先に浮かんだのは「姫廻 たるひ」(ゆきこいめると)でした……
(キャラデザ担当ではないはず)
ㅤ"pic.twitter.com/m90dyR9wmT"
▫身長差を利用した高等テク
ㅤ一度目はみう先輩による頭なでなでで、二度目はアンジェによる背伸びのキス。主人公との身長差を埋めるためにヒロインがつま先立ちになる場面が、立ち絵のy軸正の向きの移動で表現されていました。
ㅤ"pic.twitter.com/tkBdwhGyAK"
▫愛理にとっての “男” とは??
ㅤ『理解できない』もの。(自分の領域から出た考え/行動に対応できない)
ㅤ『らしさ』を阻害するもの。(変化を好まない彼女の性格)
(深く原因を辿るのであれば、唯一彼女と接点があった父親が原因となっている?)(彼が未登場なのがまた何とも言えないが…)
▫ここまでの桜乃ちゃんかわいい
ㅤ・一年生なのに背が高い
ㅤ・メトロノーム
ㅤ・小動物の佇まい(ご飯の一口とかが小さそう)
ㅤ・人見知りしない
ㅤ・家庭的な義妹
ㅤ・“お兄ちゃん” が好き
▫無能な生徒会長……?(結姫)
ㅤ本作では「結姫女子学園の生徒会長が仕事ができないこと」が二度も言及されます。一度目は隼太による伏せられたセリフ「ムニャムニャ……」(話進まねぇつーか、頭固いつーか……)。二度目はアンジェ編の課題であった「学園側の業務をアンジェに頼り切っていること」です。結姫の生徒会長が無能であることが作品にどのような影響を及ぼしていたのかは解りませんが(アンジェ編で伏線回収?)、学園長である蘭華が愛理に何かを伝えていたという描写があり、学園の統廃合の裏で何かがこの要素と繋がっていたのかもしれません。
ㅤ"pic.twitter.com/nJQXl88zTw"
▫Machi Editon(NO WAY)
ㅤ髪型差分や常に運命の相手を探しているというBL好きの彼女が救われるのは、猫に溺愛するシナリオになっている「みう編」のただ一つだけです。紗凪エディションは発売されますが、『万智エディション』や『蘭華エディション』や『結子エディション』(切望)、『結月エディション』が発売されることはありません。
▫大股で前傾姿勢な愛理まとめ 💢
ㅤ"pic.twitter.com/L5OVFwhbKt"
▫クラス委員の『息苦しさ』
ㅤ新吾と愛理のクラス委員としての仕事が多くなってしまった理由?
ㅤ1.学園の仮統合による雑務処理
ㅤ2.2-T組 (test?) 所属でかつ3年生のテスト生がいないこと
(3年生のテスト生がいないのは、学園同士の正式な統合が来年の4月からだから)
ㅤ3.万智先生からの信頼、学園長の娘、生徒の自主性を重んじること
(みう編では、生徒会と保健委員会でアップアップのはずが癒しを求めて『ぬこ部』顧問になる万智)
▫愛理のお勉強 🍱 🥗 🍱 🍱 🍱
ㅤお弁当の覗き込みシーン。立ち絵の並び順には、キャラクターによる「身長差」が考慮されています…!!(スゴイ!!)
ㅤ"https://twitter.com/alter_alterr/status/1622223948661522434"
▫出会いを予感させる香り
ㅤ勉強会をしている愛理の部屋には金木犀の香りが漂っています…(“運命的で、象徴的な出会い” と同じ描写)
ㅤ(金木犀の花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実」)
ㅤ"pic.twitter.com/hCzWGElqAQ"
▫沈黙の打ち上げ
ㅤ試験後に食堂で打ち上げを企画していたが、新吾がいないとイマイチ盛り上がりに欠ける4人(+1匹)の描写が好きすぎましたね。(正妻戦争の暗示でしょうか?)
ㅤその上、冒頭には学食の話し声のノイズがあり、彼らが何も話していないことを強く認識させてくれました。
~以下から、個人ルートへ~
◇愛理編
▫ “窓” の喩え(たとえ)まとめ
ㅤ“閉ざされた窓” - 初日の張り詰めた雰囲気
ㅤ“開け始めた窓” - 新鮮な空気, 最初に流れ込んでくる空気の匂い
ㅤ新吾にとっての愛理 - 結女の子たちの代表格
ㅤ愛理が自室で覗くのは部屋の窓(johari window?)
ㅤ“ともだち” - 「俺は少し考えて、窓を開けた。」
ㅤ交際後 - 寝起きに窓を開けたときと同じような、さわやかで気持ちのいい空気
▫“空気” の喩え まとめ
ㅤ"pic.twitter.com/e4rQDtZKD3"
▫「つき合う」(「付き合う」でない)
ㅤこれは偶然ですが、以前私がプレイした『ゆきこいめると』のあるルートと似たような漢字表記を見つけたので調べてみたところ、愛理編とアンジェ編を担当した「保住 圭」が共通のシナリオライターでした。
ㅤ(個人ルート担当外ですが「姫廻たるひ」といい、何かと猫耳に縁がある人だなぁという感想を抱きました)
・ 参考
ㅤ■ワークス■ |■カクタスミルクチョコレート■
ㅤㅤ"http://hk52.info/works.html"
▫澄んだ空気
(「名前呼び」から「友達」になるまでの過程。彼らの周囲に漂う空気は澄み渡っていて、男を『理解できない』愛理が心を開く、買い物帰りのお見送りシーン)
(個人的に、このシーンが愛理CGの中で一番好きです…✨)
ㅤㅤ背中を向けて階段を上っていく。
ㅤㅤ最後まで、瀬名は怒ったような顔のままだった。
ㅤㅤでも……なんか今日。
ㅤㅤやっと、彼女と友達になり始めた気がした。
▫“男” とは?
