アンチテーゼとしての傑作
この作品の主人公はキモい
とにかくキモい
とてつもなくキモい
そんな主人公がモテまくる
それは何故か?
このゲームは、個別ルートでしか主人公はヒロインと結ばれない
そして、個別ルートは全て虚構だ
現実では主人公は後に自殺する妹としか結ばれない
これはどういうことかというと、シナリオ担当のルクル氏からの「こんなクソキモい主人公は、現実でヒロインと結ばれてはいけない」「こんなクソキモい主人公は、本来ならモテてはいけない」という巷に溢れる魅力に欠けたゴミ主人公作品へのアンチテーゼとして私は受け取った
また、巷に溢れる実妹作品へのアンチテーゼでもある
そんなに簡単に兄妹は結ばれていいのか?
兄妹ゆえの葛藤が薄すぎないか?
そんなアンチテーゼが感じられる作品だった
未来という実妹ヒロインはとにかく屈折している
主人公である実兄もキモいのみならず屈折している
それゆえに彼らは幸せになることができなかった
そう簡単に兄妹は幸せになってはいけない
当たり前だ
それは禁忌の恋なのだから
瀬和未来という実妹は、クソデカ感情だけならかの小木曽雪菜にも匹敵する
全てのエロゲーへのアンチテーゼ作品として、ぜひ有識者はプレイを