実はHOOKで一番好き
この後からHOOKは純愛路線へと転じ、小粒ながら方向性を模索していたメーカーから、女尊男卑な世界観が主体の恋愛ゲーメーカーへとなります。
これの前と後で、別物くらいの転身でしょうか。
天紡ぐ祝詞は、日本古代神話をモチーフにした壮大な世界観が○
冒頭でこれでもかというぐらいに舞台を広げ、しかし、中盤以降急速に閉じてしまうので、尻つぼみの印象も拭えません。
途中までは当時悪神とされた、敵対部族の巫女と、それを狩る主人公の立場の違い。
相手側との交流を経て、お互いが等身大の人間であるという交流。主人公の葛藤。
これらが丁寧に描かれます。
そのまま村で小さくまとまって終わるルートは、話もそれなりにきちんと完結しているのですが……壮大な展開になる神殺し編では、どうにも急いで風呂敷を畳んだ印象が拭えず。
途中までのよさが勿体無い終わり方をしていました