全て物語が手に入る時に遊んで良かった
4つある中で一番完成されて一番盛り上がった本作に高得点が集まるのは仕方がない流れ。
週末時間があるときに一気に集中して遊び始めて一週間ちょいでオールクリアしました。
クリアした時に一気にレビュアーの感想も見ましたが、ゲームというよりは「ライトノベル」に
近い感覚で一気に読破してしまうような、時間を忘れて物語の世界に釘付けになる、そんな魅力が
詰まった作品でした。
シリアス要素あり、笑い要素あり、ヒロインとのイチャイチャ要素も充分ありと、すべての部分で
超ハイレベル。評価の高いものに多い「タイムリープ」ものではありますが、さほど難しくない。
アーティファクトという世界観も、オンラインゲームをしていれば自然と頭の中に入っているはずで
すんなり物語に入っていける。
読みやすい反面ゲームとして見たところでの評価が難しくはありますが、それを吹き飛ばすような
わかりやすい世界観、どん底に叩き落されたときの絶望感、強大すぎるラスボス、進めば進むほど
成長していく主人公と、不快な要素がなくゲームとしてみても「ハマる」ものであることに間違いはなく、
初心者にも、マニアックな上級者にも満遍なく安心して「このシリーズは絶対にいい」と言える。
4人のヒロインも全て魅力的。
ここでは敢えて「このヒロインがいい!」と優劣をつけるのは敢えて言わないようにしますが
キャラクターと声の一体感が飛び抜けていました。奇跡の組み合わせです。
それとは別に、ヒロインを取り囲むサブキャラ勢も劣らず最高でした。
始める時に主人公の声のありなしを選ぶことができますが、迷わず「あり」を選びましょう。
じっくりと全ての登場人物の声を聞きながら進めていくほうが絶対にいいです。
今は、「新章」も含めて全ての9nineシリーズに手を付けることができます。
当時買った人たちはどんな気持ちで次回作を待ったのでしょうか。
そういうもどかしさを感じずに済むタイミングでこちらの作品に出会えて本当に良かったと思います。
キャラゲーとしても、シリアスゲーとしても、シナリオゲーとしても。
どちらかというと強烈に魅力的なヒロインに目が向きがちとはいえ、他の部分でも決して
劣ることのない傑作です。
紐解く決心がついたら、4本全て購入しましょう。全て読破したあとに「新章」を買うかどうかを
判断しましょう。個人的には「新章」まで終わらせたほうがスッキリするような気がします。
迷わず100点を受けた数少ない傑作です。