良い物語でした
とにかくメッセージ性の濃い作品でした。
風爛症という架空の病気が核ではありましたが、これが現実問題を考えさせるための設定であることは言うまでもなく。
あそこまでド直球に書かれていれば、私のようなバカにも伝わるというものです。
とはいえ、この主題について批評を書くには学が無いので省略。
物語は意外性を突くような内容ではなく、先の読めるものではありましたが、物語自体に力強い求心力がありました。
また、長めの台詞であっても、文章力と演技力(とイケボ)のおかげで読みづらいと感じることはありませんでした。
この作品の中で特に好きなのは、千種先生の成長の仕方です。
作中で色々な経験をし、元々の生真面目な長所は残しつつ、柔軟さや見識の深さ、屈強な意志が加わりました。
超人の加鳥先生の隣にいても引けを取らない人物になる(なった?)んだろうと思います。