ErogameScape -エロゲー批評空間-

Fatmanさんの君がいた図書室の長文感想

ユーザー
Fatman
ゲーム
君がいた図書室
ブランド
ディーゼルマイン
得点
60
参照数
2503

一言コメント

贅沢は敵でござる

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ちょっと駆け足で強引な面はあるけど、コンパクトに纏まったNTR作品。
文系の眼鏡女子に恋をし~絆を深め~
けれど、恋愛経験の少なさと受験目前という状況もあって今一歩踏み込めず~
そうこうしているうちに寝取られる――といった流れです。

主人公は学院の三年生でヒロインは二年生、ちなみに寝取り男は一年生(体育会系のチャラ男)。
じつは年下ヒロインの寝取られって、珍しいパターンだよね、それも眼鏡っ子。
ただ、純粋な眼鏡っ子キャラってわけじゃなく、その眼鏡を寝取られ感を高めるためのキーアイテムとして使ってる。
外見変化の一パターンっすな。寝取り男に「眼鏡がないほうがカワイイよ」的なことを言われ、それを鵜呑みにして外しちゃう。
なかなか考えられてますな-。よろしい、よろしい。

私自身はどっちかといえば、ババアとかお姉ちゃんキャラのほうが好きなんだけれど、
ロリ系で物静かな感じのおにゃのこが好きな人には貴重な作品なんじゃないかしら。
物静かといっても、さくらの『清純なカラダは~』のヒロインみたいに主体性がなく、
人に言われるまで何も出来ないようなタイプとは違って、ちゃんと考えることの出来るキャラだから、人間的魅力はダンチです。

思うに、寝取られていちばん悔しくないのって、“自分がない”ヒロインだよなー。
「ちょっとは自分の頭で考えろよ、ksg」って思っちゃう。
逆に知的で、バリバリのキャリアウーマンで、普段は男を見下しているような女が寝取られると、すげーグッとくる。
咲子さんみたいなね。男女の駆け引きが上手かったり、掌の上で男を転がしたりするビッチ女も、またよいものですが。
とにかく、主体性が大事。快楽堕ちにしろ、脅迫レイプにしろ、浮気Hにしろ、
主体性を持つ女性がそーいう状況に身を置くことで、初めて意味が出てくるのではないかと。
まあ、寝取られヒロインに限らず、他ジャンルのヒロインの場合でも当てはまりそうなことですが。

脱線した。
えー、話をもとに戻しますと、本作の不満点はとくにありません。ただ、突き抜けてよいところもないかな。
構成要素に意外性がなく、型にハマった作品といった印象です。
前々作の『いつのまにか彼女は……』や『他男4』とかと似たニオイがします。
ヒロインが好みなら基本はしっかりと押さえているので、結構使えると思いますが。
また、相変わらず選択肢が複雑で、ちょくちょく話の繋がりがわからなくなります
(よーく考えてみると、整合性は取れてるんだけどね。場面転換するときに一瞬、「んっ?」って思う感じ)。

NTRシーンについては、最後、主人公とのデートの約束をほっぽって、
他男とラブホにしけ込む場面がいちばん光ってたかな。
他男の「俺のチンポを咥えた口で、主人公とキスしてこいよ」ってセリフにときめいた
(残念ながら実際にキスするシーンはなし)。
ヒロインに「ほら、さっきまで彼のチンポしゃぶってた口にキスしてちょうだい」、
「ああぁ……彼の中出しザーメンが漏れてきちゃった……口で全部舐め取ってぇ……」とか言われるNTRゲーをやりたい。

うーん、しかし慣れってのは怖いものです。
刺激の強いほうへ強いほうへと際限がありませぬ。
四~五年前に本作をプレイしてたら、間違いなく絶賛してたと思うけど、今だと「まあ普通かなぁ……」って評価になっちゃう。
一年ぐらいNTR断ちをしたら、性癖に目覚めたころの新鮮な気持ちに戻れるかなぁ……。