【愛理】
ㅤ 「変なやつ?」
(ここでは「桜乃と新吾が仲がいいことを家まで見に来て、妙に満足げな感じだった愛理」について。最初は佳く意味が理解できなかったんですが、これは “特別” への確認作業でした)
(“男と女” のことを全く知らない愛理は、恋という感情についてももちろん『理解』できません。そこで愛理は、仲良し兄妹である瓜生家まで用事もなく訪ね、女性と男性が仲良くしている状態が普通であること(恋ではないこと)を確かめようとしました)
(この描写は、愛理による「(性的に) 食われる」を知らない, 「下着の話を平然とする」,「瓜生といるのは気が楽」,「瓜生は瓜生だから特別」という特別な存在としての要素と共通です。彼女は主人公の男としての魅力に惹かれながらも、彼が男であることを無意識に避けていました)
▫交際後、メンヘラ愛理。
【愛理】
ㅤ「誰かに言ったりしたらあたし
ㅤ ㅤあんたを殺してあたしも死ぬんだからっっ………!」
▫思い思い女
ㅤ純粋がゆえの嫉妬と、愛理の強気な性格。
ㅤ"pic.twitter.com/wZxzT8qdST"
(「せっかく新吾と漫画の話をしていたのに、新吾が女のクラスメイトから雑用を頼まれて私より先に彼女の頼み事を聞くなんてッ!!」ってヤキモチ通り越してもう骨が折れまくりで最高すぎるよょ、愛理ィ)
▫新吾が『自分を殺す』こと
ㅤ最初のキスでは自分の気持ちを『押し殺す』ことをやめた新吾でしたが、「~することを努める」や「空気読めすぎること」については自己犠牲すら通り越して『保身』であると激昂した愛理によって指摘されていました。また、新吾は愛理と付き合うことで主体性を得たように見えますが、それは彼自身がずっと持っていたものです。彼の行動は『相手を守りながら自分を守る』という意思に基づいていて、結局のところ彼は “言葉を発して伝える喜び”(守るべきもの)を知りました。
▫恋人になった、その後。
ㅤ愛理と桜乃の女同士の会話。ここで展開されたのが大事な大事なお兄ちゃんを奪っていく愛理による謝罪ではなく、『桜乃が “異性として” 好きなのは誰なのか?』であったら、絶対に私は死んでいました。
(不幸なことに、愛理が桜乃の秘められた想いに気づくことはない)
(桜乃から「お兄ちゃん」と「好きな人」の両方を奪ってしまう愛理は残酷なのか??)
▫『 “待ち合わせ” の凝縮された佳さ』
チャート
ㅤㅤデート準備段階
ㅤㅤ→ 待ち合わせ場所へ *1
ㅤㅤ→ 彼女発見 *2
ㅤㅤ→「お待たせ」*3
ㅤㅤ→ 挨拶 *4
ㅤㅤ→ いざデート
*1 「Q. 彼氏として何分前に着いておく?」「A. もちろん、1hs前から。」
ㅤ (彼女も同じことを考えている)(遠目から見ても彼女は美しいが、何処かソワソワしている)
ㅤ ㅤ↑彼女が緊張しながら待っているのは他でもない新吾ただ一人であり、遠目から覗く服装や髪型を気にする素振りからはデート前からそのことで頭が一杯になっている彼女の様子を容易に想像させます
*2 新吾を見つけた途端、頬を赤く染める愛理
ㅤ (感情表現として「親愛」「喜び」「期待」が伝わり、その反応すべてを受け取りながら彼女に近づく)
*3 待ち時間の “答え合わせ”
ㅤ【愛理】
ㅤ 「新吾も、一時間くらいは平気で早く来てそうねって……、
ㅤ ㅤ そう思ってたら、本当に新吾が来たんだもの……」
*4 「挨拶」作法・礼儀を重んじる彼女のお嬢様らしさ
ㅤ新吾からすれば “お願いされてしまう” もの。格式ばった “らしさ” と彼女の愛らしい笑顔とのギャップ萌え~~~
ㅤ 「腕組み v はしたなさ」
ㅤ (新吾からならいいけど、自分からなんてはしたない)(アウフヘーベン)(新吾による意思決定)
▫愛理編の性格 まとめ
ㅤ『らしさ』を阻害するもの、変化を極度に嫌う(母親による)
ㅤ変わりたくなくて、変えること
ㅤ変化を恐れるが、変わってしまうと適応するのが早い性格
ㅤ『したい』の伝播と、共振。→ 二人の初体験へ……
▫一人で、二役。
ㅤ母親と父親のロール。これこそが瀬名蘭華が学園統合を推進した理由だったと考えています。
ㅤ最初に挙げた本作共通のテーマである『はんぶん(better half)』をなくした彼女は、結姫女子学園の女子生徒たちが「いい女」になることを目標に、出会いの場(彼女たちにとっては未知の存在である “男” を知る機会)を提供しようとしました。
▫2つの統合についての批評
ㅤ「互いを尊重し合ったが故の対立」という優しい注釈は現実味を帯びていましたが、プレイヤー側にハッピーエンドを安易に予感させました。その一方で、ストーリーで登場した問題は “必ず解決される” か失敗であっても “何らかの形で落ち着く” はずが、この愛理編では「学園統廃合の結末」について一言も触れなかったことがこのルート特有の諧謔です。(「署名」が統合に繋がったことは言うまでもない)
(アンジェ編では正式統合、桜乃編は白紙。みう編では部の存続 (=統合?))
▫プレゼントは枕 🛏️
ㅤ恋人同士のプレゼント事情について知識がなかった私は「いやいや、新吾の分のベッドがありません」と呟いた直後、
ㅤ「ああ、ベッドは一つでいいのか……」と思いました。
▫🤍
ㅤ【愛理】
ㅤㅤ「じゃあ……『二人』の色は、何色?」
ㅤ【新吾】
ㅤ「……白」
◇アンジェ編
▫アンジェかわいいよ、アンジェ……(恍惚)
ㅤ"pic.twitter.com/KQdFEquARv"
▫四季の表現
・ひまわりの笑顔 🌻
ㅤ"pic.twitter.com/KQdFEquARv"
・冬だけど、春のそよ風みたい
ㅤ"pic.twitter.com/x1hcSYDGzQ"
▫『発達課題』が進行中…?
ㅤアンジェによる自作自演は思春期・青年期における「役割の拡散」であったと思いつつ、何処か憐れみ深い気持ちになって泣きたくなってしまいます。ヒマワリが咲いたような笑顔で花瓶の水を台無しにするアンジェ……(アニメ版ではバケツに変更)
【新吾】
「花びらが広がってるみたい」(メイド服)
▫アンジェへの呼び方
ㅤ日本で育った彼女が日本名である「菜夏」を名乗らないのは、お母様が呼んでくださったから。
ㅤ(ちなみに、アンジェのことを「菜夏」と呼ぶのはみう先輩だけ)
▫み る み る
ㅤ"pic.twitter.com/QpSjaPb2po"
▫交際後、みう先輩への敗北感の変化
ㅤ自身を縛り付けていた呪いが薄まったこと。
ㅤ“自作自演” がなくなったこと。
ㅤなにをして、なぜメイドであり続けるのかに気づけたこと。
【みう】
ㅤ 「上手くやらなきゃいけない、じゃない感じなの。
ㅤㅤ 上手く、してあげたいって……うん」
ㅤ 「こっちにまで伝わってきてね……、
ㅤㅤ がんばれって、なるんだよ。えへへ」
▫庶民のご主人様は、主従関係ではなく対等を望むか?
