いやぁカーリングなのに軸がブレブレでしたねぇ。
北国特有の雰囲気創りは良かったし、バカな友人たちと濃すぎる両親などキャラも面白い。作品世界にはいつまでも浸っていたいと思った。
――肝心の競技描写が。
カーリングは『氷上のチェス』と呼ばれる程の緻密なスポーツ。
近年は中々に人気が出てきてるそうだが、基本長丁場の試合には、やる方も観る方も根気と集中力が求められる。
まぁ誰も10エンドきっちり図画入れて描写せぃ！なんて言うつもりはない……絶対ダレるしね。ただもう少し“らしい”描写が欲しかったなぁ。
主人公・星野哲弥は、過疎化進む柚原町の町内会が企画した『カーリングで町興し』に巻き込まれ、小遣いアップと脱童貞を唆されてその監督をやらされることになる。(その時点で『おいおい、人いなさずぎだろう』と思ったが)
だが同じくやる気のない美女らと交流していくうちに、だんだん本気になって、その熱気が彼女たちにも火をつけて行く、という展開は納得できるものだった。
そうして船出したチームは、隣町の強豪チームを率いる習志野咲の挑発に乗り、解散をかけた試合をすることとなる。
ここまでは良いんじゃが……オタクら何回解散と再結成くりかえすつもりさ？インド神話じゃあるめぇし。
・以下、各ヒロイン√の感想
朋美√
さすが初恋の相手は格が違った！ってか癒されるわ、こんなん。
麻美√
牧場と麻美を救いたい哲弥が男気をみせる。いやぁウェディング姿の麻美さん美し。
冴子√
短かったけれど、ずっと一途で健気だった冴子が報われてよがった。
小雪√
ツンデレ先輩良かった。昔諦めたフィギュアにカーリングを通して向き合う展開も熱かった。
咲√
まさかのＮＴＲ＆百合！ひょんな道端で普遍百合を摘んだ形になったが……哲弥ェ。
伊織√
御堂会長の競技での覚醒が見たかった。話としてはベタもベタだが不満は無いものだった。
・総括
絵と咲さんと物珍しいカーリングに惹かれてプレイした作品だったが、主人公が能動マンなお陰もあって楽しめた作品だった。
本当に各キャラや田舎町の雰囲気は文句なしに素晴らしかった。
だから尚更――