点数は価格で+3点。サークル初プレイ。エンディングに近づくほど重い話になるので人を選ぶと思う。テーマについては、オマージュ元の素晴らしき日々と共通する部分もあるので、そちらを先にプレイしたほうが楽しめる。(あちらは救いがあるし・・・)
ライター自身が書いた考察のブログ記事があるので、興味がある方は一読してはいかがだろうか。
(https://web.archive.org/web/20220507160038/http://nidosina.blog.fc2.com/blog-entry-7.html)
<<シナリオ全体所感>>
素晴らしき日々(ケロQ)を明らかに意識して作られている。
違いとして、前述したブログで述べられている作品テーマ:
「『虚構』と『現実』の入り交じる場所における『真実』の『愛』や『正義』の実現」
は、「他者」を考慮した点で素晴らしき日々と異なっているのかもしれない。そのため、素晴らしき日々よりも「虚構」に重きが置かれている。つまり、素晴らしき日々は主に「自分の中=すべてが知覚可能な虚構」だったが、本作は「他人の中=推し量るしかない虚構」だった。(読者に説明するために、すべてを知っている羊おじさんが出てくるが。)
<<テーマに関して>>
現在の時点では、愛に関しては、上記ライターの考察があるため割愛。
正義については、「自分が信じた正しさをつらぬいてみろよ、ほら。」と考えた。
テーマはオマージュ元である素晴らしき日々のウィトゲンシュタイン哲学に「他者性」を加えたような内容なので、素晴らしき日々をやっていたほうが考察が深まる。というかこの作品のみで理解することは相当困難に感じた。
<<ストーリーに関して>>
・素晴らしき日々とは別物であり、独立して楽しめる作品になっている。
・しかし、素晴らしき日々の展開を利用して「読ませ」るところがあるため、先に素晴らしき日々をやったほうが、ストーリーもより驚きをもって味わえると思う。
<<ギミックに関して>>
・正直理解できていない。特に最後の探偵谷口が出てきたあたりの描写。再読しようと思っているが暗い話が重い。。。