ㅤ彼らは少し特殊な呪われた者同士で、『メイド』『アンジェ』/『旦那様』『新吾』を分ける必要はなかった。
(私が酷く心配していたのは主従関係というよりも “上下関係” で、支配・服従が横行することには目を背けたかった)
(家柄からメイドとして育った二つの側面を持つ彼女を、丸ごと抱きしめること。尊重すること)
▫『球』
ㅤヒエラルキーなピラミッド型(△)ではなく、『球』(○)。
ㅤ形が一定でない『玉』ではなく、「中心点からの距離が等しい距離」にある『球』。
(「一つの輝かしいなにか」が『珠』と掛かっています)
【アンジェ】
ㅤ 「転がるたびに、綺麗な球になっていってるんです」
ㅤ 「旦那様と一緒に……」
ㅤ "pic.twitter.com/HUrI6AoAty"
▫『ゆるみ』
メイドが望むこと
【アンジェ】
ㅤ 「……いいんです、旦那様」
ㅤ 「臆病な段差様を、せめてわたくしといる間だけでも……」
ㅤ 「わたくしは、ゆるめて差し上げたい……ん、です……」
▫定 番 の
ㅤメイド(裸エプロン)には、確かに奥ゆかしさがあります。
ㅤしかし、アンジェによる『夜のご奉仕』は少し安直で、彼女の “私服姿” を私に羨望させました……
(とか考えていたら、【桜乃編】にて「これ(メイド服)はメイドとしてのあいでんててーですからっ」と釘を刺されてしまって何も言えなくなるアタシ)
▫まさかの差分🎂
ㅤ「旦那様っ、ケーキ差分ですよ!! ひじょーーにっ、ありがたいですぇ~♪」
ㅤ(*こんなこと言っていない)
ㅤ"pic.twitter.com/z4J7nVm5wf"
▫『素敵』の由来⛄
ㅤこれは「愛理編」の “ハートの足跡” を思い浮かべると理解しやすいです。
ㅤゆきだるま⛄ を作るには球を転がしながら雪を大きくする必要があります。雪玉を転がすと跡が残り、それが後輩たちにとっての
“道しるべ” になります……(メイド部)
◇みう編
▫ゴスロリみう
ㅤ私のデジタル遺言に「駅前でティッシュ配りをするコスプレみう先輩のスチルには、絶対に猫耳は必要なかった……」という文言を加えておこうとしたんですが、降り積もった “ましろ色” を際立たせるのは、黒色の猫耳以外ありえません(手のひら返し)
ㅤㅤ先輩は弾むようにうなずいて、つないだ手を空に向ける。
ㅤㅤふたりの手に、雪は積もらない。
ㅤㅤその温もりを羨むように
▫ぱんにゃと新吾が仲良しな姿を見て、何かが「よかった」先輩?
ㅤ"pic.twitter.com/AIyGe3GdQF"
ㅤぬこ部の改革を進めたい乾さんと、保守的な考え方をするみう先輩。新吾を部活に勧誘した理由は「紗凪ちゃんに似てると思ったから」であり、脳内では “瀬名さん=乾さん=俺” という方程式が成り立っていた。
・本当の理由
【隼太】
ㅤ「……お前を見てると、不安になったからだってさ」
ㅤ“お客様として動物たちに癒されてほしい”
▫吹き出し💭 の使い方
ㅤ私はこのシーンで、ぱんにゃが陸上四足歩行の生物であったことを初めて認識しました。
(この吹き出しが使われるまで、実は超能力で浮いてるんだと思っていた)
ㅤ"pic.twitter.com/eKLAZtIJ6G"
▫最強ヒロイン
【桜乃】
ㅤ 「メイドの服を着た妹」
【アンジェ】
ㅤ「最強!?」
▫みう先輩による年下男子困らせ まとめ
ㅤ"pic.twitter.com/7QXY3MyKUS"
(彼女による “天然さ” はたびたび新吾を苦しめますが、おそらくその躊躇いのない笑顔は例の母親譲りのものです……)
(新吾の淫語への反応が、実は『紗凪vsみう』の好感度メーターだった可能性が?!)
【みう】
ㅤ 「……わたしがおっぱいをあげられたらよかったのに」
▫バックグラウンド
ㅤ通学路をイタチが横切るような旧市街と、新市街とのコントラスト。
ㅤ昔は自然が多かった旧市街にも都市開発の手が及び始めている。
(生態系への影響)
(憎々しげな紗凪)(学生の無力さ)
▫紗凪の涙?
ㅤ・名前呼び → 間接キス のダブルパンチ
ㅤ(人数分用意されていた缶ジュース)
ㅤ・学園統合への反対, 極度の男嫌い
▫私が一番好きなみうCG✨
ㅤ"pic.twitter.com/1zZhe5QLA9"
(ここ、みう先輩が天使すぎて泣きそうになりました、というか泣きました本当にありがとうございました)
(バックグラウンドで流れている音楽『23.フリージアの花』のBメロ-サビ転調が壮大すぎて天に召されそうになるシーン 👼)
(低身長SDスチルからの流れも完璧で、BGM切り替えがないこと――プレイヤーがskipしていない限り、曲の盛り上がり部分とCGが披露されるシーンとが綺麗に重なること――や、彼女の小さな体とまるで全てを包み込むような “デカすぎる慈愛” とのギャップ………)
(膝をついてぱんにゃをあやす姿は、まるで祈りを捧げる「聖女」のようです)
(さらに、みう先輩による「高い所にある段ボールを意地になって取ろうとする行為」には、 “自分が低身長であることが悔やまれれる可愛さ” と “瓜生くんには仕事をさせないようにする” という二つが内在していました。作品上の “何かしらの意味” が隠されている描写です、スゴイ…!!)
