ヒロイン全員かわいかった
作品世界の雰囲気を充分に感じれた良作。
特筆すべきは、新システムと上手く絡めた主人公の性格。
親が転勤族で海外の学校を転々として培ったコミュ力――という設定を≪STAND TALK+≫システムで表現
している。転入して早々で、あまり知らないクラスメイトらに割って入るのは中々できるもんじゃないだろう。
そしてこれが、主人公・篠崎遼太郎と共に在るプレイヤーの能動性に繋がっていると考える。私個人は、エロゲに限らずADVモノはどうしてもシナリオを重視してしまい、結局その作品世界に没入できるか如何で良し悪しを決めてしまうきらいがある。
本作は、起承→【選択肢】→分岐→転結というプレイヤーが傍観者的立場のものが多いエロゲとは違った。≪STAND TALK+≫は遼太郎のコミュ力も手伝って、昼休みという時間で私というプレイヤーが学園にいると実感できる良システムだった。プレイヤー自身に上下だけではない“選択”をさせることで、作品世界に奥行き=印象深さを与えることに本作は成功していると私は思う。(もちろん選択肢が少なくとも感動できたり、印象に残る作品も腐る程ある。あくまでも、この『Eスクールライフ』では≪STAND TALK+≫というゲーム性がシナリオ没入への手助けになっているなぁと私見である)
肝心のシナリオってかキャラ。
どのヒロインも可愛くイチャラブを満喫できた。メイン・サブ分かれているとはいえ七人という多い人数のキャラを上手く被らず個性(と息子)を立たせてくれた。
ただ、公式が謳う四季はあまり感じられなかった。季節イベは皆無に等しく、ただカレンダーの流れに従って月日が進むのみ。もう少し体育祭やらハロウィンやらクリスマス、正月云々をこの世界で見せて欲しかった。せっかくイイ絵師で声優も外れナシだったのに勿体無いなぁ。
一通り攻略したが、委員長・望愛とメデューサ・凛、一途な瑛美それに、将を射んば先ず馬な裕香が特に良かった。
最後に、FD予定なら検討しますよHOOKさん?