作中グロさはあまり感じません。また、一番好きなヒロインから始めたほうが良かった。シナリオについては皆さんご存知のようにアツくてよかったです。
2022.3.18<別作品をプレイして、思ったこと>追記:<!--ここから--!>
この作品は、シナリオの誘導がとても丁寧だ。始める前、幼馴染純夏が嫌いでマブラヴ個別も苦痛だった私が、いつの間にか純夏の不在に寂寞感を感じ、主人公に気持ちを伝えるシーンでは本当に愛おしくなっていた。またこの上手な誘導の中で武が信念を形成して成長していく様は、ある種の行動哲学を形成し、見習うところが多かった。ラストの終わらせ方も、余計なシーンが入ったと賛否両論ではあるものの、私個人としては、妥当なつながりだったと思うし、激しい戦闘や悲惨さの後、武を始め様々な人物が生き延びている「日常」を明確に提示することは読者として救われる思いであった。一方、この作品に登場するキャラの半分ほどは(マブラヴと直接の関わりのない)別作品をやっていなければ初見であり、マブラヴ無印に登場するキャラクターと比較してこれらのキャラクターにどうしても愛着がわかないのは残念だった。ageリピーターへの気遣いはわかるが、人数を減らして深堀りしてもらえるとより良かったと感じる。(正直、作品内で登場時間が少なく、誰が誰なのか最後まで分別できなかったため、重要なシーンで感情移入できないことがあった。)ただ、この観点は逆に言えば作品から一歩離れて眺めることができる、という利点もあるため、これからプレイするプレイヤーの方はage作品のプレイ経験に関わらずぜひ手にとってその行動哲学や想いを味わっていただきたいと考える。以上、所感。
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この作品のテーマに関する長文感想で呼んで面白かったもの:
tanaken9776さん、irimaさん(作品のテーマは終わりには全て解消されるはずで、BETA云々は禍根を残しているためテーマではない、という論理展開は説得力があった)、9791さん(純夏の成長が今作のテーマ、という発想がなかった)
一通り読んで考えると公式が純夏ルートと言っているのだから、最も大きなテーマは純夏の成長なのかな。final episodeも実質純夏の行動の成果物だし。一般的な共通・個別というエロゲの構成で、共通が主人公の成長、個別がそれを受けたヒロインの成長を描くことが多いように、この作品も純夏が出てくるまでは武の成長がテーマ、それ以降は純夏がテーマと思う。また、最後(final episode)は霞がメインテーマという学説も近年浮上しており()、再検証が求められている(がんばろ・・・)