絵◎、音楽◎、シナリオ○。シナリオは突出したものではないけれど、前作よりはしっくり来る感じ。
グラフィックは原画が杉菜氏ということで文句無しだけど、
塗りがずいぶんとあっさりしていたかなと。
スタッフが違うのだしカルタグラの頃の塗りにしてくれとまでは言わないけど、
もう少し艶っぽいほうが杉菜絵に合うように思った。
あと旧作群に比べてグロが少ないのもちょっと残念なところ。
普通に考えたら首ちょんぱの時点で十分アレだろうけど、
カルタグラの乙葉の死体を見ている身としては物足りなく感じてしまった。
規制の影響がこういうところにも出ているのだろうか?
BGMはさすがのLittle Wing。
今回は発売日に別売りのサントラを買わなかったけれど、やっぱり買おうと思う。
でもできれば初回特典でお願いします……
シナリオは館モノということで、そこまで奇をてらったものでなく。
今までの作品と比べると、納得して終わってくれるのがいい。
そういいつつも真犯人の正体を知ったとき、驚かされたわけですが。
……犯人だなんて、さっぱり疑ってなかったよ、この人。
さて、このゲームの最大の問題点は推理システムだと思う。
殻の少女でビミョウだった捜査パートをさらに面倒にしたようなシステムで、
進行表があるという部分では殻の少女から進歩しているのだが、
多くの方がすでに書かれているように、今時選択肢総当りは厳しい。
総当りにするならせめてクイックロード/セーブを実装して欲しい。
しかしまぁ、フラグ立てが面倒すぎて、犯人が分かっているのに証拠が見つからず、TrueEDを見るのに何度失敗したことか。
途中で自力攻略を放棄してしまった。
話は面白いのだけど、システムに難があるためにつまらないゲームになっていると思う。
しかもTrue失敗ルートを見ると真犯人が全て分かってしまうので、
そのあと頑張ってTrueEDを見ても興醒めするだけなんだよね……
ただ、娘九歳、いや娘救済システムはやっぱりいいね。
前作の終わり方が……な感じだったので、頑張れば生き残らせることができるのはアリだと思う。
システムがよければもう少しいい評価になると思う。
これからもデフォ買いしていくつもりなので、今作の評価を踏まえて次回作での更なる飛躍を願いたい。