ゲーム的には3days＋YU-NO。だが個人的にこの両者よりも本作品は優れていると言わざるを得ない。おお、堂浦君、君はまさに最高の主人公だ！本当のダメ主人公というものを他の主人公に見せつけてやるんだ！これほど魅力的な主人公は見たことない
断言しておこう、人間とは避妊のミスの産物である！
POVに「主人公がダメ！」というPOVがある
だが、この主人公はそんじょそこらの主人公と比較してしまっては困る
開始1分で、主人公の致命的スペックが公開されるという素晴らしい展開が待っている
頭脳、容姿、財力、社会適応能力、社交性、運勢、どれをとってもダメ
天涯孤独、家賃滞納、サラ金に追われ、当然イジメにあっていて、超絶的ゴミ屋敷に住み、虫が唯一の親友かつペット
公式OHPで主人公の顔が笑い物にされているくらいである
もはや人間として生きている価値はあるのかと自問するほどのスペックである
だが、この極限から這い上がっていく主人公がカッコイイ
これほど魅力的な主人公もそうはいないだろう
毎回どこかしら死んで、輪廻転生してなんとか幸せな結末を目指すゲーム
そういう観点から3daysと言っても差支えないだろう
そしてこのゲームの最大の魅力はゲームシステムにある
YU-NOでおなじみのADMSシステムの多面分岐型システム。久々のこの手のゲームは燃えた
とはいっても、YU-NOよりは容易。経験者ならスラスラと進めるはずである
YU-NOはある一世界において多面分岐していたが、蒼色輪廻はその上をいく２世界リンク
表裏の両方に自由に行け、かつ展開が破綻しない。同じストーリーの道なのに、話が全く違う。この技法はホレボレするくらいである
これ実際作ったら俺には無理、絶対どこかしらで綻びができてしまう
欠点としては、今まで通った道に容易に戻れないこと。まとめが弱い
裏の異世界シナリオは、YU-NOや3daysよりもいい
(これは俺がYU-NOの異世界シナリオは未完成、3daysの後半は失速と考えているから)
全体のシナリオのまとめとしてはYU-NO＞蒼色輪廻＝3days
しかし、システムとキャラの魅力、難易度などを考慮して他2つより上評価の80点
ADMSシステムはYU-NOが世に広め、蒼色輪廻はその価値をさらに評価させた
埋もれている作品であることは間違いないだろう