おお、草刈ちゃん! だいぶよくなったよ。ここ数作ではいちばんの出来だとオモ。もうひと頑張り!
久々に、「ツマンネ」より「面白い」が勝った。
しょーじきなところ、最近の草刈作は出来が微妙すぎて、
2週目なんかは半スキップな感じでプレイしとりました。
でも、 今回は最後まで飛ばすことなく楽しめただ
――毎回、主人公視点→ヒロイン視点のパターンは、
流石にちょっと飽きてきたけど。
本作は、特殊状況下における寝取られ。
有給休暇を取り、愛する妻と新婚旅行へ出かける主人公。
しかし、ふたりは運悪く地震災害に遭い、宿泊先の施設に閉じ込められてしまう。
ただ、その施設は彼が勤める会社の保養所兼耐震実験場で、
水も食料も十分に備わっており、
ふたりは管理人の男ととも救援を待つことになるのだった……。
以上が導入ッス。
そして、その閉じ込められた施設内で
いろいろな事件が起こっていくわけなんですが、
まあ、生命の危険自体はない上に、
「二週間待てば救援が来る」と最初の段階で明示されるので、
それほどサバイバル~的な緊迫感はございません。
寝取られ展開に入るのは、主人公が熱を出して倒れるのがきっかけ。
施設の備蓄はすべて寝取り役の管理人が握っており、
「薬が欲しかったら、あとはわかるよな?」→
「(夫のため……我慢しなくちゃ……)」
というような感じで始まります。
その流れ自体は悪くない。
ただ、奥サマが貞淑&奥手の象徴のようなキャラ(また敬語かよ)なのに、
一切葛藤もせず簡単に股を開く上に、即堕ち。
それも、管理人のことを嫌悪しまくっているにも関わらず、です。
なんつーか、ヒロインの人格と行動があべこべで説得力がないのよ。
それまで描かれてきた彼女のキャラからすると、
脅された時点でその場に泣き崩れ――とか、
恐怖のあまり逃げ出し――とかなるんじゃないかな?
そこで、お股パカーンは絶対におかしいって。
例えば、ヒロインがそれなりに男性経験がある気の強い女性だったら、
違和感は覚えなかったと思う。管理人のオッサンに脅されても、
「私が体を差し出せば、薬をくれるのね? 分かったわ……好きにしなさいよ」
とか言っちゃう感じの。んで、そっからは口では強気なことを言いつつも、
徐々に快楽に抗えなくなり――というような展開にしてさ。
ちゃんとキャラに即した行動をね、取らせないとダメだと思うんだな。
あと、生理的に受け付けない、キモいと思っている男に、
靡いてメロメロってのもちと受け入れがたい。
この設定いらなくね? もっとシンプルにさ、
密室、極限状態で剥き出しになる男の獣欲に~的なノリで
攻めたほうがよかったと思うよ、『彼女売春島』みたいに。
中盤以降の寝取られH展開も、序盤と同様流れ自体は悪くなかった。
最初に体を許したとき、フェラ写真を撮られ
「これを旦那に見せられたくなかったら~」と脅される妻。
そして、彼女はオッサンから体を求められる度に、
解熱剤と偽って睡眠薬を主人公に飲ませるようになる。
主人公も主人公で、妻とオッサンの関係に気づきつつも、
その現実を直視できないため、薬が睡眠薬だとわかっていながら飲んでしまう。
妻が主人公に口移しで飲ませるシーンとか、すげえよかったよ。ゾクっときた。
ただ、見ようによっては、かなり自発的に彼女はオッサンに抱かれているわけで、
ここでも元々のキャラとその行動がちぐはぐになっちゃってるんだよなぁ。
そーいうことするタイプじゃないでしょ……。
やはり、自分の力で問題を解決しようとする自立した女性こそ、
本作のヒロインに相応しかったんじゃないかと。
それと、本作の場合、脅迫は脅迫であってもいいと思うけど、
それよりも水や食料と引き替えに体を差し出す的な、
ギブアンドテイクな関係を構築したほうがより現実味があって、
話に入り込めたと思います。
人間、二週間くらいは飲まず食わずでも生きられるらしいので、
「二週間待てば救援が来る」という設定は取っ払って、
「いつ助けが来るかわからない」って感じにしないとダメだろうけど。
最初に「楽しめた」と言っておきながら、グチが多くなってしまった……。
でも、今までの学園テンプレ寝取られゲーと比べれば、
断然よくなったのは間違いないッス。
あとは寝取られシチュに即した、キャラ作りをしていただければバッチリよ☆
寝取られ興奮度:2
(※自分がどれくらいドキバクしたかを5段階で評価)