(物語終盤では、手の届かない “ぱんにゃとの別れ” でクワトロミーニング)
(三つ目は「▫ちいさな天使」にて後述します)
▫桜乃「ちんち……」
ㅤぱんにゃは女の子です!!!!(動物の芸)
(ソフトウェア倫理のコンプライアンス的に「ちんち」がセーフであったことに安堵しています)
▫日常シーンのギャクで用いられる “死”
ㅤどうしてそんなにも “死” に触れたがったのかは少し不思議でしたが、生物の尊い死は無条件に人間の感動を呼びます……
(「崖から突き落とす勢い」「孤独死」)
ㅤ"pic.twitter.com/fzNxJRZk4e"
▫新吾による “寝違え” の役割
ㅤ・妹にベッドを譲ったという経緯
ㅤ・手の火傷という自己犠牲
ㅤ・紗凪による手当て
ㅤ・“怪我” の功名(付き合っているという勘違い)
ㅤ・みう先輩の手の傷
▫お買い物 🐼🐱
ㅤ袋に入れられて運ばれるぱんにゃを想像すると、なんとなく体が窮屈そうで絶対に可愛いので “new ぱんにゃぬいぐるみ” の発売をどうかよろしくお願いします。
▫天羽結子による「あらあら~」 まとめ
ㅤ"pic.twitter.com/GH7zQXw6Uv"
▫シリアルキラー紗凪(ワンシーン)
ㅤ「返答次第では、生死の境をさまよう」
ㅤ「紗凪と一緒にいて、感じること……」, 「……恐怖?」
ㅤ「そんなこと言ったら、この公園が俺の遺体発見現場になる。」
ㅤ「紗凪との会話には、どこに地雷が埋設されているかわからない」
(地の文の軽い(重い)冗談で場を和ませつつ、紗凪が新吾を “初めての男友達” として認めようとする描写を展開する場面。共通パートにも紗凪の “次の言葉” を予想するシーンがありましたが、二度目はハズレでした)
▫シ ン ゴ と ミ ウ の 交 尾
【新吾】
ㅤ「っ……俺、先輩と交尾したいです!」(原文ママ)
(小動物の交尾とみう-新吾の性交渉を重ねたことについては賛否両論ありそうですが(ない)、見方を変えるとこれは美少女ゲームヒロインと主人公のセックスシーンを “動物の繫殖行為” だと言っているようなものです w)
▫紗凪の涙(その2)
以下では、紗凪による失恋についてまとめます
・恋の行方チャート
ㅤ1.シンゴへの投影
ㅤ2.ブランコ - 雨
ㅤ3.“防波堤” の崩壊
ㅤ4.昇華
― ―1.“シンゴ” への投影 ――
ㅤぬこ部にて、紗凪が白と黒どちらの猫を「サナ」にしようとしていたのかは言うまでもないですが、新吾とみう先輩が似ている描写(火傷と寝違え/互いのことをどう思っているか)を続けた後で、紗凪による「――幸せになってほしい人、他人なのにそう思える人。」と “新吾と紗凪が似ている描写” をみうに対しても与えています。また、みうと紗凪の動物保護のスタンス、動物を愛する気持ちは同じです。二人が出会うきっかけとなった宅地開発へのデモ活動にも『街の変化』という整合性があり、しっかりと筋の通ったストーリーに仕上がっています。(“みうと紗凪すらも似ている” ということ)
(酷く悩ましいのは、この時点での描写のみでは「彼らは三角関係である」と断定できないこと)
― ―2.ブランコ - 雨 ――
ㅤ最高のシチュエーションで悲劇が演出され、不幸にも「紗凪のブランコCGが欲しいなぁ」という私の願いが叶ってしまいました。“黒みう” が新吾を壊す前に、彼らが紗凪を壊してしまったことについて私はもう何も言えません。紗凪の憧れる先輩は「みう」ですが、彼女の親友は「愛理」でした……
― ―3.“防波堤” の崩壊 ――
ㅤ「ベロちゅーのお勉強→(失恋した紗凪の描写)→キスより気持ちいいこと♡」という場面転換。
ㅤ“動物保護をしていた(彼女は動物の気持ちがわかる)という観点から、みう先輩は前戯も巧い” という理論は私を苦しめました。また、紗凪が彼女の “最初で最後の恋” の終焉を告げる2クリック後には、壊れた噴水のおもちゃがドアップで映し出されます。
(みう編において紗凪が流した数多くの涙について私が感じたのは、「神様による悪戯がすぎること」)
(『情景描写: 雨』 の発端であるぬこ部でイチャつく新吾とみう先輩はとてもとても残酷で、意味をなくした “防波堤” の崩壊と猫の交尾との相性は最悪です)
― ―4.昇華 ― ―
ㅤ『いい女』( 【愛理編】における “知らないを知ること”)
ㅤ極度の男嫌いだった紗凪が新吾の『親友』になるまでの過程。
ㅤ彼女は恋を知って、破れた。(“おばちゃんvsコート” の話は自己犠牲の典型)
ㅤぱんにゃとの別れでは新吾とみう先輩の “距離感” すら理解し、母親のようにただ見守ったこと。
【紗凪】
ㅤ「好きになった人には幸せになってほしいじゃん」
▫みう編における蘭華
ㅤ【愛理編】で救われるべき “親子関係の問題”。
ㅤ三匹目の捨て猫からの全校集会の背景として、母親である彼女はまるで虎のような捨て猫と愛する娘の姿を重ねていたこと。
(このような “他ルートで解決される描写” は掘り返さないことが美少女ゲームの通例であること)
(どうしてそこまで、キャラクターが置かれている状況に対して素直になれるのか?)(本当にいい意味で尊敬できます)
ㅤまた愛理による生涯独身宣言からは、ほんの少しだけ『みう→愛理』という推奨攻略順が感じとれるような気がします)
(未解決で宙に浮かせたままの “親子” のわだかまりを解くのは【愛理編】のみであり、負けヒロインの救済としては適当です)
(“親離れ” にしては喧嘩別れすぎること)(独身で母親の葬式で寂しそうに泣く愛理には興奮できません🪦)
▫バイオレンス桜乃
ㅤㅤ自分で頬を叩き、グーで殴り、
ㅤㅤ最後には四つん這いになって桜乃に蹴ってもらった。
ㅤㅤ桜乃は割と楽しそうに俺の尻を蹴っていた。
▫メ イ ン ヒ ロ イ ン(大嘘)
ㅤ天羽 結子(あまは ゆいこ)さん、大好きです。
(好きな食べ物は「チェリー(さくらんぼ)」🍒だとお伺いしております、対戦よろしくお願いします。プレイ前読んだ作品HP紹介文の “魔性の人妻” には、さすがの私も「あらあら~//」という感じでしたハイ。――と書こうとしてやめました)
(where is the b.e.a. beatiful "YUIKO EDITION"? 🤔)
(結子さんと一緒に感じたいですよね、心と体のSymphony――)
(みう編プレイ後の私は、『ALcotハニカム』作品をいくつかメモしました)
▫ブリッピングシフトダウン
ㅤㅤ先輩は車のシフトレバーを操作するように手を動かし、
ㅤㅤこちらの顔を覗きこんできた。
ㅤㅤ逆らえない。
ㅤㅤみう先輩の右手一本で、俺は操られてしまっている。
ㅤ(下半身レバーで射精までのギアチェンすな…🕹️)
▫ちいさな天使
ㅤ彼女の “体の小ささ” の表現はたびたび反復されます。
(『scene: デモ活動』から数えて二度目)
ㅤㅤ年上で、お姉さんで、胸もあんなに大きいのに。
ㅤㅤ身長は低く、女性器は未発達。
ㅤㅤ腰から下が、あまりにも男を知らなすぎる。
ㅤ"pic.twitter.com/CYiygLgdqO"
▫『さよなら君の声』
【みう】
ㅤ 「動物はみんな、わたしたちの言葉がわかるの」
(ここで用いられた擬人法・心中を歌うような歌詞・作中【音楽鑑賞】未収録で尾を引くようなinst ver. のおかげさまで、もう有り得ないくらい泣きそうになることができました、ありがとうございます)
▫蘭華の “こっち側”
・結子サイドの『そっち側』
ㅤ幼い頃のみうが宅地開発のデモ活動に参加していたのは、母親である結子が森林伐採や生態系の破壊を強く懸念していたことから。(旧市街への都市開発)
・蘭華サイドの『こっち側』
ㅤ本来動物たちが住んでいた場所を開拓して作られた “結姫女子学園” の学園長。(嫌な再会)
・動物保護の、その先
ㅤ「護るだけじゃダメだった」こと。環境保全部の植林活動, 部の存続。(新吾「創ったものを護る」)
▫ねがい
【ぱんにゃ】
ㅤ「また、あのひとたちにあいたい」
◇桜乃編
▫お兄ちゃんの空気を読む癖
ㅤまるで序盤の『桜乃の視線を外す癖』を見抜く新吾のように、桜乃がお兄ちゃんを気遣って『やんわりと話を逸らす癖』を汲むシーンが展開されています。似た者兄妹、めちゃくちゃ好きぃ……
ㅤ"pic.twitter.com/Koyu5NdfzD"
(▫新吾による“やんわり” まとめ)
ㅤ"pic.twitter.com/KYkEiAQgyV"
▫推奨攻略順?
