他の戦争ものとは明らかに異なるゲーム。グランドルートで評価を下げたが、それを除けば名作といっていい。
戦争ものというと一番多いのは、
明確な目的→主人公大活躍→勝てないはずの戦いに勝利
というものだと思うが、本作は違う。
主人公はスーパーマンではなく、等身大である。
また、ゲーム開始時から戦況が絶望的で、
しかも戦う目的さえ定かではなく、足元がおぼつかない。
この無力感のようなものが上手く描かれていた。
この時点でかなり高評価。
さらに、ところどころに入る、戦争ものでは避けられない死のシーンが素晴らしい。
わざとらしさがなく、非常にリアルに感じる。
名場面・名台詞のオンパレードである。
ますます高評価。
問題なのは最後のグランドルート。
シナリオはよいと思う。
批判の多いラストの描き方も自分はあれで構わない。
何が問題かって、演説である。
上手く説明できないが、急にリアリティーを感じなくなった。
ただ、自分は車輪でも演説の場面で、なんだかなぁ~、と思ったので、
ひょっとしたら私が演説が嫌いというだけなのかもしれない。
車輪の演説で感動する人なら大丈夫かもしれない。
グランドルートで-5点。