「笑い」という武器が薄くなったキャラゲーというべきか
恋愛ロワイアルを先に遊んでみたあとに試しに遊んでみました。
Asa作品が好きな人からは、「笑い」要素はある一定の時期になって薄まって、キャラゲー要素が
強くなってきただとか。たしかに言われてみればそうだなぁとこの作品を遊んでも実感します。
ヒロインは無難に可愛いです。絵未と八純のダブルセンターヒロインも可愛さは充分。
見栄っ張りや背伸びして裏目に出るなど、なかなか個性も際立っていて良かったと思います。
主人公のアルバイトを経て、雇ったヒロインが全員何故か好きになってしまうという設定も
恋愛ロワイアルを試した自分には全然違和感を感じない。この「変にモテる」というのは
何となく慣れてしまいますね。あまり現実味がないのでちょっとよろしくないとは思いますが。
あと、結局誰かのルートが「ハズレ」になるのも一緒だった。ちなこな姉妹はキャラクターや
性格は非常に良かったのですが、そもそもどういう流れで主人公のことが好きになったのかが謎です。
ちなつを立てて妹が引っ込むかと思ったら全然そうではなく、ただ惰性でエッチが交互に進んで
終わってしまう。もうちょっといい形でシナリオが作れなかったのかなと残念でなりません。
その他のルートは「並」でした。大きな見せ場というのは、結局のところ「絵未」「八純」を
選ぶ場面ですね。これが終わるとルートが決まりますが、やっぱり個別ルートは普通にエッチまで
進んでどこかで区切って終わりになる感が強かったです。
共通ルートはとても楽しく世界観を把握するのは簡単です。かわいいサブキャラもちゃんと
ルートあります。それなのに、月ちゃんのルートだけありません。
年下すぎる設定ゆえ仕方ないといえば仕方ないのですが、一番可愛くいじらしいサブキャラが
ここまで存在感を大きく出しておいてだと、流石にないなぁと思ってしまう自分がいます。
家族の中で一際圧倒的カオスキャラがいた流れがこちらでは全くなし。
ただ可愛すぎる月ちゃんだけというのも寂しい気もする。
三角関係が持ち味といえば持ち味ですが、全然ドロドロ感はありません。むしろ片方を選んでも
挫けずにアタックし続ける選ばれなかった方がいい味を出してルート演出をしている。
なかなか面白い全体像な分、いろいろとボリューム不足を感じるところが残念でした。
Hシーンは濃いのか薄いのかハッキリわかりません。立ち絵が崩れていないところは良かった。