シリーズとしての落ち着いた雰囲気や、青いなりにドタバタした雰囲気というものは表現されていて、製作陣を変えながらもシリーズらしさはあったかなという印象です。ただ、お話としてどうにも技巧的過ぎるというか、設定と伏線張りに頼り過ぎているというか。お話の設定を延々ぶちまけるばかりで、登場人物もまた、物語の聞き手になってしまっているというか。とにかく、魅力的な登場人物をさらに魅力的に見せるためのちょっと切ない恋物語からは徐々に離れて、魅力的な物語のために登場人物が魅力的に動く、という形になってしまっているような、そんな風に感じてしまう物語だったところは、残念だったかもしれません。そらねぇを信じろ。長文はいつものメモ。
D.C.4
→ついに来てしまった。舞台が変わっていることと、ナンバリングがローマ数字じゃなくなったことには何か関係がありそうな予感がします。
鏡の国のアリス。
※よくわからないままに選択肢が来たから、これはルートなのかそうじゃないのかよくわからないわね……適当に行くか。
というか、せっかく背景にアイコンを表示してるのに文字選択肢っていうのはとってももったいない……
攻略誰からしようか悩むなぁ……
→狙いとしては、以下の順で
常坂二乃→鳳城詩名→日野原ちよ子→白河ひより→美嶋未羽→逢見諳子→鷺沢有里栖
※分岐は
二乃・諳子、ひより・未羽、ちよ子・詩名、有里栖の4分岐なのかしらね。
※あと、先に書くと。最終点数はいつも通りの平均点で出す気はさらさらありません。これはもう間違いなく、シリーズびいきの恣意的な操作が入った点数にします。ええ。
常坂二乃 76
→二乃たむ……その安心感のあるあざとさがかわいい……
※お前……そのネタ、今更使うのか……
※展開としては陳腐ではあるんだけれど、そこが長年続いたシリーズの後発作品として出ているとなると、「あぁそんな展開あったあった」という感じで、どこか懐かしく感じてしまうのは、もはやずるいと思う。これが、ユーザーとともに歩いたコンテンツの余裕というものか、という感じがします。
→ただ、ちょっと技巧的なお話になりすぎている感じはある気がする。お話としては確かにうまいんだけど、ぼくが求めている「感情的なお話として心の中に焼き付いている」このシリーズの物語としては、ちょっと違うのかなぁって。
○そうだ、おれたちが、おれたちが「妹」だ!()
→シリーズ特有の「アレ」と「アレ」、こういう形で絡めていくのね、と、素直に感心。
→とりあえず、いい意味で陳腐な話で、長年をオタク文化に捧げてしまったオタクであればあるほど、そのなつかしさに感動してしまう。そんなお話だったと思います。
細かなことを言えばキリがないのでやめます。上で言ったことが大体すべてなので。
……こんなことしか書かなくてもいいかな、って思っちゃってる当たり、丸くなったと同時に、衰えてきたんだろうなぁ、って思うよ、自分のことを。
そりゃあそうか、もう15年追いかけてるんだし。
鳳城詩名 72
→SSR外部ヒロインとあって、選んでいかないと全く出会えないヒロインシリーズその1。先の二乃ルートの限りでは全く話に絡んでこなかったので、また新たにお話を紐解く形でゆっくりと交友を育んでいく所存です(マウスクリックカチカチカチー)
○ピアノ演奏とはいえ、その曲がゲームで聞けるなんて!!