ㅤ序盤の尾行シーン。
ㅤ心なしか『みう → 桜乃』という攻略順を辿ると、“みう先輩を守るための好奇心” によって紗凪が生命力に溢れているように見えます w
▫例えば……
ㅤもしも振り返った時に、
ㅤ笑顔で見てくれている嬉しさを。
ㅤ(↓恋の自覚↓)
ㅤ“桜乃が振り返った時に、笑顔でいること”
▫マフラー差分
ㅤ隼太立ち絵で面白いのは、隼太が私服を披露するのは桜乃編のみだということです
(マフラーの着脱はFHDで!!)
▫作中作『告白の向こう側』
ㅤ――――――――。(彼らの試練?)
▫微かに声の感じが変わったような気がした (新吾)
(兄妹にしか判らない “ちょっとした差異” を文中音声に隠そうとする試みは、プレイヤーをより注意深くさせます)
ㅤ公平に見て、【桜乃編】は深読みする必要があります。新吾と桜乃による高度に平静で思いやりのある会話は、表面的な感情のバックドアのようなものです。
ㅤ以下には桜乃編にて登場人物たちが “何か言いかけてやめる” シーンの穴埋めをまとめます。
―1.先生から言伝を頼まれた後、昼休みの食堂にて。―
ㅤ隼太による “やんわり”
(混雑の中で、真っ先に桜乃のことを見つけた新吾に対して、隼太が何か言いかけたこと)
ㅤ- 新吾による場の空気に敏感な気質
ㅤ- 見つけた際のセリフ「桜乃達だ」による、妹の存在に気付けるほどの兄妹仲
ㅤ- 罪作りな面――万智や一年女子ではなく妹の恋に気付けない
ㅤ"pic.twitter.com/v8IVMWOBz4"
―2.告白の結果を訊ねに、昼休みの廊下。―
ㅤ- 新吾の答えと桜乃の気持ち
(このシーンの前半部ではまるでカウンセラーのように会話の中で “本当のこと” (自己一致)を明確にする愛理主導の進行がなされますが、この何か言いかけた質問には彼女による純粋な興味が含まれていたように感じます)
ㅤ"pic.twitter.com/Xu0jwzzlQH"
―3.放課後の裏庭、兄への態度について。―
ㅤ- 桜乃の変化
ㅤ彼女が悩んでいることについて新吾側からは何もアクションを起こしていないことから、桜乃の心変わりに気付いたことを示唆するセリフ。実際に、彼女は不安定な状態(いつもと違う習慣 → 身体的接触→ 薄い “幕”)。また、隼太はここで何か大切なことに気が付く。
ㅤ"pic.twitter.com/pkgLr9xTvb"
―4.放課後の恋愛相談、ファミリーレストラン。―
ㅤ- 鋭さの方向性が異なる愛理
ㅤ感情の高ぶりと空気感の変化いう共通点から『喧嘩または恋愛』という線を用意していた。空気を読むことには長けていても、誰かを好きになることや人の恋路には関心が向いていなかった新吾(校内の噂)。
ㅤ"pic.twitter.com/Gje8Eg18zH"
―5.お休みの日、クメマートからの帰り道。―
ㅤ- “好き” の確認
「愛理ならお兄ちゃんと付き合ってもいい」(それと青い線?)が変わり始めている描写。お互いに “好き” を覆い隠して動揺しているのは同じですが、家庭的な面ではお兄ちゃんを離しません。
【桜乃】
ㅤ 「お兄ちゃんは、私のご飯が好き?」
ㅤ "pic.twitter.com/ip5az7NOjO"
―6.放課後の学園長室。―
ㅤ-????
ㅤ学園統合の廃止の話、仮統合がなされている状況下で反対意見が出ている状態。蘭華は『子供達の気持ち』が一番大切だというが、加えて『ㅤㅤㅤ』も大切にしなければならないということ。(hint: 何度も言っていること)
▫ケータイの着信
ㅤ本作の登場人物には『公的な場でケータイをマナーモードにする』というマナー意識が存在しています。自宅では鈴虫のような着信音が鳴りますが、学園内ではケータイのバイブレーション機能によって着信に気付くことができるように設定されています。
(教室は消音モードで、食堂はマナーモードOFF???)
