エロゲと全体最適について。
フラフラといろんなエロゲをプレイしてきたけど、根底にある価値観としては「全体最適の否定」があるかなあという気がしてきた。
世界を救うために誰か一人(大抵はヒロイン)を犠牲にしようとする目論見であったり、あるいは世界の進歩のために人体実験を繰り返す組織であったりなどは主人公の手で破壊されるのが大概のオチになっている。
エロゲという媒体との相性という話もあるのだろうけど、本質的なところとしては、我々がそのような話が好きというのがあるのだろう。
翻って、我々の人生はどうだろうか。「合理性」の錦の御旗のもとに、安直な全体最適を目指していないだろうか。トロッコ問題で必要なのは一人を犠牲にするという小賢しい理性ではなくて、それを超えた意志と行動である。これは私自身も大いに反省しなくてはならないところだ。