とてもバランスとセンスがよい作品です
春に出会い、夏に打ち解け、秋に恋し、冬に別れ、また春になり、恋が芽生える。
四季をイメージした純愛系の物語です。
この物語は４人のヒロインがそれぞれ四季をイメージしています。
春：元気いっぱいフレッシュな学生大家さん（陽坂美都子）
夏：明るくて開放的なヒロイン（天城夏夜）
秋：恋愛の秋、ということでHな身体の頭のゆるいお姉さん（澤嶋姫緒）
冬：元妻。シナリオ上の重要人物（香野麻実）
それぞれのヒロインのメインの話は上記の季節に発生します。
ヒロインは４人いますが、実質トコがメインで他は引き立て役と
いった感じです。
この物語の面白いところは、メインヒロインであるトコを主人公が
攻略するように見せかけて、実はトコが主人公を攻略する物語で
あるところです。
トコの主人公に対する感情を季節順に見ていくと、こんな感じです。
春：情けないおじさん。
夏：お父さんとして頼っていいかな？ 男としては見ていない。
秋：気になる人。他の人に取られるのは嫌。
冬：好きな人。取られたくない。
春：恋人。
トコの主人公に対する感情の変化とそれに伴う主人公の周りの大人
の女性とのやり取りが見所です。
最後に、実はこの作品の一番の見所は本編よりもOPにあると思います。
本編のトコルートを示唆するOPはアニメーション的な動きは少ないものの
とてもセンスのよい、何度も見返したくなるムービーとなっています。
だからこそ、PSP版のOPムービーは上記コンセプトがなくなっていてが
っかりしました。