私が戯画恐怖症になった訳。除くなキケン!ここは人外魔境で満たされている!
最初に
自分はこのゲームは地雷だとは思うけど、おもしろいと思う。
親友の男キャラもいい味出してるし。
と、まぁ肯定意見での批評でございます。
このゲームには私のエロゲ史上最凶…いや、最恐のヒロインがおります。
それはこのゲームのメインヒロインの王詩千晶であります。
この純情可憐な王道ヒロインを見る度に悪寒と虫酸が走ります。
まぁ、その理由はとりあえずは極度なネタバレを含む私の駄文と共に紹介致しましょう。(物語の核心に触れますのでご注意ください)
このゲームは私のエロゲ史の初期頃にやった物でございました。
何やら評価が低いようですが、個人的には気に入っております。
だって、処女率が低いとはいえいい感じの子も確かにいるんですもの。
【皆穂翔子お嬢】
病弱つるぺた王道ロリヒロイン。
主人公に対する熱狂的な好意を初期装備。
ロリヒロインに追いかけ回されたい人なら天使に見えること間違いなし。
料理の腕が壊滅的でそのことに対して泣き出してしまう可愛さ。
このゲームの中で唯一、純粋に愛でることが出来る純粋無垢なヒロインでございます。
【桐谷瑠維お嬢】
強気なあの娘が最初からデレデレを初期装備とした不良少女で多人数との経験を持つ既に貫通済みヒロイン。
ロストバージンが援助交際というシュールかリアルかの狭間で思わず苦悩してしまうこと必須。
強気なその外見とは違い、内面がとても弱々しくて、助けを主人公に求めるかのような行動、お姉さんが甘やかす、と、見せかけて実はお姉さんが甘えているじゃないか的なのが好きだという人は思わず心に釘が刺さること必至。
実はこのゲームで一番可愛らしくて愛しやすいヒロインなのでございます。
【結城詩乃お嬢】
天然ポヤポヤ「あらら…」を口癖とした貫通済みでポイ捨てされた哀愁漂うお姉様系お嬢様。
当然ながら主人公への好意は初期装備としているものの、その好意はどこか弟を見るような、男と意識していない軽微なもの。
おっとりお嬢様が好きな方ならムチで○袋を絞ってもらったときのような快感が味わえるかもしれませんが、今でもポイ捨て男のことを思って涙をよく流すのでとても萌えづらいのが玉にキズ。
取り扱いには、十分注意が必要かもしれないのでございます。
【上篠小夜お嬢】
……………………メガネ?
【王詩千晶お嬢】
やって参りました我らが最恐のメインヒロイン。
その長い茶髪。大きな目。いついかなるルートでもその姿を度々現す存在感。
このゲームにおいて、すべての低い評価の原因を司ったと思われる…まさに、皇帝のようなお方なのでございます。
例えば、久しぶりに再会した主人公とキスしようとする大胆さ。
それでいて謙虚ともいえる立ち居振る舞い。
主人公ラブラブ光線も上の下くらいの品質。
主人公が他の女の子と喋ってただけで、焼き餅をジュージュー焼いて、主人公に口撃してくる積極さ。
声が残念であるがそれを無視すれば、特筆すべき特徴は皆無だとしてもパー璧な王道を走るメインヒロイン。
…だが、騙されるな。
実はこのゲームが地雷なんじゃない。
この魚さんの絵のパー璧な笑顔の下にある奴の本性が…つまり、このにょしょうの内部こそが地雷を巧妙に設置してくる制作者から送り込まれたスパイだったのだ。
ここに奴の恐ろしい行動の数々を納めたビデオがある。
まずは、それをここにあるキーワードを使って脳内で再生してみてくれ。
ピッ、ガチャ……「再生ボタンをポチっとな」
思い出の夕日の丘での再会。
キス未遂と終わり頬を染める二人。
それから日常の中をわいわいがやがやと暮らし、
ある通学時には好き好きオーラで光り輝き、焼き餅を楽しそうに焼き、ロリペドヒロインと共に焼き餅爆弾を降下させる。
桐谷瑠維(不良ヒロイン)が近づいてきたときなどは「こうちゃんに近づかないで!」と主人公を心配するフリをして独占欲の片鱗を見せ、ある放課後には肩を寄せ合って小さい赤い傘で相合い傘をして楽しくお喋りをして帰る。
あぁ…これぞ、二次元でのみ味わえる甘酸っぱい青春のかほり。
しかし
しかし
しかぁぁぁぁし
吹奏楽部に所属しているらしい千晶は他にもいるであろう部員たちを全員音楽室から追い出して、人気の格好良い音楽教師と指導という名のマンツーマンイチャイチャパラダイス。
実は主人公はこの音楽教師が登場していないとき、つまり、あぶれた時間にしか千晶とイチャイチャ出来なかったのだ!
もう、ここにはキープ君ほのかな切ないかほりが!
もうたまらなくなった主人公くんが口を開く。
「音楽教師のこと好きなの?」
心で微笑みながら千晶がつぶやく。
「そんな風に思って私たちのこと見てたんだ…そっか…私たちはそんなんじゃないのに…」
力のない言葉に主人公は千晶に対してもう何も言えなくなってしまう。
そして、プレイヤーである私は
(≧▽≦)<そうか!音楽教師はプレイヤーをヤキモキさせる為のフェイクか!
と、大狂乱。
しかし、数日後。
(*^0゚)v<私、あの人のことが好きかも。だって、今まで一杯支えてきてもらったしぃ
これを受けて私(プレイヤー)は
(ノ`□´)それ否定したじゃん?おまえ?
