みおりん可愛いよみおりん
✕悪かったところ
・月音ルート全般
ノーコメントで。
・夜々ルート終盤の流れ
主人公の逃げっぷりは見ていてキツかったです。ただ、夜々の周囲を顧みない、破滅ENDまっしぐらなムーブが大本にあったので、一概に主人公だけが悪いとは言い切れないのが難しいところ。そして、ああいう流れにするなら最後まで丁寧にまとめて欲しかったです。ファンタジー展開で締めてしまったのは惜しいと思います。
・真星ルートの主人公の盛り具合
隙あらば喰っちまおうと動く主人公がただただ不快でした。
◯良かったところ
・終始ブレない夜々
幼稚さの表れともとれましたが、愚直に兄を慕う夜々にヒロインとしての力を感じました。
・真星のキャラと、真星ルート終盤
クラスのマドンナ属性持ちなのにやたらとハイテンションになるところが可愛くて好きです。それから、聖人のように振る舞おうと頑張るところも良い子なのが伝わってきて良かったです。
真星ルートは（主に主人公のせいで）中盤だいぶダレていたように感じましたが、告白ラブレターの締めがとても良かったです。まほっちゃん良かったね……ってなりました。
・美緒里関係全般
夜々ゲーと言われているこのゲーム。私も夜々目的でプレイした口ですが、見事に美緒里派になりました。
まず大晦日のイチャラブがたまらなかったです。何という甘々空間。まさかのロリ姉属性で不意を付かれました。発売された当時の情勢は詳しくないのですが（姉キャラ＝タマ姉一強時代？）、「バブみ」という言葉が生まれていない時代にあの包容力が出せるのはなかなか凄いのではないでしょうか。
そしてこの姉＋後輩の属性が、敬語とタメ口を自然に切り替えられる強烈な萌えポイントになっていました。一辺倒じゃない分、どちらの口調にも慣れてしまうことなく萌え続けられました。
また、良い雰囲気になってからも付き合うまでにかなりの尺があり、あの恋人未満な関係性を長く味わう事ができました。
シナリオの方も全体的に好きな流れでした。王道な話に自然な形でクローバーのアクセントを加えていました。最後の、仕送り泥棒事件の首謀者が美緒里と発覚する展開は普通に気付かなかったです。敬語禁止ゲーム等々、最初から主人公のことを狙って策を巡らせていたのは感じていましたが、まさかあの事件にも美緒里が絡んでいるとは。作中劇の『手段を選ばない隣国の娘』と絡める流れが物語的に上手で感心しました。下手したら夜々ルートよりも作中劇を活かしていたのでは？
金貸しといい弟ラブな件といい、下手すればヒロインがプレイヤーから嫌われかねない、今のキャラゲーには真似出来ない際どいラインを攻めていたように感じました（これは月音にも言えてしまうことですが）。精錬されたキャラもそれはそれで美味しいのですが、欠点のあるキャラも味があって良いですよね。
そんなわけで、背徳実妹スキーな人だけでなく、ロリ姉に愛されたい人にももっと知られてほしい作品でした。
推しキャラ順
美緒里＞真星＞夜々＞シロツメ＞＞＞月音