女の子ってなにでできてる? 女の子ってなにでできてる?
砂糖とスパイス、そして素敵な何もかも。
これは、そんな素敵な何もかもを垣間見る話。
というわけで、チュアブルソフトの代表作たる本作をいまさらながらにプレイ。
実はだいぶ前に購入だけして放置していたのですが、これはやるべき!という非常に多数のエロゲ的な知り合いからのご指摘もあり、ちょうど甘めな物語をやりたいと思っていたのもありプレイさせていただきました。
そして、第一の感想。難しい←
「いつでも告白システム」。その言葉にはとても甘いようで苦い罠が隠れているように見えてしまったのだ。
そして、その罠を怖がった私は、誰にも告白しないまま、いつの間にか一年を終えてしまっていた。
そして無情にもタイトル画面に引き戻される自分を見て思った。
「あぁ、これが男としての力量の差なのだな」と。
というわけで、割と好感度はキャラを追い続ければすぐたまるので、恐れず告白しましょう。
むしろ、振られてもいいので告白しましょう←
なぜなら、振られたイベントも後々のアイテムフルコンプには必要なのだから。
そして、それに気が付きもう一度彼女たちとの交流をやり直せるのがゲームのいいところ。リアルではこうはいかない。
今度は慎重にかつ大胆に、複数のヒロインにアタックをかけていく。
しかし、ここでも問題が。
「なんか絶対マックスくさいのにフラれたんだがwwww」
女の子は砂糖とスパイス、そして素敵な何もかもでできています。その素敵な何もかもは、一度のやり取りだけで測れないのだろう。
というわけで、一部ヒロインは(というか半分以上のヒロインは)、一回目の告白や、告白イベント直後だけではその真意が見えないことがあります。素敵な何もかもの解明には時間がかかると認識しましょう。
そうして何度かのダカーポを繰り返し、ようやくありつくラブイチャな日々。
これがとてつもなくおいしい。
本作は各イベントの消化に一部イベント以外は自由に好きな順番で好きなようにイベントを取捨選択できるシステムを採用している。
そのため、整合性がどうしても取れないイベントもなくはないのだが、短いタイミングで押し寄せるわずかに見えるヒロインの「かわいさ」。
素敵な何もかもが少しずつ垣間見えていく姿は、まさに女の子のかわいさを骨の髄までしゃぶりつくすがために用意されたというべきだろう。
とまぁ、このように、この作品はかわいい女の子を構成する、「素敵な何もかも」をこれでもかと堪能させるために最適のシステムを取ったゲームであり、ヒロインのかわいさを味わい尽くすことができる素晴らしいゲームということができるだろう。
最初はそれぞれのヒロインの特徴や性格などから、その間で好き嫌いがあったが、今考えればすべてがヒロインをかわいく魅せる素敵な何もかも。
少しでもメインヒロインたちの「素敵な何もかも」を垣間見たいと思ったあなたは、この作品を手に取ったなら確実に後悔しないと約束できる、そんなゲームなのかもしれない。
しかし、ここまで絶賛するゲームにも欠点がいくつか。
まずは先にも触れたイベントの整合性。
ほとんど気にならないものになっているためヒロインのかわいさにやられてしまった後に基本的にそのような事態に遭遇することを考えたら、多少のことは目に入らないと解釈できるのであれば全く問題ないであろう。
しかし、どうしても気になってしまう、そんな常に冷静になり過ぎてしまうプレイヤーには、その部分が酷く欠点に見えるかもしれない。
次に、好感度の計算関連。
基本的に一週クリアしてしまえば、本作はその√における好感度を引き継ぐことができるために、一人クリアしてさえしまえば後の好感度はそれなりにあるので告白は楽に成功! ラブイチャライフだ! ということになるかもしれない。
しかし、ここで、先ほど記述した、「アイテム回収」である。
――そう、このゲームでは「振られたイベント」もまたゲームフルコンプには大切な要素になっているのだ。
そのため、下手に好感度を程よく上げてしまうと、なかなか好感度を下げるイベント自体がないこのゲームの構造上、振られたイベントを回収することが不可能になってしまう。
こうなるとシステム設定などに「好感度の初期化」機能などがあれば完璧だったのであろう。
とにもかくにも、回収するものはすべて回収したいという律儀なユーザーには、この点留意してもらわないとならないというのは、ヒロインのかわいさを最大限に楽しむのに余計な考え事をはらませてしまうことになるだろう。
最後に、アイテム回収の困難さ。
これはまぁ、仕方のないことで、人によってはやりがいがあるとプラスに考えるかもしれない。
しかし、これが本当に面倒で、既に大量に公開されている攻略法などを見ればわかるが、はねるなどに至ってはイベントをすべて回収するには最低4回はプレイしないといけないことになる。
いかに甘くておいしいものも、何度も食べれば飽きが来るかもしれないわけで。
せっかくおいしく食べられたものが嫌いになってしまう可能性を孕んだこの状況は、賛否どちらかいうのが非常に悩ましいところになるやもしれない。
以上を持って、この意味不明な雑感文を〆ることにしよう。
まぁ、変な口調で文章を書いてしまっているので、最期にまともな本音を。
とてもかわいいヒロインたちとの日々。素晴らしい、ここまでのめりこめたのもなかなかないです。
ちなみに、あえて一人を選ぶなら推しはミャンマー。