『革命』と題したからには、もっと他にやりようがあったろうに・・・。
自分は無印(2007年発売)はプレイしておりませんが、
2008年発売の『真・恋姫†夢想』にハマってからというもの、萌将伝、英雄譚3作を経て、
ずっと恋姫シリーズのファンでした。
中でも魏編が一番好きで、それだけに今作には大きな期待と、
同じくらいの心配を胸に発売日を待っていました。
・・・読了後の総合的な印象としては、爽快感よりも、がっかり感の方が強かった。
以下、気になった点を書いていきます。
■戦闘パートについて
単純すぎると言われた真恋姫のものから一新され、
某カードゲーム風のシステムになりました。
単純に殴り合ってHPを削り合うだけでなく、
『統率力』が0になると行動を1つキャンセルする・されるため、
ある程度考えて戦わないと勝てない仕様で、
これはなかなか面白かったです。
ただ・・・。
本編をクリア後、もう一度最初からプレイしてみると、
ユニットごとに設定されている『熟練度』が全て初期化されているのはどういうことなの・・・と思いました。
拠点イベントの未読分を埋めるために周回プレイしつつ、
全キャラクターの熟練度をMAXにしよう!・・・と思っていただけに、
周回プレイの楽しみが1つ減ってしまったのが非常にがっかり。
『熟練度』の引継ぎについては今からでもアップデートパッチで改善してほしいです。(できれば次作も)
■拠点イベントについて
ずっと疑問だったのですが、行動回数の制限って何か意義があるのでしょうか・・・?
周回の手間がかかるというデメリットがあるだけで、
しかも本編ストーリーの最終的な結末(主人公消滅)が同じなわけで、
同じ結末に向かって何度も何度もプレイを繰り返すことになるわけです。
『最後のシナリオまで読破したキャラクターが本編中のセリフが一部変化する』
などのメリットがないと、正直つらいものがあります。
(実際、一部のキャラクターが個別イベントで見せた『主人公との関係の変化』が
本編に反映されていないことで矛盾が生じる場面が複数ありました)
あと、拠点イベントの外観ですが、ただの可動式リングから選択するのではなく、
萌将伝であったような『お城のマップ』の中にキャラクターの顔アイコンを表示して
「どの場所に行けばどのキャラに会える」といった仕様ならばもっと面白さがあったかと思います。
■キャラクターボイス(CV)について
真恋姫の頃からおよそ10年も経過しているわけで、
一部のキャラクターのCVが別の声優さんに交替していたり、
声が全然違っていたりしました。
(メインキャラクターの中でも特に重要な夏侯淵が声優交替ということで
色々言われていたようですが、自分はあまり気になりませんでした)
中でもとりわけ気になったのが、
・周瑜(かわしまりのさん)
・・・・声、本格的にやばくないですか?
ノドの調子が悪いとかちょっと風邪気味とかいうレベルですらなく、
深刻な病気か何かなのかと心配してしまうくらいの、ガラガラに枯れきった声で、
聞いていてとてもつらかった。
・呂布(井村屋ほのかさん)
一言感想「誰!?」
キャストの変更はないはずなのに、それまでの呂布とは似ても似つかない演技・声質・・・。
属する陣営は蜀なので本格的に絡むのは第3作(蜀編)になるのでしょうが、
このままの形で続けて大丈夫なんでしょうか・・・?
■最後の結末について
・・・・・・・はっきり言って、一番期待していて、一番がっかりしたのがこれでした。
真恋姫当時にも、本編ストーリーの最後に一刀が消滅してしまうことを惜しむ声が非常に多く、
繰り返し論争が交わされたり、一刀が帰還するようなifシナリオのSSなどが多数投稿されたりと、
その反響の強さをつぶさに憶えています。
本作では、『革命』とまで題したからには、旧来の悲劇的な結末に加えて、
プ レ イ ヤ ー の 選 択 次 第 で 一刀の消滅が回避可能になるような、
あっと驚くどんでん返しが待っていてほしかった。
(選択肢次第でトゥルーエンドとハッピーエンドに分岐するような感じといえばいいでしょうか)
それがないまま、同じ結末『のみ』で終わってしまい、周回プレイをする気力はおろか、
2作目(呉編)、3作目(蜀編)を購入する意欲までもが壊滅的に減退してしまった有様です。
公式サイトにて追加コンテンツが配信されるとのことですが、
新キャラの個別イベントなんかよりもそうした形での本編救済がよかったよ・・・。