ギンカとの淡い恋物語……を求めていたという感想。
*ギンカの可愛さを筆頭に好きなところも多かったですが、本文はネガ中心の感想になっています。
終盤、願いの代償として恋心を失った銀花が、流星への想いを再び募らせていく流れは確かに良いものでした。
ギンカという存在がある中で銀花の感情がどうなっていくのか、気になって読み進むのが止まりませんでした。
そして、その着地点自体も納得のいくものでした。
しかし、銀花の扱いが丁寧である反面、終盤はギンカが置いてけぼりにされている感が否めませんでした。
銀花が"銀花"としての恋心を募らせる程に、その感情は強くなっていきました。
一番好きなヒロイン"ギンカ"が、一番の盛り上がりポイントで退場している状況が好きになれなかったのだと思います。
結局のところ、銀花よりもギンカの方が可愛いんですよね(勿論個人の感想です)。
序盤の夢世界で流星は明らかにギンカ>銀花な扱いをしていましたが、プレイヤーの私がそこから動けなかった感じです。
夢世界の流星↔ギンカの恋模様がとてもとても美味しかったので。
ED後について
プレイ中から、りんご飴のシーンで締めるのは必須だと思っていたので、やってくれて感謝しています。
新しい世界では、キャラクターはその世界の記憶に沿った性格に矯正されていくような印象を受けました。
少なくとも私はそう読み取りました。
エピローグの銀花はまだ堅物な100%『銀花』でしたが、あの世界線での記憶が戻るにつれて、
"小5以降親に拘束されず、願いの代償で恋心を失うこともなかった銀花"になっていくのでしょう。
この場合、最終的に銀花はNEXTで一度話に上がっていた「ギンカが中に入った銀花」に近い性格になるのだと思います。
つまり、十分に"ギンカ"の恋が成就したと見なせる終わり方なのではないでしょうか。
そう思いたいです。
2024/6/7 追記
追加されたアフターシナリオに欲しい要素が入ってたので加点