もったいないオバケがー……あー、あー……
あーもったいない、もったいない、もったいない。
個人的には、2012年のナンバーワンもったいないゲー。
しっかり作り込んでいれば、極上の作品になったのに、、はあぁぁ……。
ストーリーは、学生でそこそこモテる容姿の主人公・彰が、学園に勤めている
3人の美熟女に心奪われて~っていう筋。まず、その主人公が大人の女性にしか
興味を持てないタイプで、自分にマザコンの気があることも自覚しているのがよい
――父子家庭で育ち、母の愛に飢えてるって設定も〇。BBAスキーという嗜好だけ
でなく、それなりに説得力のある人物描写も相まって、とっても自己投影
しやすかったです。それと、本作は……というよりPuzzleboxゲーはだけど、
エロゲのお約束を全無視してるところがね、もうたまらないス。トチ狂った独占願望
だとか、処女信仰だとか、マチズモだとかそーいうのがねーんだ。何というか……
例えるなら、エロゲの文脈ではなく官能小説の文脈で作品作りをしてるって印象。
本作の登場人物たちは、やってること自体は反道徳的だけれど、まともな、
実在しそうな“人間”として描かれていて、物事に対する感じ方や反応なんかも
リアルでね、非常に魅力的なのです。
彰「(だいたい綾瀬先生なら、過去に付き合ったことのある男のひとりやふたり、
いない方がおかしいし)」
外見が魅力的なのに、いままで誰とも付き合ったことがないオーバー30の女性が
いたりしたら、それはよっぽど性格に問題がある……と考えるのが普通だろう。
美貌でグラマーな30過ぎの処女、なんてものが存在するのは、間違いなく二次元世界
だけの話だ。まあ、処女のお母さんを求めるような世界だしな……。
……真面目に考えると、頭が痛くなってくるけど。
――もっと具体的に言うと、アレだ、「ヒロインが好き好きオーラを出しまくって
るのに、主人公が鈍感で彼女の気持ちに全然気付かない」みたいな作品、
よくあるでしょ。ちょいメタ的な話になるけど、そーいった作品だと、
プレイヤーがその好き好きオーラに気付いた時点で、主人公とプレイヤーの乖離が
始まるわけです。俺は彼女の気持ちを感じ取ったのに、分身の主人公はまったく
気付いてないと。リンクしてねーって(……まあ、ラブコメエロゲだとそれが当たり前
になっちゃってて、最近は気にする人自体少ない気もしますが、、)。
本作の場合、それをしっかりと繋げてるのがねー、素晴らしい。
ヒロインの言動から、プレイヤーが何かしらを察すれば主人公もちゃんと気付くし、
その逆も然り。むしろ知的な大人ヒロインズは、プレイヤーが思っている以上に
こちらの心理を読みまくりで、遊ばれている感というか、手玉に取られている感がね、
ハンパないッス。「自分は彼女のことが大好きだ。けど、相手は自分のことを
どう思っているのだろう? 彼女の本心を知りたい、知りたいっ!」
そんな心を掻き毟りたくなるような恋愛のモヤモヤを、教師と生徒という禁断の関係を
通して描いているわけです。どう? とっても楽しそうでしょ。
しかし、ですね、本作が良いゲームなのは間違いないんですが、
作りが甘すぎるせいで、ものすごく損しちゃってるの。
まず、誤字脱字、スクリプト剥き出し、立ち絵の表示バグ……
そーいったものが多すぎです。ちゃんとデバッグしてください。
加えて、Hシーンも抜きゲにしては短めで合計でもたった28シーンしかない
(短いくせにひとつのHシーンにCG2~4枚使う贅沢仕様)。
んで、ヒロインも3人だけなのですぐ終わっちゃう。
定価4000~5000円のミドルプライスの容量ですわ。
各ヒロインのHシーン数を倍にするか、もしくはヒロイン数を5人くらいにするか、
フルプラで売るならそれくらいはやってほしかったなーと。
あと、CGのクオリティに関しては、ミツ絵は結構好きなんだけれど、
千波美ルートでちょいムラがあったのと、精液が素材のヤツを適当に重ねただけ
っぽかったのがマイナス。浮いちゃってます。
以下、各ヒロインルートの寸評。
綾瀬雫ルート:学園の英語教師で本作のメインヒロインです。
6年前に婚約者を病気で亡くし、それ以来独り身。
普段はしっかりとした大人の女性だけれど、じつは性欲が人一倍強く、
一度主人公と結ばれてからは共依存の関係に。
SEXが始まると獣に豹変する綾瀬センセーがたまりませんでしたっ☆
栗山美潮ルート:学園の養護教諭兼カウンセラー。
ミステリアスな雰囲気を漂わせるアダルティーな人。
彼女から与えられる被虐の快感に、身も心も奪われていく主人公だったが……!?
