いろんな意味で2007年画期的エロゲーNo.1であることは間違いない。
画期的その１・・・3Dキャラのビジュアルが画期的！
これはHPに公開されていた時点で分かっていたことだが、実際に手にとってやってみるとあまりの美麗さに興奮せざるを得なかった。前作らぶデスもトゥーンレンダリングを使用した可愛さという点では十分満足できるものであったが、今作２をやるとそれらでさえあまりにもしょぼく見えるほどの桁違いさです。前作ではまだ不足であった美麗さ、グラのきめ細かさ、そして髪の毛の柔らかさ等全てが現時点で究極であるといっても過言ではない。しかも３Dの表現もおかしくなく、ADVパートでの会話における仕草、イベントシーンでの活発なアクションを十分に満足させるものです。未だ髪や服装の一部が体に食い込んだりするというお粗末な部分もあるものの、それを差し引いてもこの３Dには最高級の賞賛を贈らねばなるまい。
画期的その２・・・要求スペックが画期的！
これはもう既にこのサイトのレビューユーザーにも散々言われていることだが、上記の３Dグラを存分に楽しむには、そんじょそこらのメーカー製廉価版PCでは箸にも棒にもかからんレベルである。そもそも占有HDD容量が11GBってなにソレ？って感じです。おそらく殆どのエロゲーユーザーがこの高い壁に弾き飛ばされている事だろう。かく言う私もその一人でした。体験版が出た頃は某S製のPCを使用していたのだが、キャラ１人なのにFPSがたったの６という体たらくで、あまりのカクカクぶりにこれはやばい、と思った。で、勢い余ってPC初自作(笑)。おかげでサクサク快適にプレイできました。
ちなみに私のプレイ環境スペックは
CPU：Core2 E6600(2.4GHz)
メモリ：DDR2(PC5300) 1GB×2
VGA：GeForce7600GT ビデオメモリ256MB
Cドラ空き容量：40GB(インストール後)
これでキャラ１～２人でFPS３０前後、キャラ３人以上でもFPS２０前後は確保でき、十分快適にプレイできました。
でも多分、ここまでスペック必要ないかもしれません。個人的な考察ですが、CPUはデュアルコアである必要は全然無いかと思います。Pen4で1.6GHzあれば十分ではないでしょうか。実際手持ちのNotePCはそれ位で何とか動きましたし。おそらく一番重要なのはメモリ(ビデオメモリも)容量とスピードだと思われます。推奨は１GHｚ以上と書いてますが、１GHzジャストでは間違いなくダメです。タスクマネージャで消費量監視してみるとらぶデス２本体で約９００MB、PC全体ですと常時1.2GB、瞬間最大で1.6GB消費しています。そうするとやはりメモリは最低でも２GBは必要ですね。しかも、一世代前のDDRではアクセススピードが遅くてダメでしょう。なぜなら前述した私のメーカー製PCは２GB（DDR PC3200)まで増設していましたが、まったく貢献されていませんでした。
また、VGAもしかりでGeForce7Xクラスだけではなくて、ビデオメモリが２５６MB位無いとこれも速さには貢献してくれないと思います。このあたりがメーカー製PCではついて行けない原因でしょうね。
一部ではあまりの高スペックに批判が出ていますが、でもいつかは訪れる時代の流れではないかと思いますね。今はこんなハイスペック３Dエロゲー自体がillusionグループしか見当たらない少数派ですが、このグラフィックに高付加価値がある限りいつかは来る流れでしょう。現に待望の次期人工少女３の要求スペックも今作に負けず劣らずのハイスペックですし（ついにDVD２枚組だし)、３Dエロゲーを望むのならそれなりのハードは要求されても然りかと。コンシュマーだって今時スーファミ、PS1のレベルで満足するユーザーはもう多くないでしょう？かと言ってPS3が望まれているとも思いませんけど(笑)
画期的その３・・・プログラムのお粗末さが画期的！
これだけの３D技術を持ちながら、何故か根幹のプログラム自体はあまりにもお粗末。上記スペックで３D自体は快適に動いても、しょっちゅう不明なエラーで落ちまくりました。しかも誤字脱字多い！いつの間にか主人公の苗字の書き方変わってるし(笑)オイオイ、いくらなんでも主人公の名前は間違えんなよ。でも、そんな程度では画期的と言わない。画期的な理由はそのフォルダ構成。Cドラに生成されたプログラムフォルダの中身を見てもらえると分かりますが、なんと全ての台本、セリフがｔｘｔファイルで構成されているんです！当然中身丸見え。しかも自分で編集できる！と、言うことはですよ、つまりゲーム中のあらゆる誤字脱字は自分たちで勝手に編集せえと？うひゃー。こんなセルフサービス見たこと無いですよ！OP,EDムービーも当然素で置かれているので先にWMPで見ちゃえます。それどころか音声ファイル(.ogg)だってWMPで無理矢理再生できます。こりゃ、センスのいい人なら自作でまったくのオリジナルシナリオ作れますね(フカヒレプレイヤーみたいに)。こんなサービス見たこと無いでしょ！うーん、画期的！
画期的その４・・・パッチファイルの多さが画期的！
まあ、確かに多いですが、私個人的にはそんなに多いとは思わないんですよね。現時点でv1.07ですか。前作はv1.10まで行きましたからねえ。しかもギガパッチでもないし。TEATIMEにしては良く出来たほうではないですかね(笑)。と、思うそんな自分はかなり麻痺しているのかもしれません。
画期的その５・・・プレイモードが画期的！
このゲームの売りの一つでもありますが、ゲーム中一応シナリオあるんですけどそんなシナリオの流れ関係なくいきなりH突入できます。しかもちょっとレイプまがい。屋内、野外、人数関係ありません！その気になればキャラ全員を１箇所に集めて６Pヤリ倒しだって可能！６人全員とHして裸のままで並んで寝ている女の子を眺める様はまさに鬼畜！しかも会話モードでシナリオに復帰すると、あんなに怒っていたキャラが喜んでいたり、共に戦います(爆笑)。シナリオを破壊するにも程があるって。しかも無駄にマップに凝っていていろいろ歩けますが、意味があるといったらアイテム集めくらい？しかも集めたアイテムもバットとかボールで女の子殴るって．．．あんなかわいい娘達を殴るためのアイテム設定って製作者たちは一体どういうセンスでこのゲーム作っているんですかね？なんか無駄なところで労力使っているような．．．
私個人的な考えではシナリオはそこそこ出来ていると思うんですよ。だから、いっそのことフリーモードはシナリオから完全に外して、完全なフリーモードとして独立させれば良かったんじゃないかと思いますね。あ、それだと誰もシナリオやらないか(笑)
もしくは、あそこまでマップを作り上げているんならいっそのことRPGのようにマップの中で会話していって話を進めていくなり、好感度あげてHしていってエンディング迎えるとかすれば良かったんじゃないかと。そのほうが新しいジャンルを作り上げられそうで面白そうなんですけどね。
その他雑記：まあ、色々と書いてきましたけど、基本的にスペックの高さ、バグの多さに目をつぶれば、シナリオもそんなに悪くも無い平均レベルのものだし、キャラは間違いなく可愛いし、うまくやればものすごく化ける可能性があると思うんですよ。何が致命的かって、この素晴らしい素材をTEATIMEが扱っていることですよね。それがこのゲームの一番の問題点でしょう(笑)
あー、この素材をぜひTYPE MOONや戯画(企画屋チーム)、Nitro+に扱わせてみたい。一体どんな神ゲームが出来るんでしょうか！？