ロープライスの雰囲気ゲーであり、泣きゲーでもある作品 要所要所で描写が抽象的すぎるので、真のSF好きは憤慨するかもしれないかな
雰囲気ゲーと書きましたが、雰囲気を楽しむのではなく、雰囲気（ノリ）で楽しむゲームという意味です。そうしないと泣けません。
ロープライスですが、そこら辺のフルプラ萌えゲーよりかは印象に残りました。
アトリという少女ロボットとの邂逅から、仲睦まじい関係になるまで十分すぎるほどに書いてあります。そこからの別れに対しても一定の評価をして良いと思います。
しかしながら、退廃した世界という大変面白い背景であるにも関わらず、退廃した理由もなんかよくわからんけど海面上昇した、というだけでなにも語られない。
アトリもここまで高スペックで人間に近いのに、そう作られたヒューマノイドだから！で済ましてるのもSF好きとしては非常に残念だった。
一言で言えば、ご都合主義。
某シーンでアトリがあれだけ何度も殴られたりしたら壊れるとか言っておきながら結局今までと変わらなかったし。
このゲームでアトリとの時間以外を考えると凄く薄っぺらく感じてしまう。クリア直後は良いゲームだったな、と思いましたが、やっぱり色々端折りまくってるのが悲しい。ミドルプライスくらいだったら良かったのかもしれません。