ファンディスクはエロくていい。そのご意見に対し、清くはないが確かな賛意を表明したい。
ヒロイン一人だけのファンディスクやR18音声作品は、
本編より同等か、より上のエロい作風を目指すべし。
その点、本作は十二分に水準を満たしていると思う。
音声作品のオホ声の嵐で“音慣れ”してしまっているユーザーが多い昨今、
マニアックなプレイや深堀りしたＨシーンで性欲を満足させる本作は、
よくマーケティングされていると言わざるを得ない。
『こんねこ』から20年、ままれがこんな変態性の強い方向へ進化するとは誰も想像していなかった。
そして、これぞファンディスクの正当進化だと思う。デフォルトになってほしいくらいだ。
いまだにエロを抑えてキャラクターを魅せようとする動きがあるが、
私個人は、エロに振り切ったファンディスクや音声作品のほうが潔いと思う。
さて本作は、飲尿プレイにはじまり連続アクメプレイやアナル連続射精(しかもモザ無し)など、
萌えゲー調の絵柄では振り切ったプレイがふんだんに盛り込まれている。断面図などかわいいものだ。
しかも構図や視野が変態的な画角で、まず他の作品ではお目にかかれない。目に刺激があるのだ。
仕舞いには愛するヒロインに自分の小便を飲ませた挙句、
「一生守ってやらないと。」などと独白する主人公がいて、
画力の高さと変態性を併せ持つ萌え抜き三昧を堪能させられてしまった。
ここで面白いのが、この変態プレイを書いたJ・さいろーさんご自身が
主人公がヒロインを守りたいとした上記の心持ちを「謎の決意」と表現していることであり、
思わず吹き出さずにはいられなかった。
なお、授乳手コキで母乳が出るプレイは珍しいのだが、
普通の授乳プレイが疑似呼ばわりできるほどエロが濃い。
アナル射精も、お尻が手前に来る構図も相俟って、実にクルものがあった。
ケツ穴から異物を排出しようと気張る由乃の演技も、得も言われぬ艶やかさを感じた。
アナルプレイとオホ声はものすごく親和性が高いと思う。
さて、さきほどから下品な単語が飛び交っているが、
この作品にはその主要因たるオホ声が無数に仕込まれている。耳が刺激されるのだ。
また、オホ声にもいろいろな種類があり、「んおほぉ～～声」だったり、「お゛ほ声」だったり、
「ぉっ…ほぉぉぉぉォォ...声」だったり、「オ゛ほぉッ？？声」だったり、
息遣いや間の取り方、無声音の有無、シチュエーション、ヒロインの体力などで
逐次エロ度が左右されるわけだ。これらは、陳麻婆豆腐が持つ八つの特徴のようなものだ。
そんな中で、棒読みなどは論外として、いまだにオホ声に対して妙な誤解があったり、
オホ声の種類が少なく一辺倒な作例があることは忘れてはならない。
だが、そちらも安心してほしい。
声優の歩サラさんがセリフの意図を汲み取り、全般的な淫語の台詞回しはもちろん、
ヒロインの感情、微妙な息遣いなどを絶妙に表現できている。大変素晴らしい。
並みのエロゲーマーなら、これで勃たない方が不思議と言えるくらいだ。
もし「NEUMANN / KU100」収録だったなら、どれほどの犠牲者(?)を出したことだろうか。
画力を要する難しい構図に、これ以上は望むべくもないエロ濃度。
ストーリーの優劣を求める以上に実用性に特化した作品であることを踏まえると、
回想8シーンで3,000円を切っているのは特筆すべきだろう。
目と耳と股間が三位一体で刺激されてこのお値段。さすがに文句のつけようがない。
【雑記】
ユーザー各位の性癖はさておき、この作品で「エロが濃すぎる」という反対意見があれば、
メーカーにとって最高に難しい要求だと思いますね。