ファンタジー戦記物のSRPG。絵柄とシステムに癖があるが、味のある作品。
重要なシステムとして普通に「キャラロスト」する。
加入時にステータスの低いメンバーが離脱しやすく、ここはネックだったかな。
絵柄は慣れるものの、メレオネはもう少し魅力的に出来なかったの?とか
ウィラが女性に見えないとか、スポポンドはあんまりだろう、とか。
逆に、メレオネの弟子2人が男に見えなかったり、主要メンバーの何人かは
悪い意味で中性的だったり、シリアスな話のはずなのに、
ネタキャラみたいな顔が多かったり、絵についてはそんな印象が残った。
大王とか、分家とか、オッサン連中の方が魅力的に描けている。
あとは後半、敵の数がちょっと多すぎるような。
「SRPG=主人公軍団の局地戦」をリアルに表現したい気持ちは分かるけど
さすがにダルかったです。
キャラ的には、どうにもネタキャラみたいなイロモノ系、
あるいは要らないんじゃないの?ってキャラが目立った。
ミコラ兄弟、ナイト、クロウとか色々。
そんなキャラ性と戦闘の長さによって、抗帝軍になってからの中だるみ感は
かなり強い。メンバー死亡リロードをやると、さらにダレてくる。
やっぱりロストの実装はデメリットの方が多いんでは?と。
とまあ愚痴だったんですが
内容的には少し凝った王道、という感じで気が付けば熱中していて、楽しめた。
作者自身が楽しんで、好き放題作っている点はプレイしていて伝わって来て
それはとても素晴らしいと思う。
ただ、言われるほど良いかと言うと個人的には少し違うかなと。
デミライトとハルカの幼少時代といった、シナリオ上欠かすことの出来ない部分が
描かれておらず、それがキャラクター全般的に言えるという部分が痛い。
なので、どうにも展開が突発的に見えたり、
絵柄の問題もあって、キャラクターの人物像が掴みにくくなっている。
良い台詞はある、でも喋らせているだけ、という印象。
主人公ハルカにしても、人物像がどうにも確立されていない感じが
最後まで拭えなかった。
裏切りや復讐の戦記を書くのが好きで、人間を描くのは苦手なんだろう。
結局、ペコとかジェヘララとか好きなんですけど、
ゲーコとかデスとか酷いだろう、とか
極端な感じを楽しむキャラゲーという評価。
BGMがもう少し良ければ…なんてね。