▫公然となっていた噂、「近親相姦」の疑い
ㅤ結女生徒Dは新吾のことを佳く見ていたというよりは、愛理の言っていた桜乃への “ライバル視” の要素のほうが強そうです)
(毎朝一緒に登校していて、当たり前のように手を繋ぐ兄妹。何か佳いことがあれば妹の頭を撫でる兄。公園のベンチで肩を寄せ合う二人)
(妹の笑顔 > だだ甘)
▫似たもの兄妹とその親友
ㅤ"pic.twitter.com/cqKqRDjN2w"
(違った場面・セリフ主で同じ言い回しが用いられる)
▫百合の波動 🌀🌀
ㅤ"pic.twitter.com/3a4RrKLm17"
ㅤ(さく×あい)
▫ありきたりな恋バナ
ㅤ噂の大本は、結女生たちが持つ『男性への距離感』の認識のズレ。
ㅤその一方で、メールをしてきた女子生徒は、彼らが『仲の良い兄妹』であることを知っています。
(各務台女子Dは彼らの様子を見慣れていたため、噂に影響されていない。恋愛相談のメールを送ることができた理由)
ㅤ"pic.twitter.com/tVv1GiLpOi"
▫相手と自分の幸福を願うこと
ㅤ桜乃編における「お茶のお誘い🍵」と「ケーキの切り分け🍰」はこの “正直な気持ち” にとても似ています。
ㅤお互いが嬉しいやり方(お茶を飲む/飲まない・ケーキを譲る/分ける, 上の部分だけ食べる=紗凪)を相手の気持ちを汲み取りながら、自分の意見も尊重すること。これはつまり、周囲との協調には欠かせない “誠意” の表れです。
▫学園の “窓”
ㅤscene:彼女からのメールは「窓」の中にある心を見る。
ㅤ"pic.twitter.com/cI20lI94Mm"
▫虎の子 = 愛理
「愛理の威を借る紗凪さん」🦊
ㅤみう編でも触れられていましたが、愛理はどうやら虎のようです🐯
(そういえばアンジェも虎になっていたので、割とみんな虎が好きなのかもしれません)
(子ぱんにゃ - 弟ぱんにゃもトラの縞模様)
(たとえそうだったとしても、みう編において放棄された3匹目の仔猫がトラ猫だったことに真剣になってしまいます……)
(ル リ ト ラ ノ オ)
▫告白は黄昏に
ㅤ桜乃編には「告白って、なんとなく夕方って感じしない?」とロマンチスト愛理が少女らしさを漂わせる何気ないシーンがありますが、愛理編の告白シーンはご丁寧に夕方の公園に設定されています 🌆
ㅤ"pic.twitter.com/oLzrEoU2Q4"
▫桜乃への告白
ㅤ学園の統合が廃止になるという噂によって生じた、勢いだけの告白ブーム。ここで疑問となるのは『一体桜乃は誰に告白されていたのか?』です。
ㅤ彼らが見境なく告白するようになってしまった原因には「仮統合期間終了後はどちらか好きな学園を選べる」という両学園の女子生徒たちのみに与えられた条件があり、数少ない各務台の男子生徒たちに告白の矢が向いたことが理解できます。しかし、各務台の女子生徒である桜乃の場合、もし各務台の男子生徒から告白されたのであれば「告白失敗後の気まずさを学園選択によって回避できる」という逃げ道が使えないことになります。
(話の流れを読み解くと、桜乃は結女の “女子生徒” に告白されていた可能性がある)
▫二つが三つ ☘️
ㅤみう編では紗凪に対する「運命の悪戯」(ぬこ部でタイミングよくイチャつくみうと新吾)があったので、紗凪からのキスはまた「悪戯」なのかと疑いましたが、最高の告白のシーンはそれを遠ざけてくれました。
ㅤ背中越しの告白。家族で兄妹で、恋人。そして夜の帳、優しい反撃のキスへ――
(彼女を見つけるのは “あの時の場所” なのかなとも考えていたんですが、それはもう少し後です)
ㅤ桜乃編における『もうはんぶん』は、繋いだ手の温もり・ちいさな手と大きな手。男の子と女の子。
【桜乃】
ㅤ 「だから違う?」
【新吾】
ㅤ 「そうだね。だから――惹かれるんだろうね。」
▫祝福のキス 🎄
ㅤイルミネーション, ちいさな身長差, これからのキス
▫三つが四つ!? 🍀
【桜乃】
ㅤ 「空気清浄機兼、あったか布団。その上、妹で
ㅤㅤ 恋人はお買い得」
▫すごく自然で、のんびりと流れる心地いい空気 🛏
ㅤ枕の交換!!!!!?!????
ㅤ"pic.twitter.com/Qkw04M4EWy"
(“あったか布団” の桜乃さん)
(a super pleasant sleep✨)
▫澱んだ噂の掃き溜め
ㅤ学園内に蔓延っていた噂は、統廃合の決着と禁断の恋とのストーリーバランスを曖昧にしました。今回のように『負の感情』(作中でいう “陰”)の発生原因が名前のないキャラクターたちによるものである場合、それはただの偶発的な事故のようなものとして認知され印象に残りにくくなります。特徴的だったのはその発生箇所の近さ(ヒロインへの影響力、実害)ですが、噂の収束は父親からの対応と比較するとあっさりで、『公の場で近親相姦を指摘した女子生徒』からのアクションは一切ありません。(“7.5日” という現実っぽさ?)
(しかし、プレイヤーの気分を快適にしすぎると、こうした話を描くことができないのも確かに事実です)
(クラスメイトらしき “女の子” のセリフ「いくら兄妹でも、上級生のクラスに勝手に入ってくるかしら?」の担当声優が、愛理と同じ『五行なずな』だったことは絶対に容認できませんが)
▫噂の機能面
ㅤ・恋愛の妨げ(周囲の理解)
ㅤ・学園統廃合との関与
ㅤ・『世界』ぜんぶにしないこと
▫物語の始まり、二度目の迷子(その1)
ㅤ桜乃の “お兄ちゃん” である新吾が、迷子になってしまった彼女を見つけたのが一度目。三度目の迷子は『あの日、あの時、桜乃を見つけた場所』で、子供のように笑う彼女を再び見つけ出した。
ㅤそして二度目の迷子は、親友となる愛理に導かれながら――(運命的で、象徴的な出会い)
▫勢いがなくなる紗凪
ㅤ学園統合が廃止されると、紗凪が時間経過によって寂しさを露わにしていきます……
ㅤ(勢いがなかった)→(まったく勢いがなく)
ㅤ"pic.twitter.com/YyJU4AUqEz"
▫二度目の迷子(その2)
【桜乃】
ㅤ 「私達も愛理の力になりたい」
(桜乃が愛理にきちんと恩返しをしたことは、私を救いました)
(“虎は千里往って千里還る”)(← 愛理の「り」が「里」だったら、気の利いたジョークになったかもしれません)
◇その他雑記
▫環境設定
ㅤ設定画面には【SYSTEM/MUSIC/VOICE/…ETC】の4つの項目があり、個別音声やメッセージウィンドウの細かい調整が可能です。
(この時代では珍しく【システムボイスの個別設定】が変更可能!)
(2009年のpropeller『きっと、澄みわたる朝色よりも、』と同様に「必要最低限の設定は揃っている」といった印象を受けました)
▫あてんしょんぷりーず?
ㅤ非常に興味深いのは、ゲーム起動時の "Attention"(注意書き)にメインキャラクター5人+1匹 によるバリエーションがあることです。注意書きの内容がキャラクターごとにカスタマイズされており、初期設定の【システムボイス】→【ランダム】の設定は起動時の楽しみを増やしてくれました。「プレイヤーが個人ルートに入ると、起動時のキャラクターがそのルートのヒロインに固定される」――なんていう試みも面白いかもしれません。
(システムボイスを「ぱんにゃ」にすると風音様がうりゅうりゅと頑張ってくれます)
▫メッセージウィンドウ 📄↑
ㅤ本作では、LOG (バックログ) が透過の “全画面表示型” ではなく、同一ウィンドウ内に “シーン切り替え” として表示されるようになっています。「マウスホイール上」またはウィンドウ右下の「LOG」を押すと、シーンバック・緑色のメッセージ切り替えが行われ、ウィンドウ右側にインジケータ(●)が出現します。
ㅤ個人的にはこれが少し厄介で、後述の『バックグラウンドの会話』と同様に、2009年にはバックログからのシーンジャンプ/音声再生が普及していなかったことが私に追い打ちをかけました。
(特定のシーンをクリックしながら読み返したい場合はセーブしてロードするしか方法がないこと)
ㅤ「文章をストーリーの進行を軸にして読ませたい」という事情があったのかは解りませんが、現代のVNを陰ながら支えている “環境周り” の進歩には感謝しかありません。FHDの「全てのUIを刷新!」にはとても期待しています。
▫ユニークな立ち絵の使用
ㅤ“顔グラフィック” のような役割を果たす立ち絵の使用。学園長の椅子に座る蘭華や、宙に浮いている教壇など違和感があるところもありましたが、ありそうでなかった斬新な演出(背景への配置, 扉や窓の駆け引き, 吹き出し💭, アニメーション等)が絶妙に効いていました。
ㅤ"pic.twitter.com/CrqwVswu6I"
(また、後ろ向きの立ち絵を含めると4種類もの差分があり、表情も豊富でした…! ぱれっとが2009年に既にこれを成し遂げていたことが信じられません)
・吹き出し💭まとめ
ㅤ"pic.twitter.com/ketVfK6pqw"
・扉 まとめ
ㅤ"pic.twitter.com/fqCpal683W"
・スライド背景系
ㅤ"pic.twitter.com/wsfeFNprDJ"
▫私が真似して描いたネコ紗凪とぱんにゃのイラストは見ないでください
ㅤ(pic.twitter.com/8ugotoW6ZJ)
▫バックグラウンドの会話
ㅤ本作では、地の文(主人公のモノローグ/プレイヤーが読むもの)が展開されている間に、登場人物たちの会話が進行します。こうした技法は『同じ表情のまま硬直しているキャラクター』を回避し、音声と画面上の演出を退屈させませんが、会話文を表示するというVNの常識を覆しました。スゴイ!!!!!
