里伽子は仁の嫁、航は会長の奴隷(オベイ)
本作のシナリオには多数のライターが関わっており、丸戸以外のテキストには、やはり違和感がついて回ります。ただその点を差し引いても、このゲームをやらずしてパルフェ、こんにゃくを語ることは出来ないでしょう。それだけで90点を付けるだけの価値が、カトレア記念日、里伽子抄、この冬空に歌声を、この星空に思い出を、そして何といっても脱カトレア記念日にはありました。特にこの脱カトレア記念日ですが、このシナリオで最も特筆すべき場面は玲愛がメインではありません。ブリックモールで行われた仁と玲愛の結婚式、そこで送られた里伽子からの祝電です。パルフェをプレイ済みの皆さんなら分かるように、彼女は、彼女自身の、そしてま～姉ちゃんのルート(丸戸のミスによりかすりさんルートも)以外では、仁の前から姿を消します。そんな彼女が唯一自身の想いを仁に届けるこのシーンは、バックでつま弾かれる「つまんない恋」で高められた情緒を、これでもかと掻き乱してきました。彼女自身のシナリオである里伽子抄を含めても、これ以上のシーンはフォセットにはありません。そう断言できます。
ちなみにクイズはめちゃくちゃ楽しいです。