退廃系の話で、ソフトSMや立場逆転系のHシチュが多めです。
松坂千波美ルート:学園で調理師として働く人妻。とある出来事がきっかけで
主人公の家の家政婦を務めることに。彼女のシナリオはなかなかのエロスだった。
あれやこれやがあったあと、主人公は千波美と不倫関係になるんだけれど、
ある時、彼女が知らない男とラブホテルから出てくるところを目撃する。
千波美は主人公に対し、夫と学生時代に交際していたボーイフレンドのふたりしか
男性を知らないって言ってたのに! すげーバクバクした、
不意打ち寝取られじゃー!だった。まあでも、寝取られHシーンがあるわけじゃない
ので、話を盛り上げるためのちょっとした仕掛け程度の扱いです。むー、残念。
あと、ラストもぶっ飛んでて、彼女は主人公の父親と再婚しちゃうの。
けれど、主人公とも関係を続けるという魔性の学食オバちゃんポジw
兎にも角にも、尺さえあればと悔やまれる作品でございました。
寝取られ興奮度:1
(※自分がどれくらいドキバクしたかを5段階で評価)
↓ここからは本作の内容とは一切関係ない駄文でございます↓
ちょっと遅れちゃいましたが、2012年俺の中でのNOTY(抜きゲオブザイヤー)!!
パチパチパチパチ~。えーなんと言いますか……誰に読んでもらいたいってのは
ないんですが、その年の最後のゲームの感想で、ひとりNOTYをやるのが
自分の中での恒例行事となっておりまして、これをやらないと区切りがつかない
というか、新たな年に入ったって気持ちにならないんス。なので、今年も勝手に
やらせていただこーかと思いますー。うへーい。
まずはじめに、2012年のNOTYを決めるにあたり、去年ちょっとしたデータを
取っていました。というのも、話は一昨年の師走にさかのぼります。
当時、著しい性欲の減退に悩んでいた自分は、ネットで役に立ちそうな情報を
漁っていました――やれエビオスを飲めば精液ドバドバだとか、いやいや亜鉛サプリ
のほうが効き目バツグンだとか、そーいった類いの。んで、いろいろ辿っていった
私は、とある掲示板のスレッドに行き着いたのです。そのスレッドは、スレ主が
自身の詳細なオナニーデータ(射精量、射精回数、射精に至るまでの時間、
使用したネタ、服用したサプリ等)をひとり黙々と貼り付けていくという
超イカれた場所で、私はそのあまりの事細かさに度肝を抜かれ、どこの誰だか
知らんオッサンのオナニー記録を読みふけってしまいました。そして、そこまで
完璧にはできないですが、自分も氏のまねっこをすることで肉体の状態を把握し、
それを性欲増進に繋げようと考え、データの採取を始めたのです。前置きがちょい
長くなってしまいましたが、つまりですね、今回は去年頑張って集めた
そのオナニーデータをもとにして、NOTYを決めたいと思いますっ。
2012年オナニーデータ
◇総発射回数:255回
◇内訳
エロゲー:114回
エロアニメ:9回
AV:49回
成コミ:8回
同人誌:19回
同人ゲーム:50回
同人CG集:6回
去年は年間を通して多忙だったこともあり、サクッと使えるAVの使用頻度が高かった。
回数的には自分史上、間違いなく最低(学生の頃は余裕で365回オーバーしてた)。
性欲の減退が感覚的にだけでなく、数値的にも明らかになったぽ……。
マズイ……非常にマズイ――ちなみにエビオスは三ヶ月ほど服用しましたが、
まったく効果がありませんでした……ほげぇぇ。
ここからはどのエロゲを最も使ったのかの発表です。
第三位は、計11回の使用で『かがち様お慰め奉ります』です!
いやー、すめらぎ×寝取られの破壊力は凄まじかった。
おんぼろちゃん亡き今、低価格寝取られゲーの覇権は
完全にオークへと移ったんじゃないかと。
第二位は、計14回の使用で『ボクの彼女はガテン系~』です!
一昨年のソフトがまさかの二位w
でも、ガテン子の衝撃はねぇ……属性持ちの方々には言わずもがなだと思います。
今年も沢山お世話になると思うので、よろしくお願いいたします。
そして第一位は、計15回の使用で『愛する妻、真理子が隣室で抱かれるまで』です!
二位と1回差でおんぼろちゃんの遺作が優勝~。
やっぱ、自分は原理主義的な寝取られ作品がイチバン抜けます。
加えて本作は、大好きなジェントル絵ってこともありまして、
バーストしまくりでした。もうね、ワンシーン進めるごとにドッピュンしてた。
ありがとう。
ちなみに、四位は計10回の使用で『寝取られ熟母 夏子(41)』と
『不良にハメられて受精する巨乳お母さん』が同着でした。
『かがち様』、『真理子』、『寝取られ熟母』、『不良にハメられて~』の
4タイトルは、どれも寝取られゲー史に残る傑作、怪作だと思います。
少しでも琴線に触れる部分があるのなら、まずプレイして損はないかとー。
以上、長々と失礼いたしましたm(_ _)m