ㅤ(反対に、愛理ルートにて「瀬名」と「瓜生」が呼び捨てする間柄になっていることにキャラクターたち(“ヒソヒソ話班”)が気づいた際には、立ち絵に動きをなくして『同じ表情のまま硬直しているキャラクター』を演出しました w)
ㅤしかし、こうした要素に注意しなくてはならないのは、美少女ゲームで速読に慣れてしまった人達です。(以下のチャート)
・プレイヤーの行動
「地の文を自分のテンポ感で読みたい」
ㅤ→【メッセージスピード】を速くする
ㅤ→ 読んだら次に進める✨
(しかし……)
「音声がないと思って、地の文に隠されている音声を聞き逃す」
ㅤ→ バックグラウンドの会話には音声再生する方法がない
ㅤ→ ロードして隠された音声の箇所まで戻る
ㅤ→ 最後にセーブしたのが 2 日 前
ㅤ→ 泣きながらSKIPして戻る 😢
▫彼女持ちの親友
ㅤ私は「主人公を除く、男性の登場人物に “決まった相手” や自由な恋愛を阻害する何かしらの要因があることは、プレイヤーを酷く安心させます……(浮気やNTR, 負けヒロイン処理)」と考えていたんですが、
『ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~』のアニメ版ましろ色の欄には…
ㅤㅤ“「親友キャラもいい奴なのに彼女がいないのは変」といった冗談交じりのツッコミを防いでいる”
ㅤㅤ“また彼女には立ち絵がないため、「可愛いから主人公の攻略対象にさせてくれ」という要望も回避している”
といった指摘があり、彼のキャラクター設定がプレイヤーへの配慮に沿って設計されていたことを私に納得させました。
▫報われない負けヒロインとその事後処理(まとめ)
"pic.twitter.com/wC1FgW1eHe"
(桜乃中心でまとめていたんですが、広範囲にわたって主人公とルート外ヒロインが距離を置くような描写があったので4人分が集まってしまいました。中には、「死」をイメージさせるようなもの(みう編)や、仲の良かった妹を放っておくような描写(みう編)があるので、こちらにも精神的ダメージが来ました)
▫ヒロインの電 話 番 号
ㅤ・瀬名 愛理ㅤ09.0ー23,○.6ー78.○2(or 3)
ㅤ・乾 紗凪ㅤㅤ09.0ー14,○.8ー○7.39
ㅤ・天羽 みうㅤ09.0ー○8,3.2ー27.01
ㅤㅤㅤ"pic.twitter.com/jiuP9Y3Iik"
(黒く修正してありますが素人のなんちゃって編集でも読み取れてしまう)
(※この文字列はすべてフィクションです※)
(一応読み取り対策はしましたが、もし問題があるようなら削除します)
▫選択肢システムについて
ㅤ本作品には四つの選択肢があり、
ㅤ「アンジェ」→「みう」→「桜乃」の三つの二択と、「アンジェ/みう/桜乃」という三択が一つ用意されています。
ㅤ【愛理編】に入るためには前半三つで三人の好感度を上げない or 好感度を上げた相手を四つ目で選ばない必要があります。
ㅤ愛理についての選択肢がひとつもないことについて考えると、やはり彼女がメインヒロインのポジションだったのかなぁとも感じてしまいます。挿入歌が用意されたのはみう先輩のみですが。
ㅤ(キャラゲー選択肢の負の側面として、間接的に彼女たちの誘いを拒むことや取捨選択して誰か一人を選ぶこと。これらの “作業” をしなければ、作品のすべてを読み進められないことが挙げられてしまいますが、一本道のシナリオゲーではない限りこういった要素はどうしようもありません)
▫FHD版に向けての期待
ㅤ私が確認できた “技術的に惜しいポイント” が4箇所だけ存在したので、以下に共有いたします。
ㅤ①12月1日の前日が “21月30日” になっていたこと
ㅤㅤ"pic.twitter.com/VeisMet9Z6"
ㅤ②ぬこ部のカレンダーが “11月のまま変わらない” こと
ㅤㅤ"pic.twitter.com/GpBMjWm43u"
ㅤ③LOGの上スクロールをすると “みう先輩が消失するバグ” があること(ぱんにゃとの組み合わせバグ?)
ㅤㅤ"pic.twitter.com/ZtftsKdYQd"
ㅤ④愛理編のファミレスデートに登場する店員がおばあちゃんの透過モブになっている(おばあちゃんのファミレス店員ってコト~?)
