うーん、蛇足な感じがしたことは否めないかなぁ。
・死神の花嫁(ごぉさん)
ありきたりーな話だったなぁ、としか印象に残っていない……
・Ci~シーラスの高さへ(酸橙ひびきさん)
他の方が書かれている通り、4本の中では評価は一番低いです。
なにがダメって序盤の会話を読むが辛すぎる。
ギャグの多用、ボケとツッコミの応酬で楽しませようとしてるのかもしれないけど、
面白く無いを通り越して苦痛に到達しそうなやり取りで、
クリアすることを何度挫折しかけたことか……。
ただ、最後のチサトの「じゃあ、死んでくる」だけはガチ。
序盤の会話の部分さえうまくやれば、評価が変わったと思うのですが。
・メサイア(早狩武志)
3rdに新規収録された4本の中では、ダントツにいいです。
キャラクターが生き生きしているし、話の起伏もあって読ませてくれます。
ラストまでプレイしてからもう1周最初からやると……全然違った印象を受けますね。
・小さなイリス(片岡とも)
他の三方が「ナルキッソス」の世界観の上に物語を書いた中、
あえてそこから外して書かれたお話。
死にたくないから殺す、そんなお姫様のお話。
死生観と自己愛というベースを引き継ぎつつ、舞台中世へと変えています。
こういう変化球を投げられるのは、ナルキの作者だからこそですね。
もしも他の三方のうち誰か一人でもやってたら、それはそれですごいですけど。
しかしやってるうちに、銀色の第一章を思い出してしまいました。
主人公が男か女か、舞台が日本か中世か、奪うものがおにぎりかパンかの違いはあるものの、
「(死にたくないから)生きるために殺す」
というのも同じですし、途中で殺さなくなるのも同じ。
同一ライターが同じベースのもとで書いているので、
しかたないといえばしかたないのですが、もう少しひねりが欲しかったかなと。
というわけであえて順序を付けるなら、
姫子エピローグ>メサイア>小さなイリス>死神の花嫁>-Ci-シーラスの高さへ
かなぁ。
正直なところ、ナルキは2が頂点だったと思います。
無料配布、イラストや音声面、選択肢なしなど映画を意識した演出、なんとも言いがたい読後感など、
今までのゲームとは違ったものを見せてくれた1を経て作られたナルキ2が。