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G-hunterさんの神楽幻想譚 ~妖かしの姫~の長文感想

ユーザー
G-hunter
ゲーム
神楽幻想譚 ~妖かしの姫~
ブランド
でぼの巣製作所
得点
75
参照数
6045

一言コメント

神楽道中記に比べ、ゲーム性↑キャラ↓エロ→といったところでしょうか。今回は妖怪を味方キャラとして召喚することが可能であり、RPG+育成ゲームをうまく両立しています。そして敵の難易度が絶妙になり、本来であれば勝てるような場面でもミスをすると忽ち窮地に陥ることもしばしば。難し過ぎず易し過ぎず、かつステージが毎回変化するのでやり応え十分。ユーザー登録することで、やりこみステージが出現したり他登録プレイヤーの救出ミッション等も可能です。本来であればヒロイン敗北→妖怪に凌辱なのですが、レアアイテムをとることで純潔を守りながらエロシーンが鑑賞できるという、贅沢なプレイヤーへの配慮もバッチリ。ゲーム性やエロに文句なしです

長文感想

鵺にぃ……あふん。120のぉぉ…だめっそこ…ダメージぃぃ。体が、あついのぉぉ!











・ストーリー
昭和と呼ばれる時代に変わって間もない頃…。
深い森の中に人知れず建てられた施設では、身寄りのない少年少女たちが妖怪を調伏する退魔士となるべく日々修行に励んでいました。
主人公・葛城誠一郎はそんな施設の教師として彼らを導いています。

ある日、彼は所長の桜姫から “御守様” 候補を巫女たちの中から選抜するよう命じられます。
候補として白羽の矢が立った少女は二人。
果たして選ばれるのはどちらか。 そして “御守様” とはいったい何なのか…?



プレイ時間は∞に可能。攻略√はひとまず静琉√
前作(=神楽道中記)のやりこみ要素にさらに磨きをかけて登場しました
弥生が1マス攻撃の刀、梓紗が2マス攻撃の薙刀。これは神楽シリーズではお馴染み
2人を使い分けながらダンジョンを潜っていきましょう
今回はレベル1からダンジョンスタートではなく、レベルが引き継ぎタイプです
難易度が易しくなりすぎやしないかと心配していたのですが、どうということもありませんでした
レベル引き継ぎを考慮し、敵レベルがそこそこ高めに設定されています
特にダンジョン4つ目、学校から急に難易度が上昇し、ここで力尽きる方もいるのではないでしょうか
1体ずつ落ち着いて対処すれば問題ないのですが、2体3体囲まれたり、毒や麻痺になると一気にピンチに
ヒロインの特技の中で、一番多く使ったのは攻撃系ではなく、梓紗の一目散(どこかの場所に緊急回避する)でした
通常シナリオでは、前作よりも攻撃武器に麻痺、クリティカルといった付属武器が出現しにくい(?)のも難易度を上昇させています
各ボスも特徴があり、それに合わせて防具を変える必要があり、一筋縄ではいかないのも魅力的
符(特に轟雷の符)の弱体化に伴い、より一層通常攻撃でのさばき方がキーポイントとなっております

通常シナリオをクリアし、かつ箱についてきた別紙からユーザー登録をすると、やりこみステージ2つが出現
あらぶる湿原、妖狐の試練場ともに難易度・高。どちらもレベル1からスタートですし、湿原は道具の持ち込みも不可
湿原は30面、妖狐は100面あります。現在は妖狐をプレイ中ですが、3時間かけて30面。当然、ダンジョン内はセーブ不可(中断は可能)
一度失敗したらやり直しという緊迫感がたまりません。かといって、一言感想のように飽きも来ません。ハマるハマる
25日からチョコチョコプレイしていたのですが、どうやら正月までこれで楽しめそうです
湿原、妖狐では、通常シナリオでは信じられないほど強力な付属武器が出ますので、武器回収にもオススメ
付属武器としては麻痺が一番強いと思うので、麻痺+αの強い武器が欲しいところ。毒やクリティカルも良い

今回から妖怪を捕獲し、味方キャラとして1体だけ召喚することができます(捕獲は複数可能)
私のオススメは雪女。彼女の2マス術攻撃である氷結が強いです。狭い通路でも↓の様に配置すれば、ヒロインと同時攻撃可能
(ヒ=ヒロイン、雪=雪女。ヒロインが梓紗なら、雪女との位置が逆でも攻撃可能なのも強み)
_____
 雪ヒ敵
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
中盤で出現し、かつ捕まえやすいのも長所です。終盤に出てくるサトリや鵺はHP1にしてもほとんど捕獲できません
天狗の韋駄天能力、オチミズの回復も捨てがたいのですが、2マスの射程圏内に入ると自動で攻撃してくれる彼女が1番でしょう
なによりマップ上の雪女が可愛いという、個人的な理由もあるのですが……
キチンと育てれば、苦手な接近攻撃も4~5回耐えられるようになります
妖怪育成という側面でも面白いですね~。今作は難易度が高いので、味方妖怪を育成させないとかなり辛いですし
やり応え抜群。正月三が日にも是非オススメです


・エロ、キャラ
エロシーンは弥生30、梓紗30、その他9で抜きゲーとしても中々の数
前作のように、処女・非処女でテキストが変化、2回目以降の凌辱でもテキストが変化します
本来ではあれば妖怪に敗北しないと凌辱エロシーンが見れません
しかし今作ではマップ上に巨大な敵キャラが出現し、それに勝つことにより、ヒロイン達の純潔を守りながらエロシーン閲覧が可能
エロはみたいけど、ヒロインたちが妖怪に穢されるのは我慢できない!という人には打ってつけのシステムではないでしょうか
また、巨大キャラが落とすアイテムから、ちょっとした(エロい?)小話も見ることが可能です
エロさは前作と同様、ゲテモノ好きであればかなり気に入るはず
そうでなくても、山本先生の絵や塗りがパワーアップしているため、性癖がなくてもオカズに使えると思います
巫女さんが好きであるならば、問答無用でオススメします
ただ、なんで3バカのエロシーンがないのか……。それだけが心残りです

メインキャラクターである弥生と梓紗が、前作のいぶき・なずなに及ばないのはマイナスポイント
全体的に影が薄いのは、桜様や3バカの小話イベントが多いせいかな?
一番可愛いのは、桜様。アイスキャンディーでダダこねる神様(のような存在)ですが、見た目も一番若い
彼女がメインとして出現する機会はたぶんないでしょうが、3バカはどうやら次回作に出る模様。真がナヨナヨして心配ですが……


・総評
ゲーム性が向上し、エロも安定しており、凌辱ゲーながら万人向けといえる数少ないゲームです
ゲーム性ならば本作、キャラが良いなら神楽道中記がオススメです
正直、欠点らしい欠点がないけれども、評価が低めな神楽シリーズですが……
日の目を浴びることも、そう遠くではないと感じさせる出来栄えでした


・一言感想の羅列
①レアアイテムの小話も回想シーンに入れてほしかった
②淫辱の記憶、妹の記憶、Wの記憶などの装備品もあり、ログがぁぁ…やめて……楽しくなるwwんだよ、おにぃ!
③味方キャラに捕縛の符を使うと収納可能。味方キャラが死んだら、そのダンジョンでは召喚できないので、緊急回避として
④冥界の果実を食べてしまい、毒で死にかけるのは誰もが通る道…だと思う
⑤ロリ化するオチミズさんはぜひとも今後もレギュラーメンバーでお願いします
⑥妖狐100階までいけるのか。まだまだやりこみたいと思います