あああぁぁぁLiar-softのゲームしてるぅぅぅ~~~(恍惚)
↑ゲーム起動後にOPを見た時の心境
ライアーソフトのゲームって独特の雰囲気がありますよね
フェアリーテイルシリーズ以来にプレイするから余計にそう感じるのかもしれません
テキストに詩的な表現が多々あるので迂遠な言い回しだな、と思う人も居るかも
そのせいで1~2章でギブアップするというのは実に勿体無いと思ってます
3章から徐々に面白さが増していくので最後までプレイしてみて欲しいかなと
全END終わった後、サブタイトルの"堕落の園の乙女たち"という意味が分かることでしょう
ネタバレ全開です。
少し設定が多いのでメモした物を置いておきます。
■世界観
中央:人工交配が主流/性交は軽蔑に値する罪という価値観。老いを恐れるがため機械人間になることを望む
紛い村:中央に憧れる集団
外辺部:既存の性交が主流/現在、私達が生きている世界の価値観
※"中央"は都市部みたいなもの
プエラリウム = 研究施設/学園
目的はエヴァーメイデンを造り出すこと
機械人間(ホムレム)の大量造化がエヴァーメイデンの継承に次ぐ目的
■メイデン
人々の生活を豊かにする存在
メイデンになる資格:「造化室」の"乙女の玉座"に座りガラスドームの花を咲かせる。咲かせるためには祈るだけでいい
■エヴァーメイデン
※表向き:"とこしえの乙女"、卒業生で最も成績優秀と認められた者に送られる称号
"中央"を支えてきた神
高度計算機とエテル造化術の複合された一種の機械。別称:デウス・エクス・マキナ
人々の生活を見守り、機構に造化の指示を送る存在
プエラリウム内の建造物の配置は人の体内(内蔵)を模している。つまりエヴァーメイデンの身体がプエラリウム
通称"メイデン計画"
エヴァーメイデンになれなかった者は"自我なき脳のみ"が
システム(エヴァーメイデンに命じるままに機械的に造化を行う)に組み込まれる
※埋葬処理を施し薬によって自我を奪う。その脳を有機物でできた計算機として使う
過去にロビンが赤い配管(自我を奪う薬)を壊してくれたお陰で、物語開始時におけるプエラリウムでは自我が奪われるようなことは無かった
■特進クラス
メイデン資格を得る際の試験において基準値以上の花を咲かせたことがある人
またエヴァーメイデンとなり得る候補生
■ネヴァーメイデン
エヴァーメイデンの滅びを感じ取った民は自ら(神)の模造品を作ることを願った
上手く複製出来なかった物がネヴァーメイデン。別名"出来損ない"
判断力と造化機能を制御できない存在。無秩序に異造化する
エヴァーメイデンの滅び:高度計算機が経年劣化で近い将来動かなくなることが分かっていたがエテル造化術を用いても手が出せない
■造化/逆造化
エテルを組成し物質を生成する/その逆に造化した物質をエテルに分解する
夜の学園はプエラリウム全体の昼のゴミを綺麗にするためや不要情報シマンの欠片の逆造化現象
■メイデン・コルセット
下半身に付ける装身具
目的「不要情報」の選別。当初の目的は「性欲(性知識)を排除」するため("中央"思想)
不適切な思考、記憶をシマン(智見種)へ排出可能(パヴォーネが使用後、白いシマンから黒いシマンに変わっていた)
暴走事故後から設定「不要情報」が「過去のプエラリウム」に変えられた
しかしルクがアルエットと関わるうちにその機構が処理しきれない状態になる
夢という形で過去の記憶が見えるようになっていく
私室に居ると夜半に急激な眠りに襲われるのは睡眠薬が投与されるため
■機械人間(ホムレム)/造化人間
造化によって造られた人間
解体方法は3つ
1. 首と頭部の堺にある造化文字を削り組成を維持できなくする
2. 逆造化でエテルを分解。口腔接触が特に有効
3. 生命維持が不可能なくらいの損傷を与える。この方法はエテル分解されないため別に処理する必要がある
■アルエットは何者か
家族で旅をして暮らしていた人間
メイデンの資格があるためプエラリウムへ