最後になっちゃったけど、相変わらず綾瀬ちんの絵はよいです。陰毛描写も◎。
ロリ絵だけど、むっちり感がたまらんね。曲線がエロいよ。



トップページから消えちゃったみたいだけど、ラノベディアなんてのがあるんですね。
ラノベは『ハルヒ』とロミオが書いた『人類がなんたらかんたら』しか読んだことないや。
後者は人に勧められて読んだんだけど、あまりのつまらなさにビックリしました。
「ぼくたちはケーキがたべたいですー」「妖精さんがいっぱいですー」みたいな……。
最初から最後まで、ずーっと「???」状態でした。
読んだ後に感想を聞かれて、なんて答えればいいのか非常に困った記憶があります。
「こんな中身からっぽの小説初めて読みました!」とは言えなかったぜ
(あまりに高尚かつ哲学的すぎて、私の脳みそでは理解できなかっただけかもしれませんが)。
確か発売当時、大学生がオススメする小説ランキングみたいなので、5位くらいに入ってたんだよな。
著名な一般小説が並ぶなか、唯一ラノベでランクインしてて「へぇ~」って思った覚えがある。
けど投票した奴らとは、決定的に話が合わねーだろうなw
ロミオゲーは評価が高いけれど、このトラウマのせいで手を出す気になれません。
ラノベディアの一般・官能小説版があればいいのに。今まで読んだNTR小説の備忘録にしたい。

寝取られ興奮度:2
(※自分がどれくらいドキバクしたかを5段階で評価)

↓最近読んだオススメNTR小説↓

・黒い下着の美母 著者:雨宮慶 ★★★★
一時期、プレミアがついていたようですが、BOOKOFFで400円で売っているのを見つけて即購入。
序盤は息子と母の禁断の関係が話の軸になっているのですが、中盤から寝取られ展開に突入します。
息子の友人のヤリチン野郎にママンが犯られちゃいます。
他にも母のことを狙う編集者(母の職業はコラムニスト)とかも出てきて、
ちょっかいを出してきたりもしますが本番はありません、残念。
一巻で終わってしまうのがもったいない話。もう二~三巻続けてねっとりじっくりやってほしかった。
読みやすいのでオススメ。

・モザイク 著者:勝目梓 ★★★
ある日、主人公のもとに、彼女が出演しているAVが送られてくるところから物語が始まります。
序盤の展開は素晴らしい。愛する恋人に裏切られた主人公のジレンマがよく描けていると思います。
けれど、途中からはアブノーマルな世界に足を踏み入れることによって、
お互いの愛を再認識――的な流れになるので、彼女が他の男とカラダを重ねる、といった描写があまりありません。
嫉妬や独占欲を乗り越えパラダイムシフト! みたいな感じになる。
それらの感情を乗り越えてしまうのではなく、認めて受け入れる――って流れのほうがよかったかな。
そのほうが寝取られ的にグッとくる。

・夫婦プレイの記録 編者:鈴木敏文 ★★★
スワッピングや複数プレイの体験手記です。
数篇掲載されていて、冒頭の一篇以外はすべて女性が投稿(?)したもの。
他男とのセックスに酔う、奥様たちの心情が赤裸々に語られています(レズもあり)。
けど、いちばん興味深かったのはその冒頭の一篇。
スワッピングを通して妻の肉体を開発していく、ある男の手記です。
寝取られスキーの夢とも言えるようなことを、この男はやっています、羨ましすぎ。

omake
・Colorful [アニメ映画] ★★
主人公は中学生。憧れの女の子が援交してて、ホテルに入るところを目撃しちゃう。
さらに、母親もダンス講師と浮気しており、ホテルから出てくるところを目の当たりにする。
「自殺はいけません!」的な説教くさい話で、超面白いってわけじゃないけど、
NTRスキーだったら結構ドキドキが味わえるのでいいかも。残念ながら、エロシーンはなし。