ㅤㅤ"pic.twitter.com/fyCsp6VAcQ"
ㅤ(アンジェ編終盤で使用された「半ドン」は死語のような気がしますが、方言による地域性の場合もあるので触れません)
▫SEのこだわり 🗣️
ㅤ生徒たちの喧騒にセリフがあること。BGM音量をOFFにしてPCの音量を最大にしないと聞こえませんが、こういった演出にはどことなくこだわりを感じます。また、不自然に途切れることと、いずれのシーンでも同様のガヤ音声が使用されていることには触れません。
(左クラスメイト女子A「やぁ~もうやめてよぉ(*ノωノ)」)
(右クラスメイト女子B「宿題も忘れたっ!ちょっと見せてよぉ~」)
▫BGM切り替え ♬
ㅤBGMの面白い使い方として挙げられるのは、共通ルートの試験日に “日を跨いだBGMの使用” があったことです。また同日のシーンにおけるセーブ/ロードによる楽曲の切り替えが行われないことなどは、物語の連続性を意識するような演出だったといえます。(めっちゃ好き)
ㅤ主要な切り替え方法として「フェードアウト中にフェードインで入れる形式」が採用されており、不自然な場面展開や “作られたゲームっぽさ” を回避するような役割があったのではないかと考えます。惜しかった点としては「configを開くと再生が止まってしまうこと」があるでしょうか。
▫『シンフォニック・ラブ』、やばすぎる。('23)
きしめん (ave;new feat.佐倉紗織) のような耳に鳴り響く “電波さ 🎧⚡” を丁寧に隠しつつ、イントロキャラ紹介のテンポ感の佳さを画面切り替えとその緩急・ヒロインの表情で音を取る演出。ましろ色FHDに際した彼らによる「当時の雰囲気はそのまま」が、““あの頃”” を僕に思い出させるんだ―――
(正直言って、私は ひとつとばし恋愛『春色メロディ』を典型的な美少女ゲームのコード進行だと認知しながら哀愁を漂わせるのが好きだったんですが、✝︎『NEEDY GIRL OVERDOSE』✝︎のような “電波ソングの復興” にさえも本能的な趣を感じることができます)
(FHDとの変更点をまとめたので、以下にて!)
▫OP『シンフォニック・ラブ』
ㅤ以下には、FHD版OP映像との大きな変更箇所をまとめます。
・変更点①
ㅤブランドURL:イントロシーンにて、"www.clearrave.co.jp" が削除されています。(CLEARRAVE|ブランドインデックス )ㅤ"pic.twitter.com/0awSLHTKjI"
・変更点②
ㅤメインテーマ:「”二人の色”で染めてゆける――」「無垢で、純粋な、しろいいろ。」という無印のテーマが、「冬は近づき、息は白く。」「恋は遠のき、愛は色づく。」に変更されています。また、曲名紹介(“ラブ”)・LOVE IS PURE WHITE(“LOVE”)(×2)の計3箇所でFHD版のテーマである「恋は遠のき、愛は色づく。」のようなピンク色の着色がなされています。ㅤ"pic.twitter.com/mpOsSkTBNl"ㅤ
・変更点③
ㅤ英文の校正ㅤ:映像内の英文の3箇所が修正されています。ㅤ"pic.twitter.com/neW40BXQWl"
・変更点④
ㅤキャラ紹介ㅤ:紹介文である「頭脳明晰、容姿端麗な学園長の娘。」「主人公に恋心を抱く義妹。」「仕えるべき主人を探している”野良メイド”。」「柔和な笑みで接する、ひとつ年上の先輩。」が削除されています。また、立ち絵の前面を紹介文の帯が通過し、フリガナが英語表記に変更されています。ㅤ"pic.twitter.com/e9oHbMNA30"
・変更点⑤
ㅤみう消失ㅤㅤ:FHD版サビ前の、キャラクターの顔がアップで切り替わる場面には「みう」が映っているが、無印のタイトル画面の集合では「みう」が画面下部に位置しているため、メインヒロインが3人しか映っていないシーンがある。(開始位置 1:04:https://youtu.be/pMbEHivhFvM?t=64)
・変更点⑥
ㅤ表情変化ㅤㅤ:キャラ紹介とCGの「愛理」・サブキャラキャスト紹介の「万智」・サビ部分の「みう」「アンジェ」のCG・タイトルロゴの「ぱんにゃ」に表情の変化があります。ㅤ"pic.twitter.com/82Fvj8eLvB"
(ムービーデザイン:神月社)
(参照:最近のエロゲのムービーでよく見る「STARRING」って何?― http://udk.blog91.fc2.com/blog-entry-409.html?sp ―(2008/12/06))
▫選曲! ましろ色シンフォニー!
🎖 『09.衝羽根朝顔』
ㅤ澄んだ空気のような曲。
ㅤイントロピアノの反響した波の音が強弱をつけて広がっていくような雰囲気を持っており、その “呼応” とキャラクターたちの心中が交差するような感覚が、ひたすらに心地よさを与えてくれました。
ㅤツクバネアサガオの花言葉は「あなたと一緒なら心が和む」「心の平安」
🏅『15.夕化粧』(w/ 雨音)
ㅤ 雨音が似合う曲。(愛理ルート)
ㅤこの『夕化粧』は、通常の美少女ゲームBGMではあまり見られないような曲構成になっていました。前半パートは少し不安を感じさせるようなリフレイン、中盤からは弦楽器をアクセントにして響きを与えますが……、この曲の終盤(アウトロ?)には、まるで別の楽曲が組み込まれているかのようです。
ㅤ"pic.twitter.com/ei5Aw7B9Pd"
🥇『13. Iris gracilipes』
(↑ 優勝~!!)(タイトルBGM)
ㅤnote: ヒメシャガ(姫射干)の花言葉
ㅤ「隠れてる私を見つけてください」
(OP「私がここにいるよ」)
ㅤ「内気な愛/変わらぬ愛」
🏅『01.野牡丹の紫』
ㅤ始まりの曲。
ㅤ平然として、謙虚で、それでも輝くようなコード進行。ゆったりとした曲調には “ひたむきな愛情” が込められ、純白の愛を形作っています。また『笹団扇(清々しい笹団扇)』『霞草~夢心地な気分~』イントロのように、コーラス音源が使用されています。
🏅『10.笹団扇』
ㅤ「カーテンを開けて窓の外を見たら、一面が銀世界だった」ようなの曲。
ㅤハープと管楽器、2種以上のコーラス。最も印象的な使われ方をしたのは、愛理が “二人” の色を訊ねるラストシーンですが、桜乃が新吾を惑わした次の日 (11/23) の日常シーンすらも彩っていました。
🏅『フリージアの花』
ㅤ“Bメロ-サビ転調” が壮大すぎて天に召されそうになる曲。
ㅤフリージアの花言葉は「あどけなさ」「親愛の情」「優雅」
(参考: 私が一番好きな『膝をついたみう先輩がぱんにゃをあやすシーン』で使用されている)
▫キャラクターテーマ曲🥀(?)
"瀬名 愛理"
ㅤ『気高い心』(Sublime Spirit), キンモクセイ, 10/-
"瓜生 桜乃"
ㅤ『虞美人草』(Field Poppies) ヒナゲシ, 1/23
"アンジェリーナ・菜夏・シーウェル"
ㅤ『Azalea』(Azalea) アザレア, 8/8
"天羽みう"
ㅤ『フリージアの花』(Freesia Blossoms) フリージア, 2/22
▫“風” の匂い
「丘」「涼感」『あかね色に染まった街』
ㅤ"pic.twitter.com/DWuwAIC2yp"
『青空 (涼) → あかね色 (涼) → ましろ色 (単独)』というフェーズ。
fengこそ利権を吸われましたが、『9-nine-』からは感じ取れないような “作風の佳さ” が本作には残っているような気がします……
ぱれっとさん、対戦ありがとうございましたー!
ましろ色fhd & sana ed, それと『恋がさくころ桜どき』には非常に期待しています……!!🌸