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EN+さんの任侠華乙女の長文感想

ユーザー
EN+
ゲーム
任侠華乙女
ブランド
しゃくなげ
得点
70
参照数
1071

一言コメント

基本的に瀬戸の花嫁のようなどたばた、なのだがあそこまで笑えない。また、シリアスな場面に緊迫感がなく、描写が薄っぺらい。しかしエロい。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

キャラが設定に見合うだけの雰囲気を持っていない。

まず冬真。
千夏が組長になってから冬真が若頭というのはわかるが、
先代が存命中にはいくら頭が切れようが強かろうがあり得ない。
冬真を学生にせずに30ぐらいの女傑にすればよかったのに。
それぐらいならゲームだし受け入れられたはず。

そして大周。
弱すぎる。間抜け。もっと凄みを持たせるべきだった。


次にグラフィックや音楽の問題(主にシリアスな場面にて)。

まず、絵師の選択を間違っている。
双龍の絵は非常にかわいくて好みなのだが、任侠には合わない。
この人がシリアスな場面を描くのは厳しすぎる。
マジ切れしててもかわいく拗ねているようにしか見えない。

また、音楽はシリアスな場面での緊迫感を表現できていない。
なんかコメディー内のシリアス(なふり)な場面ぐらいにしか感じられない。


まあ要は、任侠ごっこの茶番に見えるということ。
瀬戸の花嫁のようにぶっ飛んでればそれでもいいが、
中途半端にシリアスにしたので問題となってしまった。


良かった点

まず、千夏がかわいい。
千夏ルートも悪くないが、菜摘ルートではかなりのもの。
菜摘ルート終えてからもう一度千夏ルートをやってしまった。

そして、エロい。
尺は全体的に短いけれども、数は25となかなかのものだし、
ヒロインが皆非常に感じやすくエロかった。満足。


コメディーのつもりで買えばそれなりには楽しめるかと。
なかなかエロいしね。