言わずと知れた狂気の天才・比良坂竜二（ド腐れ外道）の、原点に至る物語
ある日、医大生の比良坂は、学院のライバル・神宮寺成美から挑戦状を叩きつけられます。
その内容とは二週間以内に彼女が指定した女学生を、メス奴隷に仕立てること。
この頃からすでに、変態度MAXでプライドの塊の比良坂は、成美の挑戦を嬉々として受け入れます。
んで、実際にターゲットとなるのは三人。
ゼミの後輩の心、高慢ちきなセレブ・英莉、比良坂の実姉・詩弦が、クソ外道の調教を受けていきます。
まず、残念だったのが本作では比良坂君にボイスがありません。前作ではあったみたいなのに。
夜勤シリーズの魅力の半分は彼の魅力（最高のゲスさ、言動の大物っぷりと逆境での小物っぷりｗ）
で出来ていると思うので、ぜひボイスは入れていただきたかったなぁ。
カミーユの声があってこその比良坂です。
あと、ヒロイン三人のうちの二人（心と詩弦）が、最初っから比良坂に対して好感度MAXなのは問題。
心は大学で主席の比良坂をめちゃんこ尊敬（というより心酔）していて、姉ちゃんのほうも弟を溺愛しまくり。
これはちょっといただけないよう。夜勤の1みたいに、彼に対して嫌悪だったり、侮蔑だったり、憎しみだったり、
そういった感情を抱いている生意気な女どもを最低の手段で調教し、メス奴隷に仕立てるから楽しいのであって、
好意的に接してくる女を堕としたところで達成感のへったくれもありゃしない。
主人公モテモテがデフォという、最近のエロゲの流行を取り入れたのでしょうか……比良坂がモテるはずないだろ!!
その点、英莉だけはちゃんとしてた。比良坂に対する嫌悪感＆拒絶感丸出しで、
私が知る夜勤っぽいキャラのかけあいを見ることができました。
Hシーンについては、お約束の器具プレイが多いもののハードな描写自体はほとんどない。
BLACK LiLiTHの作品よりも、若干ヌルめかなーくらい。
聖少女ゲーレベルのドギツイ展開を期待していただけに、肩すかしを食らった感があります
――脱糞が1シーンだけとか、そりゃないぜ。
本作は、ハードな抜きゲーファン向けではなく、ノーマル向けというか誰でも取っつき易いように作ってるっぽい
（アフィリエイトとかの単語が普通に出てくるのも、昔を知っている人にとっては違和感があると思う。
時代的に合わないもんね。舞台を現代に設定することで新規ユーザーを開拓しようとしてるのかしら）。
CGはそこそこ綺麗だし、シーン数、バリエーションも豊富で丁寧に作られてはいるんだけど……。
でも、やっぱ物足りねーなぁ……。比良坂の超絶変態っぷりを楽しみにしていただけにね。
それと、比良坂自身は、「チッ、めんどくさい。あのメスは処女だな。ニオイでわかる」とか
「ボクにとっては、処女非処女なんて関係ないんだよ！」とか、カッコイイセリフを吐くのに、
実際登場するターゲットがみんな処女なのは、やっぱ処占派プレイヤーへの配慮なのでしょうか。
処女も非処女もバランスよく配置すればいいのにー。20～27歳の美女たちが全員処女とか、違和感ありまくり。
究極の独占厨たる比良坂（この世のメスはすべてボクの奴隷!!）は、
そんな細かいことを気にしてないんだから、普通にヒロインを描いて欲しかったな。
全体的なゲームの作り自体はちゃんとしてるものの、
私としては鬼畜プレイのオンパレードを期待してただけに物足りなさのほうが大きかった。
逆に言えば、キツイ描写が苦手～とか、凌辱ゲーに少し興味が～とかいう人にはピッタリの作品だと思う。
最大公約数的で、今時のユーザー（萌え主流派）に合わせた感がすごいある。
本当なら、比良坂竜二って男は誰にもおもねらないけどな!!
「クハハハ、そうだクソ汁の飛距離を計ろう！」
「い、いやです……」
「散々クソをぶちまけてきたくせにいい加減なことを言うな!!」（いい加減なことってｗｗｗ）
「私もう死にますっ！」
「バカか！ アホか！ 死んでどうなるっ!!」
「浣腸を苦に自殺なんて恥ずかしくないのかっ!!」（お前が言うなｗｗｗ）
こういう比良坂先生が見たかった。