と、またもや大狂乱。
中盤にかかってくると千晶の闇がわかってくる。
なんと、千晶は主人公の両親の死に大きく関わっていて、自分の責任を常日頃から感じていたのだそうだ。
そして、千晶は
「私の処女があなたの両親の命と比べられるものじゃないとわかっているけど、私の大切な物であなたにあげられる物はこれしかないの…抱いて…」
と、アバズレ発言。
主人公はそれに対して
「今は駄目だ。僕は思い出せていないことがある」
と、条件付きで受諾。
そして、話はクライマックスへ。
主人公が記憶を思い出し、千晶にそれを告白。
千晶、それを聞いて肩の荷が降りたのかホッとした顔をして、愛情溢れるキスを主人公にする。
つまり、後ろめたいから抱いてという変な契約は不履行となってお互いが恋人となった…筈だった。
次の日、学校に行けば「千晶が音楽教師と共に海外へ留学」騒動。
主人公慌てるが、千晶は都合良く休み。
やっとの思いで、千晶と会った主人公は
「結局、音楽教師を取るんだね」
「違うの!そう言われるのが怖くて言い出せなかったの」
そこでは、ケンカ別れとなって物語は終局へ。
それは思い出の丘の上。
「行くんだね」
「うん。でも、私は音楽教師と主人公のどっちも選べないの?だから、ゴメンね」
「そう。仕方ないよ。向こうで僕より近くにいる音楽教師と恋人になるならなるで、仕方ないよ」
「うん、ありがとう。人は子供のときのままでいられないから…」
的な会話を繰り広げ、最後に千晶は言う。
「抱いて。贖罪でもなんでもない。ただ、抱いて欲しいの」
この時の私の反応
(゚□゚)<死ねー千晶消えろーそれは主人公だけでなく音楽教師に対する裏切りでもあるんだぞー
主人公の反応
(>_<)いいっすよ
(ここで、拒絶の選択肢があったらこの男を神として崇めたのに)
そして、ベッドシーン。
「今の私を焼き付けて」(千晶)
この言葉から分析すればせめて思い出としてあなたを覚えていたいわということです。
反論はあり得ません。
なぜなら、ラストの別れで
「私、こうちゃんとあの人が同じくらい好き。だから、こうちゃんの元に帰ってこないでそのままあの人と同じ道を歩むかもしれない」
「それでもいいんだ。ただ、僕が待ってるだけだから。千晶は千晶の道を進めばそれでいい」
的なやりとりがあるからであります。
んでもって、スタッフロール。
後日談
ノーマルエンドの場合
帰ってこなかった千晶のことを思い、空に千晶の顔を思い浮かべる主人公だった。
ハッピーエンドの場合
思い出の丘で再会する二人。
めでたしめでたし。やったね!
ところがどっこい!
二人が再会するまでの課程はまるでなし。
主人公との永遠の別れになるかもしれない前日での「抱いて」発言を覚えておりますでしょうか?
この女。
音楽教師に対しても【思い出】という優しい言葉に物事を美化して同じことしてきてる可能性大でっせ?
だって、出発のときに音楽教師に対する罪悪感皆無だもん。
なら、同じくらい好きな主人公に対する罪悪感があるとは言えないでしょ~?
……ちょっと、痛すぎ~。
なんか、それって自分に気持ちを寄せて少しでもぐらついたら【思い出】とかいう言葉使っていつでも浮気をしてくるってことでしょう?
現実ではそれと上手く折り合わなきゃ(果てしなく難しかったけどT_T)いけないだろうけど、エロゲで疑似体験させられるのは果てしなく苦痛。
というか、それ以前に音楽教師と破局して戻ってきた可能性も大でっせ。
何も言わなきゃいいんだもん。
純粋無垢な顔してこの女、悪魔だもん。自覚皆無だもん。
でも、あれです。
この悪魔以外では凡の範疇を出ないかもしれませんが、中々よろしいんじゃないんでしょうかね?
自分は結構気に入ってますよ。親友の男キャラとかもいい感じですし。
あ~そうだ!
ヘタレ主人公でも構わないという人以外にはあまりオススメ出来ないですね。
ま~、自分はヘタレ歓迎(一部例外有り)なんでいいんですけど。
如何でしたでしょうか?
これで私の恐怖のメインヒロインを母体とした「ぷちチェリー」のレビューは終わりとなります。
もし、長々と読んで頂けたような方がおりましたらお疲れ様でした。
おお、そうだ、忘れていました。
題名にある戯画恐怖症なんですがね、この時期の戯画作品には突発的な地雷が数多くありまして、2~3個連続で踏んでしまいましてね。
その決定打になったのが、この千晶に対する嫌悪感だった訳なのですよ。
そのオカゲで「パルフェ」や「ショコラ」まで回避してしまいましてね。
散々でしたよ。ふぉ~ふぉっふぉ。
あぁ、でも「こんにゃく」は個人的に気に入りませんでしたなぁ。
そうそう。
会話のとこはそんな意味合いの会話だと思ってくださいよぉ。
ふぉ~ふぉっふぉ。
では、また機会がありましたらお会いしましょう。
ふぉ~ふぉっふぉ。
追記
あ~、なんか知らんがノリノリで書いてたら恐ろしいことになってしまった。
帰ってきてからまだ、飯も食ってない~。
あ~俺のバカバカバカ。
時間のかなり無駄やがな~。
ァ '`,、'`,、'`,、'`,、(´▽`) '`,、'`,、'`,、'`,、'`,、