エロゲーマニアは数入れど、この作品を知っている人は100人に1人くらいしかいないのではないだろうかと思う知名度。2003年とは思えない稚拙な絵にクオリティの低い声優が織り成す様は、地底湖の精霊ファンタジーにしては恐ろしく子供騙しな舞台であった。ミレーユ√以外は「起承転結」が全くなく、いきなり「俺は実はこの子が好きだったんだ」からのENDはプレイヤーを唖然とさせるどころか爆笑を誘う。先人たちの戸惑いを表した一言感想が全てだと思う凡作未満
「……あなたが一日も早く私を嫌いになることを祈っております」
・あらすじ
フランスの大学で幻想文学を専攻する主人公は、研究のために出掛けた森の中で幻の湖に迷い込む
そこで出会ったのは、遥か昔から自分の心の中に存在し、夢の中でしか出会えなかった美しい少女ミレーユだった
引き寄せられるようにミレーユと口づけを交わした主人公はこの時、自分の想い人が「湖の精霊」だとは知る由もなく、
この光景を見ていた妖精達に水底へ引きずり込まれる
「人と精霊は愛し合えない間柄」と、湖の女王はプリンセスであるミレーユと人間との恋を許さない
様々な妖精と出会い、人間と空想生物との間には何が生まれるのか。そしてミレーユが主人公を頑なに拒む訳とは
ジャンクコーナーで300円で購入した作品
全く聞いたことも見たこともない作品&メーカーで同人ゲーではないかと勘違いしたくらいです
「クロスチャンネル」や「月は東に日は西に」が出た2003年とは思えないくらいの低クオリティ
特筆すべき点は、……あるのでしょうか?
確かにミレーユ√はまあまあ理解できる点は、他√と比較すると特筆すべき点です。それくらい、他√はひどいです。
「俺はミレーユが好きだ!」→湖面に浮かび上がる月影で気持ちがなくなる→「ミレーユじゃなくて○○は好きだ!」は超展開もいいとこ
更にヒロインらも難なく受け入れ、1回エッチしたら即fin
金太郎飴もびっくりの輪切りシナリオは、何度も味わうと食あたりを起こしそうなレベルです
表現しようにも30分で1√が終わるボリュームの前にはなすすべなく轟沈しています
いやー、これが8800円だったら詐欺もいいとこでしょう
主人公の父が、何十歳も若い娘(人間年齢で)に振られて自殺した、とは……。自分が主人公なら浮かばれませんなあ
そして湖面のセキュリティ低すぎでしょ。人間ども侵入しまくってるじゃねーか
・総評
エロゲーバブルの時に生まれてしまった有象無象の失敗作
批評空間のコメントとしては、実に12年ぶりの供養(攻略)となりました。お達者で
きちんと全√クリアしたので、もう化けて出てこないでください
・一言感想の羅列
①起動するとふくろうがホーホーと啼くセンスは好き
②わけのわからない謎キャラ、水草、空気玉とか意味あったのか。水草は女王フラグだと思うけど、空気玉は本当にわけわからん
③マップに切り替わる場面でバクりますが、OKのメッセージを連打すれば無事に進行できます
④ライラのCGとかヤバい。バッドエンドで食われて射精するのもやばい
⑤ある意味、一番感動したのは、この作品の攻略サイトがたった1つあったこと。先人たちは偉大だった