一気に読破できる魅力
入院時のアテとして初日から始めました。
ぶっちゃけたとこ、入院翌日で全部クリアしてしまいました。
元々フルプライスではないのでボリュームに期待しているわけはなく、全く持って妥当。
１０時間程度の作品としては間違いなくトップクラスに良い出来です。これは誰にでも推せる。
個人的に非１８禁作品は前回入院したときに一つやってクリアまでいきましたが、そんなに
心惹かれるようなものはなく終わって、やっぱりよろしくないのかなという勝手な価値観が
植え付けられていたのですが、本作は覆してくれました。
良かったところ
１，溢れるヒロイン、サブキャラの魅力
メインヒロイン～アトリ サブヒロイン～みなも、キャサリン
このような形で区別するとすると、文句なしに３人ともに素晴らしかったです。
キャラクターにぴったりとハマる声、演技力全てにおいてぴったり。
時折無機質な声、心が入っている声を上手に作り替えて演技をするアトリ役は非常に難しかったと思うのですが、抜群の表現力と演技力でカバーしたところは本当に良かった。
悪役になりきれずどんどん周りに感化され本来の魅力溢れる先生に変貌していくキャサリン
将来が見えずあきらめていた自分自身が主人公と融合することで最高の親友に変貌していく竜司
好奇心溢れる少女が実はとんでもなく才女という落ちがついた凛々花
名作に名脇役ありというのはノベルゲームの定番ですが本作もそれにしっかりと倣っていました。
２，マウスをクリックする手が止まらないシナリオのスピード感
地上が水没してしまったところから始まり、絶望に近い環境下の学校を主人公が全力で立ち向かって
徐々に光を灯していくストーリーが軸になり、そこで過去にあった出来事、おばあちゃんの素性など
たくさんの物語がわかりやすく丁寧で、かつコンパクトにまとめられている。絶品。
特段残念だったところは無く、主人公もきっちりと見せ場を作ってくれる。
低価格なので、シナリオを楽しみたいという人には向きませんが、数日で爽やかな読後感を駆け抜けたいなんて
方にはぴったりな作品です。