物語開始時には機械人間として登場する(オルロによって認識/思考能力が低下させられていた為、記憶があやふや)
本人は「エヴァーメイデン接続機構 旧型」に居る
この「旧型」に残された権限でアルエットの機械人間を造った
※この辺りの流れは「■崩壊事故」を参照
ルクはアルエットが生きていることに動揺したためエヴァーメイデンの矜持として彼女(機械人間)を殺した
作中(共通)で3度殺しているが、それは上記の解体方法の1~3全てを行っている
オルロの正体は人工全脳EVE typeR-Maid-E・N 0L0R 通称エヴァーメイデン
何かとアルエットを手助けする。プエラリウムが身体
■ルクの過去
紛い村生まれの人間。母親が狂信的な"中央"信者
エヴァーメイデンになるために教育させられたこともあり一般的な観念を歪められて成長してきた
プエラリウムに行く日に
「あなたが旅立った後、間もなく私は死にます。だから後ろを振り向いてはいけません。私を思い出すことも禁じます」
と、母親に言われるほど
プエラリウムの研究員から花を造って欲しいと頼まれる
しかしルクは本物の花を知らない
プエラリウムには生きている花はあるが、今迄の暮らしで触ってきたのは石の造花だけ
その影響が多分にあり生きている花を造れない
このことをアルエットに知られてから物語が大きく動き出す
■崩壊事故
ルクは初めて「新型」で行われるエヴァーメイデンの接続実験に参加しようとしていた
アルエットは廃棄前の「旧型」を使って森の中の空き地にルクのため花園を造ろうとした
造化中は本人がルクを花園へ誘えないため、アルエットに情が湧いていたオルロは彼女の機械人間を造る
花園を造ったこと、花冠をあげたことがルクを精神的に追い詰めていたことを知らなかったアルエット(機械人間)はルクに殺される
それによってアルエットは精神的外傷を負う(機械人間だった時の意識も本人とは繋がっている模様)
※アルエットの傷を触れないように全てを思い出せるように七不思議をオルロが作った
その後、ルクの精神が安定していなかったため接続実験中に事故が発生
この時に機能が完全にルク(新型)へ移行されエヴァーメイデンとなった
ルクは地下を廃棄、地上を学園に、逃げ遅れたアドラーを先生にし、候補生は生徒にした
異造化した生徒の暴走を止められる人員は居ないのでルクの機械人間(執行人)が行うことにした
本人は「新型」に入って造化している
ルクはアルエット本人(機械人間ではない)を殺したと思い込んだままこの物語が始まる(ゲームスタート)
■七不思議
一. "時計塔の鐘"、鐘が鳴る時、学園が滅びる
→エヴァーメイデン 接続中の被験者の脈拍が一定値を超えた場合に鳴る。エヴァーメイデンの動揺は世界の破綻と同義
→「新型」はここに存在する
二. "滅びの花園"、怖い目に遭う。ある少女が殺されたという噂あり
→少女というのはアルエット(機械人間)のこと
三. "歪んだ花嫁"、夜中になると像が動いて人を襲う
→ネヴァーメイデンのこと
四. "礼讃祈堂に開いた地獄への門"、礼讃祈堂の地下に地獄への門があると言われている
→研究所のこと
→「旧型」はここに存在する
五. "図書館の禁断書架"、明け方近く図書館に入ると禁断書架への道が開かれる
→ルクが無意識に造化した花園のこと
六. "いないはずの生徒"、 それなりの時間を一緒にいた/会話したのに顔も名前も思い出せない
→恐らく白いシマン(智見種)のこと(アルエットのことも含むかもしれない)
七. "七不思議をすべて知った者は怪異に連れ去られる"
■章毎の乙女(ネヴァーメイデンにより悪しき種を埋め込まれた/異造化された生徒)
1章:「クレマチスの乙女」/レン、ロレット
2章:「ひまわりの乙女」/マコー
3章:「月桂樹の乙女」/ロビン、キャナリー
4章:「黒ダリアの乙女」/パヴォーネ
「ネヴァーメイデン」/アヴェルラ
■各END概要
【頷く】を選んだ後はアヴェルラENDと言っても過言ではないルート
アルエットはアヴェルラに逆造化される
過去の回想が始まる
