夏に遊ぶ作品として推したい
ずっと長い間積んでいたのをやっと消化できました。
枕の作品は、これの前に「すば日々」をやっていて、読み応えのあるシナリオ、美しいグラフィックにすっかり魅せられていて、こちらはかならず遊ぶと思って確保はしていたのですが、結局手を付けるのに２年くらいかかってしまいました。
これは、「枕がキャラゲーを作ったらこうなる」という完成形であると。
シナリオゲーというふうに判断できる材料は十分にありますが、その前にキャラクターの個性や可愛らしさがそれ以上の魅力を感じさせます。
金剛石→ルカ→詠→ヒナ この順番でプレイしましたが、ルカが最初でも良かったかもしれない。
ルカと金剛石はどっちかというと「サブヒロイン」的なところかなと。特にルカルートはその要素が色濃い。
二人共軽めなシナリオルートなので、こちらの世界観を楽しむためにまずこの二人を消化してから
詠に行くのが理想的。
そして詠ルートがある意味メインルート。凄く読み応えがあって十分なシナリオと、ヒロインの魅力が
凄くいい塩梅でバランスされていてお見事としか言いようがない。
朧白の街に残されている伝説と密接に繋がっていた主人公と詠のつながり、愛情の積み重ねで奇跡が
降ってくるなど、結構定番っぽい展開も多くはありましたが、満足感は非常に高かったです。
最後に残されていたのがまさかのヒナルート。他のヒロインの中にちんまりと可愛く鎮座していた
女の子のルートまでが実は残されていて、結ばれるなんていうボーナスステージ。
しかも複雑な教会の登場人物事情まで一気に伏線回収が行われるというグランドルート。
ボリュームも十分で満足感も十分でした。
CVパワーが凄まじい。ちっこいかわいいヒナと成長したヒナの声の使い分け、豊かな感情変化
どれについても文句の付けようがありませんでした。
ヒロインのCVは全て完璧でした。神父も完璧。
ちょっと気になった点というと、Hシーンが非常に長かった気がしますね・・。
特にルカルート。かわしまりのさんきっと大変だったのでは。展開が一区切りしてからHシーンは
一気に降りてくるので終盤に重なってだいぶ抜きゲーちっくになりますが、シーンの数もバランスが
ちょうどよかったと思います。
驚いたのは、「ちっぱいヒロイン」が２人いるのにも関わらず、ヒロインの魅力が巨乳ヒロインに
負けていないという「絵の力」。これについては脱帽です。うまい具合にエッチな描写を見事に
演出しているせいで、見た目のプロポーションの物足りないんじゃ？という懸念を吹き飛ばしていて
スゲーって思いました。おっきなヒロインにはちゃんとズリズリも完備。
ボリュームも丁度いいくらいで、シナリオとHシーンのバランス、わかりやすいシナリオなど
魅力は十分以上の名作でした。高得点なのも頷ける。
お値段もしょっちゅう3,000円を切るくらいまで下がっているので、夏場おやすみのときに
一気に消化してみてはいかがでしょうか。きっといい気分に浸れると思います。