(18禁同人)ツクール製RPGという娯楽ジャンルをいつでも手軽に安価で楽しめる我々は、実はかなり恵まれているんじゃないだろうか
キャラクターの掘り下げ不足(多すぎ)と設定の説明下手、という
欠点はありつつも、その他の作り込み・バランス・
やり込みはかなり丁寧な仕事だと感じた。
シナリオそのものに中身は無くとも、町の住人の台詞や、
BGV・BGMのチョイスなど全体的なディレクションの質が高いだけで
世界(雰囲気)が生まれ、普通に熱中して遊べるのがこの手のRPGの強みだろう。
触手/エロに対してあっけらかんとしてる妙な可笑しさも、
ほのぼのファンタジーの世界には会っている。
ツクールのシステムの問題とのことだが、控えキャラに経験値が入らず
永久にベンチ入りとなってしまう傾向だけはやや残念か。
頭を空っぽにして遊べる点は評価出来るが、
コメディにも燃えにも特化している部分はなく、クリア後にはほぼ記憶に残らない。
であれば、これだけ構築出来るゲーム性に加え「人間ドラマ」を描けるかどうかが
もう1つ上の世界に行けるかの鍵になるのでは、と感じた。
ただ、商品として1000円前後でこれだけ遊べるのだから
無いものねだりというわけでもないだろうが、
コスパ面では満足出来る、という作品。