とてつもなく長かった萌えゲー。女キャラは可愛く、男キャラはカッコよく、しかもCG崩れがほとんど存在しない。でも長い!09年7月発売で最新&age系列のため、演出がハイレベル。でも長い!運だけが頼りのへっぽこユメお姉ちゃん奮闘記。でも長いよ!
ユメ「うう、だけどやっぱり、スカートが短いと思うんですう……」
ミル「大丈夫、大丈夫。下着に見えるけど、スパッツだから」
ユメ「それ、普通スパッツに見える下着ってことになると思うんです!逆、逆!」
・ストーリー
『シルバースターアカデミーには、すべての願いを叶えてくれる黄金の竜がいる』
名門魔法アカデミー「シルバースターアカデミー」に運だけで入学した主人公、ユメ
ユメと違って神童と呼ばれるほどの天才魔法使いである弟のアキトは、首席で入学する
アカデミーには世界中から秘めた願いを抱えた少年少女たちが集まり、竜に出会うことを目指す
叶うはずのない願いを叶えるために
攻略時間は40時間。攻略順はアキト→ユーリ→カルロス→ソイ→ゲルハルトの順番
1キャラあたり全18章という驚異的なボリュームがとてつもなく長く感じました
多数いる脇キャラを上手く使い、はたまたそのキャラたちの背景まで丁寧に描写したのはプラス評価
√分岐は3章からで、5章までで玉麗らのエピソードを網羅、7章で学園祭、9章で初ダンジョンはどれも一緒
そして、11章でパートナー確定、14章でアリアドネ、17章で黄金竜の流れまでどれも一緒
……つまり、ENDもどのキャラとも同じ金太郎飴
3章から分岐しているにもかかわらず、15章分がほぼ同じ展開なのは苦痛でしかありません
黄金竜に願う内容も同じで、男キャラが答えるセリフまで全部一緒。……萎えます
つまり、話としては1キャラだけクリアすればほぼ全ての物語の外観がわかります
気にいったキャラがいないのならば、1人攻略して辞めてもほとんど差し支えありません
丁寧さは認めますし、ユメお姉ちゃんがどんどん成長していく姿もしっかり書かれているのですが……
やはりもっとキャラによる多様化が欲しかったです
これが大きく足を引っ張り、大幅減点です
その代わり、9章あたりにある個別展開は好きでした。特にカルロスの章
ピンクチューリップと仮面タイガーは、この作品の最も笑うところですよね?
・キャラ&演出
キャラは男、女、どちらにしても文句はないと思います
男キャラは女性向けには欠かせない要素をほとんど押さえており、好感触
また、ロミオなどの憎い(?)キャラもいたりして、安心してプレイできます
女キャラも手を抜かず書かれており、友人の玉麗、シャルロットは良いですね
でも私にとって、女キャラはジュリエット1強でした
献身的な姿と魔剣ネルガルを持ってドスをきかせる彼女は、私にとって最高の褐色キャラ
あと挙げるのならばラクシュミー。ハチャメチャ破天荒の神様という位置づけは◎
演出は一言感想に書いてあるとおりに完璧
魔法陣の演出、黄金竜の輝きともに素晴らしいです
絵の塗りも良く、ビジュアル面で不満を持つことは無かったと思います
・総評
やはり長かったのが災いしました。丁寧と長いのバランスって難しい…
そして最後の〆も弱かった。黄金竜との戦闘、ほとんどスルーとか…
そこさえなんとかしてくれるならば期待が持てるメーカーとなりそうです
これからに期待しましょう。ユメお姉ちゃんは可愛かった
・一言感想の羅列
①一応書いておきますが、これは乙女ゲーですのでご了承ください
②ユーリのエロシーンは耳が孕みそうになります…
③ユメの想像がワンパターンだらけで面白いです
④思い返してみるとホントにキャラが多かった。25人くらいいたんじゃないかな?
⑤もしかしたら、これRPGで出したら面白かったのかも
⑥「ディレクティブ」レベル6が欲しいと思う、今日この頃