今の水準でいうなら凡作以下の作品かも…
日常の会話は笑える部分があるが、正直言ってそれだけの作品。
お笑いのほうも捧腹絶倒というほど面白くはなく、8割は笑えないネタだった。
個別の流れは各ヒロインとも同じで、"いちゃいちゃもほどほどに主人公である舞人のことを忘れてしまう→エピローグで思い出してよりを戻してめでたしめでたし"という展開。
唐突に忘れてしまうのはそういう設定だからと納得することができるのだが、忘れるまでが早すぎてまったく感情移入ができない。
主人公は悲しいんだろうが、読んでるこっちとしては「あ、忘れられた」くらいな感覚で悲しさなんてまったく共有できないのが正直なところ。
ヒロインが主人公のことを思い出したあともあっさりしすぎており、ヒロインによっては特に謝罪などもなく当たり前のように主人公の前に姿を現すという有様でなんだこいつとしか思えなかった。
リメイク前が名作といわれてたから期待していたが、想像以上に想像以下な作品だった。
とはいえ元が昔の作品であるため、ある程度は仕方がないのかなと。
CD媒体で売られていた関係で、最近の作品ほど尺を伸ばせなかったのだろうと思う。
続編の「けれど輝く夜空のような」には期待したいところです。