そう、これはひと夏のアバンチュール
というわけで季節感を完全無視して冬の訪れを匂わせる寒さ感じる今日この頃に終わらせた作品、それがこちらのなつ☆なつでございます。
親戚がハワイ旅行に出かけている間、その親戚の代わりに田舎にある豪邸でバイトをする……もとい、させられることになる主人公。そんな主人公が久々に会う従姉妹や屋敷のかわいい女主人、ダメダメメイド長、屋敷の近くの牧場の野暮ったい娘さんときゃっきゃうふふ☆なお話です。
しかし、まぁ、なんといいますか。
この作品、上にかいた言葉以上に説明できることがあまりないんですよね。
全体としての話の流れは、ネタバレ込みで
主人公、親戚の代行で屋敷勤めスタート→お嬢様、コスモスに興味をお示しになる→ダメメイド長、ついに解雇の危機?→牧場経営の危機!?→屋敷勤めが終わるとき
という流れをどのルートでも寸分狂わず行います。
牧場経営の危機の部分については、もうそこまででルートが確定しているので、多少、関係するキャラクターが変化しますが、まぁほとんど展開はいっしょなんで大差はありません。
そのため、一回エンディングまで行ってしまうと後は延々と同じ流れの繰り返しなので面倒です。
あと、システム面もそこまでよろしくありません。
音量調整が全く意味を成してないんですがそれは……
以下、各キャラクターについて
良月こりす
登場ヒロイン最年長。攻略ヒロイン中最低身長&頭脳。
普通な女の子のはずがナチュラルに言動がキチってます。
他のヒロインに比べ、ただでさえ今作では少ないヤマをさらに感じさせないので、ロリ年上属性のある方でもないと乗り切れないんじゃないかと思います。
国枝さくら
お屋敷のお嬢様。スタイル若干平均以下。メガネ。
早く国枝家の仕事を担いたいと躍起になる少女。基本的にスペックは高いが意地っ張りでちょっと崩れ気味。
唯一√分岐があるが、Hシーンが余計に一回あるかないか程度。
森永美紅
国枝家近くの牧場の娘さん。自分を女の子だと思わないようにしているらしい。でもすごくかわいい。
美人ってどうしてても美人なんですね、おじさんよくわかりました。
エリザベート・セス
ダメイド。掃除しかしなくていいお屋敷で掃除が壊滅的にできないダメイド。でもメイド長。
金髪な外人さんですが、しゃべる言葉は関西空港仕込みのエセ関西弁です。
まきいづみボイスでのエセ関西弁はハマると癖になります。
先述のこりすとは比べ物にならないくらい思考にキチ入ってますが、外人ゆえの企画外さHAHAHA!とでも言っておけばスルーできそうなあたりやっぱり大物。ダメイドだけど。
音楽。
OPはいうことなし。釣られまくってください。
総評
やる気がない? 御免ね、感想の書き方忘れてるんだ。
でも、総じて見てみればそこまで悪い作品ではない。
むしろ、大きな筋に添えてヒロインをうまく添えているという形は、あくまでヒロインとの交流に重きを置き、シナリオでヒロインが霞んでしまうことのないように工夫を施した結果(?)の処置と言えるかもしれない。
しかし、Hシーンも薄く、文量も重厚であるというにはほど遠いものであるため、田舎ゆえの野暮ったさのあるお話や、キャラを個別にみてこのキャラクターと交流したいという意志でもない限りは、特に手を出す理由もない作品なのではないか。
――運悪く、この作品を手に取って全く面白くないと酷評してしまいたくなったとしても、その酷評だけはしない方があなたのためだろう。
なにせ、これはひと夏のアバンチュール。
そんなホロ苦い経験も、あなたを成長させてくれるのだから。