みんなが積んでるコレはどうなのか
ダウンロード作品というものに抵抗感がなくなって積み上がる作品が多くなるに連れて
埋もれて埋もれて忘れそうだったので重い腰を上げてプレイすることにする。
発売日自体はさほど昔ではなく、作家はあの「ピロ水」先生ということから考えても、何でみんな
積んでいるんだろうという疑問は絶えないので自分自身が試してみることに。
腕のいい若手コックの主人公が田舎のお店に出向になってそこにいるヒロインたちとハーレムを作っていく。
まず、共通ルートが秀逸でした。さほどストレスを感じることなく珍しく普通に自然と音声を
聞き取りながら消化することが出来ました。世界観もそれでわかっていくので非常に楽。
選択肢次第でルート分岐システムなので、セーブポイントを間違えさえしなければ、共通ルートさえ
読んでいればすぐにヒロインルートに入れるのもだいぶ楽でした。
ただ、普通スキップするときには自動的に音声は省略されるはずなのが、コレ自体省略されないのが
ちょっと変わっているというかモヤっとするというか・・。ちょっとしたユーザーインターフェイスが
融通聞かないところが気になる。
そして、数多くいるヒロインを軽くぶち抜く魅力の真尋と杏子ママ。ちょっとやりすぎw
おっきくて魅力的なメインヒロインが束になってもこの二人の圧力には勝てなかった。というか
ママ若すぎてエロすぎるのは反則通り越してる!といっても名作の条件として魅力的すぎる
サブキャラというものはつきものではなるので仕方ないといえば仕方ない。
いろいろとサイト巡りをしていても、推奨される攻略順が見当たらなかったので、攻略順は適当でいいと思います。琴音をクリアするとママルート開放。一人クリアで真尋ルート開放。やりすぎレベルのアペンドで
全キャラ終わっても楽しみが思いっきり残されている。むしろメインルートなんじゃね?ってくらい。
基本ベースになる場所がのどかな田舎ということもあり、さほど全てのヒロインのルートで
逼迫するような場面はありません。ちょっとした波風が吹くくらいで、平凡といえば平凡。
すみれルートなんて、キャラクター的にもっともっと手に汗握るような展開を作れそうではあるのに
ちっとも緊迫した場面がなかった。ここがもっと洗練されていれば、評価も変わったかもしれない。
姉妹丼ルートもちょっとインパクトが薄かった。分岐システム上仕方がないといえば仕方がないのですが
まだまだ攻めても良かったのではないのかなと思いました。
声優さんは全て良かったのですが、見た目が幼いのに声が妙にオトナな人たちが多く、そのへんの
ギャップが気になる人がいるかもしれません。特にすみれの声が違和感強かったかなー。
だいぶ声がいい意味でオトナだったせいで、個別ルートに入ってどんどん違和感が強くなってくる。
あと、全てにおいて何となく「声質音質」が今ひとつな気がします。鈴谷さんの声が全然別作品と
聞こえ方が違っていて別人のようです。このへん自分自身が結構「声」重視な人だから気のせいなのかもしれないのですが、他の作品の声と全然違って聞こえて軽く混乱しました。青山さんの声?と正直思ったくらいです。
ツッコミどころが多いですが、総じて男性キャラは非常に良かったです。師匠、先生、大将。
彼らの存在感がこの作品を支えているといっても間違いではないくらいです。
ピロ水先生作品なだけあって、Hシーンは非常に力が入っていて見どころ満点。
ここが重視な人には満足度は高いです。全体的に多かったし個別ルートに入ると結構すぐにHシーンばっかりになって気付いたらエンディングというところまであるので、そっち目当てな人にはおすすめ。
シナリオは平凡で平坦、Hシーンはたっぷり。イラストは非常に魅力的。
ツッコミどころは結構多いですが、格安で手に入る機会があるなら手にしてもいいと思います。