一番の魅力はキャラクター達が醸し出す空気感だと思う。文化系の部活らしい緩やかなノリが印象的だった。シナリオはまとまりが良くスッキリした構成。
しかし重要なイベントの前日談が丸っきりカットされるなど省かれた描写も多く、作中で流れる時間もかなり短いのでキャラクター性やシナリオに魅力を感じなかった。一部のエピソードは良かったが、主人公が地味な役回り+物事に対してこだわりの強い性格だったため共感が難しい。
テーマからしてではあるが、声優に元々興味を持っていないと敷居が高いかなと思う。元々声優が好きだった人がもっと好きになるには向いているかもしれないけど、声優の存在に対して特別な意識を持っていない人に対してのアプローチは成功したとは言い難い。