アヴェルラは"中央"で誕生しながら「肉の子」であったがゆえ侮蔑されながら生きていた
そんな中、メイデンの資質ありとされたアヴェルラはプエラリウムに行くことを決意する
プエラリウムの生活の中、アルエットと関わっていくことになる
研究員が落とした欠片からエヴァーメイデンの真実を知ったアヴェルラは首位の座から引き落とすためルクへ欠片を渡す
その後、暴走事故が発生。アルエットのことが気になったアヴェルラは学園中を探す
礼讃祈堂に地下があることに気付く。地下に居る間に地震による崩壊で致命傷を負う
死を覚悟した時、"ネヴァーメイデン"が目の前に現れアヴェルラはそれに飲み込まれた
ネヴァーメイデンからの情報から崩壊事故はエヴァーメイデン候補の接続試験中にルクが精神不安定になった際の物だと判明する
その不手際で一時的に施設内の制御が出来なくなった。ネヴァーメイデンはその時に脱走した
アヴェルラはルクが精神不安定になったのは、何かがあってアルエットが死んだからでは、と予想
次の日以降からアルエットのことを思い出せないアヴェルラ
ネヴァーメイデンの力でルクが"過去のプエラリウム"の情報をメイデン・コルセットを使って思い出せないようにしたことが判明
追想が終了し、ルクがエヴァーメイデンに接続しているプエラリウム深層へ行きルクを引き剥がす
代わりにアヴェルラが入り新しい神となりプエラリウムを造り直す
アルエットと話し、肌を重ねても"造り物"ということが頭を過るアヴェルラ。知らないうちに蘇らせては殺しを繰り返すかもしれない
狂気に取り憑かれているかのように外では風が吹き荒れていた
という終わり。
最初に見れるENDなので少し多めに書きました。
【あなたを愛している】を選んだ後はBADEND
ルクがそのままアルエットを殺した後、自死する
プエラリウムは崩壊する兆し
TrueEND
「旧型」から抜け出したアルエットが適切な場所を行くことで到達できるEND
ロレット除いた全員が生きていることが判明
アルエットはルクに会いにいくため時計塔へ
アルエットが我を貫くことでルクが神から一人の女の子へ堕ちることになる
アヴェルラだけはネヴァーメイデンの影響もあり辛うじて生存している状態
エヴァーメイデンは元の管理者オルロに戻る
近いうちにエヴァーメイデンの機能が動かなくなること、それによって自由が得られること
機械鳥を飛ばした範囲内に人が居そうなこと
そんな希望を以って物語が終幕を迎える
■最後に
第3実験室や第5実験室の話が出たときは、一人の意識かクローンみたいなのを別々の場所に分散させて
何か実験しているのかと思っていたがそういう展開では無かったことに何故か安心しました
アヴェルラは最初に到達できるENDを見ていないと心情が分りにくいキャラなので是非見ておきましょう
この作品の中で一番好きなキャラでした
ルクはもうちょっと心情の深堀りが欲しかったなと思いました
直前にプレイした「ふゆから、くるる。」では割とボロクソに一言書いてたが
【個】と【集】という意味合いではこの作品も同じかなと
だけどこの作品は人間味があるテイストだったのが良かったです
以下、少し気になったところ
声優さんの使い回し
物語に没入させる上でメインキャラの声優さんをモブキャラにも使うのはオススメはしません
最初だけだったのでそれほど大きくは気になりませんでした
喧騒の声に男性の声が入ってるように聞こえる
設定/居場所的におかしいかなと
システム
フルスクリーンにする手法/方法が古いです。解像度に合っていないと横に引き伸ばされます
※フルスクリーン→ウィンドウとした時にフォルダサイズとかおかしくなる場合がある
関数使って現在の解像度のサイズを検出する方法か、可能なら仮想フルスクリーンで出来るようにするべきかな(アンケートに書いておこう・・・)
これがきちんと対応してれば80点くらいにしてました
フルスクリーンで解像度が合わない方はフルスクリーンにするアプリを使うと良いでしょう
追加ミニシナリオもあるのでOHPを忘れずにチェックしよう