客観的には凡作の域を出ないが、個人的には高評価。システム・シナリオともにもう少し煮詰めれば良作・名作になり得たかも。
このゲームに搭載されたチャプター・セレクト・システム(C.S.S)が面白く、
プレイヤーは自分でセーブをすることなくプレイする事も可能。(別途、セーブ機能も用意されてはいるが)
ただ、選択のやり直しが簡単なためかフラグ成立が分かりにくくもなってしまっている。
実際、メーカーサイトの掲示板を読むと一部のエンディングが見られずに詰まってしまった人も多いようだ。
フラグの成立を表示(アイテム形式にすると、ゲームとして馴染んでいいかもしれない)すれば、もっと使いやすいシステムになっただろう。
# これを突き詰めていくとYU-NO(elf)のADAMSになってしまうのだが。
BGMはこれといって印象に残った曲はないが、聴きやすく、BGMとしては合格点。
マイナスなのが、シナリオの短さ。
このゲームのシステムでシナリオを長くすると開発時間が急激に膨れあがるためだろうか、
シナリオはかなり短い。(Hシーンは一部を除くとシナリオに影響しないため、実際の本編部分はなおさら短く感じる)
またその短さゆえか、最後の方の展開が唐突な感じになってしまっている。
シナリオによってキャラクタの魅力が引き出されている部分はほとんどない。
基本的な設定は抑えてあるので、もう少し緩やかに物語の全容が見えてくるようになっていれば良かったのだが。