伏線全部回収してたら神ゲーだった
DVD版にてプレイ。
噂通りギャグはキレキレ、ヒロイン陣はもちろんサブキャラに至るまで余すとこなく魅力的な奇人変人が集まっている楽しいゲームです。共通イベントの中にルート限定イベントが挟まる特殊な作りをしている関係で2人目以降は秒で攻略できます。
終盤のムービー入るまでの面白さがとてつもなく、シリアスシーンの雰囲気も非常に良いです。「形容しがたい焦燥感、不安、寂しさ」の表現はピカイチでは無いでしょうか。胸を打たれる美しいセリフや描写ばかりですが、ムービー空けると「…?」という感じでそのまま何となくハッピーエンドで終わるのでやはりもったいなさは感じてしまいます……。
これでもかと言うほどに散りばめられた伏線のほとんどは回収されません。ライターさんの話によれば「悲恋を描きたかったので意味深な伏線は全部後付け(要約)」どのことなので一応未完成では無いそうです。とはいえ、もったいなさ過ぎます!付け加えるなら完結させてくれよと思ってしまいます。それでも私はこの作品を、ヒロインを、シナリオを愛さざるを得ません。それだけフィジカルの強いオタクの心に刺さる作品です。正直シナリオゲーマーにはオススメ出来る完成度では無いのですが、間違いなく「良作」に入ります。フィジカルの強さがなければ凡作or駄作に成り下がっていたと思います。しかしそうらない強さがこの作品の魅力だと思っております。不完全版と揶揄されている完全版しかDL販売されおらず、当時のそれ散るを遊ぶには中古購入するしかないのが悔やまれます。
1番好きなヒロインは八重樫つばさです。
システムに関してですが、ディスクを入れないとBGMが流れない上、BGMのみ音量調整が出来ないため注意が必要です(外部ソフトで無理矢理調整する方法もあるみたいですが、ソフトの相性なのか私は何度やってもダメでした😅BGMがクソデカでボイス聞き取りにくいですが頑張って耳を澄ませましょう)。