※そもそもなんでこの2人がセットなのか、っていうのが分からないといえばわからないんだけど。でも、なんとなく、この2人、相性良いよね。一方の苦手なところを、もう一方が得意にしたというか、なんというか。片方がいるからこそ、もう片方が出来上がったというか、そういう感じ。
→というか、これ、あれだ。攻略する順番、間違えた気しかしない。
→確実に逆だったわこれ……
※一般向けのゲームとして出したからこそ、違和感なくプレイできるという意味では、この設定はアリかなと個人的に思う。でも、仮に18版を出すとしたら、こんなのどうしようもないやん、どうするんや……
→そして、ちょっと軽い感じで終わってくれる辺りも、アリ。どうせ、この後にもっと重たいのはやってくるんだろう、っていうのもあるだろうし()
○その名前えええええええ! ということは、逆に考えれば、この話の時空がどこにあるのかが、なんとなく決定されてきたのかもしれない。
→話としては随分に素直なお話だっただけに、あんまり今更「まとめ」として書くことはないかなぁ、という感じです。おそらく抱き合わせで正反対の話になるちよ子の話と合わせて、ようやく評価できる話になるんじゃないかな、っていうくらいですかね。
本当に、個別のお話としては、何も言うことが思いつかない……別に文句言いたいとかそんなこともないはずなのに、どうして……
日野原ちよ子 75
→先の詩名と同じく、SSR外部組。OPにはメイン級で取り扱われていないので、もしかしたら分量少ないかも? っていうのはあります。
→やっぱり分量少なかったです。でも、その分、短い尺のすべてをちょこちゃんかわいい!に費やしてくれていたので、実は今のところでいちばんしっくり来てて好きなルートだったりします。尺の都合もあるので、点数はそんなに上げられないところなのが惜しいです。これで他のメイン級のシナリオ分量でやってくれていたら、間違いなく80以上つけたいレベルだったのですが。
美嶋未羽 80
→急きょ、可愛さを我慢できなくなったので、こちらから。これで先にバレを食らっても、多分後悔しない。そんな空気しか感じないけど。
→やっぱりさ、このゲーム、サブルートがいい感じにまとまってて、めちゃくちゃいいわ。キャラの可愛さを描くことの方をしっかり重視してる感が出てて、ものすごく良い。
いい意味で古めかしいヒロイン像な女の子なところが、普遍的だけど最高な彼女の強みとして生きていて、本当にかわいい、と思えるヒロインでした。
もっともっと、この子を幸せにしてあげたい、この先の話が見たい。今まで攻略した子の中では、一番楽しめました。まだ未プレイのヒロインが、いい意味でこれをこえてくれることを切に祈ります。
白河ひより 82
→SSRの核心部分。ドタバタ学園モノであれば、間違いなくメインのシナリオを張る女の子。白河もシリーズを経て、だんだんとお茶目要素がトラブルメーカー要素になってきた気がしなくもないけど、それはそれで可愛いと思えてしまう美貌がずるい。本当にずるい。なんでこれで浮いた話がないのか。美琴ほどではなかろうに。
○えっ、個別入ったとたん可愛くない? 超かわいくない??
→ここに来て初めて、本当にこのシリーズらしい話を見た気がした。こういうのを、ボクみたいなこのシリーズの信者は新作に求めていたんだと、そう確信させる感じがある。3以降、どうしても全体として綺麗な話にしようというか、シリーズをうまく〆ていこうという感じがありありの、設定ありきの話ばかりが続いていたのだけれど。このルートに関しては、完全に、ヒロイン一人に向き合ったシナリオとして、シリーズ特有の名前を冠するヒロインとしての、ユーザーが期待するその通りの話になっていたんだと思う。
1・2と同じような展開をやってきて、4でもか、と言われてしまえばその通りではあるけれど。三番煎じをうまく回避しつつ、同じ雰囲気、ヒロイン像を作り上げていることは、本当に評価したい。
満足度はとっても高いです、ありがとうございました。
※いままでこの世界は、シリーズと同じ世界線ではないかと思っていたし、疑う必要も基本的にはなかったはずなのだけれど。詩名の話があることに加えて、このルートでのいろいろな舞台背景を見るに、どうにもそれは勘違いなんじゃないのかという気がしてきた。どこかでひっくり返ってしまうのだろうか。それとも、このお話自体、主人公が迷い込んでしまった空想の世界なのかしら。
逢見諳子 80
→名前が初見では読めないおねーちゃん、かわいい。お話的にはメインなのかサブなのかいまいちわからなくなってきたけれど、やっぱりかわいいので、いいか。
→メインもメイン格……
そらねぇ……どうして……どうして……
→冷静に見ようとすると、何してるのか全く分からない話なんですよね、これ。でも。ひとつ一つのゆったりとしたイベントの流れで、正直怠いかも、と感じるくらいにまでゆっくりと話を進めていくことで、とてもうまく、主人公の見ている世界に読み手を同調させてくれるものだから、ついつい最後には……となってしまいました。
→残すは有里栖(と他にもしかして何かあるの?)くらいになってしまったけれど、そらねえは大丈夫なんですよね、本当に大丈夫なんですよね??
※このちょっとしたせつなさと後味の悪さは、まさにグランドエンドを見せる前のD.C.Ⅱの朝倉姉妹の話であり、今なおこのシリーズに囚われているオタクたちの大多数が心に刻み付けてきた感覚なんだろうなぁって、そう思います。当時の思い出として脚色されてしまっているからか、劣化コピーのように見えてしまう部分は否定できないけれども、それでもやっぱり、「こういうものが見たかった」という期待には十分に応えてくれているんじゃないかなって思うんです。
→点数は、そんな懐かしさと、そらねえの健気なかわいさを考えていたら、自然と出てきた数字です。ちっとも客観的ではないですが、許してください。
鷺沢有里栖
→あ、おわってた()
有里栖のお話というよりは、メインとなる世界のお話という部分にもっていかれ過ぎて、個別√感がなかったのはとにかく残念かしら。
Ⅲの葵√もそうだったといえばそうなのかもしれないけれど、あっちはまだ個別ルートが存在しただけに、このとってつけた感はとっても残念。
???
→はい。
※メールアドレス、ちゃんと、普段使いのにしようね。
--------------------------
点数 80
完全にシリーズ点。