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Auu0106さんの終ノ空の長文感想

ユーザー
Auu0106
ゲーム
終ノ空
ブランド
ケロQ
得点
85
参照数
114

一言コメント

電波とちょっとの哲学

長文感想

お電波で有名な作品。雰囲気や設定に惹かれすば日々未プレイだが10thを購入してこの作品からプレイ。
基本的にはある事件を4人の人物の視点から見ていく感じ。一応ルート分岐もありますがオマケ程度。
水上行人視点は序章に過ぎず、若槻琴美視点は行人視点の補足とエロ。ざくろ視点と卓司視点、それ以降が本番。
ホラー苦手なので若干ビビっていたがそこまで怖いシーンは無い。
シナリオは難解だが要所要所に挟まれる哲学の話が結構面白い。引用が多いので詳しい人からするも物足りなく感じるかも?
哲学にあまり触れてこなかった自分はそういった要素が新鮮で面白かった。
また、前評判よりも意外と話はまとまっていて全部訳分からんという感じではなかった。
理解度70%くらい?
尺は短め。どのルートも1時間もあれば読める。サクッと遊べてちょうど良い。
BGMは不気味なものが多い。タイトル画面の不協和音は怖すぎて最初は「勘弁してくれ」と思っていたがオールクリア後は自分から聞きに行ってしまうほど好きになった。
世界観を感じられる良曲揃い。
システム面は終わってる。選択肢が出ている時にセーブが出来ない。とはいえセーブが必要な場面なんて1つくらいしかないので攻略を見ながらいい感じのところでセーブすることを推奨する。せっかく言い回しやセリフが印象的な作品なのにバックログがなかったのが残念。
スクリプトエラーを吐くがセーブさえできていれば無視して問題ない。
この作品単体でもかなり完成度が高く満足度が高いのですば日々をプレイするのが楽しみ。